聖ヒエロニムス (エル・グレコ)
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| スペイン語: San Jerónimo 英語: Saint Jerome | |
| 作者 | エル・グレコ |
|---|---|
| 製作年 | 1590-1600年ごろ |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 110.5 cm × 95.3 cm (43.5 in × 37.5 in) |
| 所蔵 | フリック・コレクション、ニューヨーク |
『聖ヒエロニムス』(せいヒエロニムス、西: San Jerónimo、英: Saint Jerome)は、クレタ島出身のスペインのマニエリスム絵画の巨匠エル・グレコが1590-1600年にキャンバス上に油彩で制作した絵画で、画家が5点以上制作した書斎の聖ヒエロニムスを主題とした作品のうちの1点である[1][2][3]。作品は1905年にヘンリー・クレイ・フリックに購入され[1]、現在、ニューヨークのフリック・コレクションに所蔵されている[1]。
本作の主題となっている聖ヒエロニムスはラテン教会の4大教父の1人である[1][4]。341年にダルマチアで生まれ、父に教わった読み書きの術をローマで磨いた。さらに神学者や聖書註解者と交流を持つために各地を巡り、353年からは5年間、ギリシアの荒野で隠遁生活を送った。ローマにもどってからは、卓越した語学力と知識を駆使し、旧来の聖書のラテン語訳文を原典と照合した上で改定した[5] (ウルガタ版[4])。ヒエロニムスは砂漠の隠修士としても知られ、その場合、石で自身の胸を打つ姿で描かれる。また、彼は刺さったトゲに苦しむライオンを助けたことから、ライオンとともに描かれることが多い[4]。
エル・グレコによるヒエロニムスを主題とした絵画は、緋色の法衣を纏い、ビザンチン美術のイコンのように正面を向く枢機卿としてのヒエロニムスと、悔悛し、苦行する裸のヒエロニムスに分類される[4]。前者に属す本作では、ヒエロニムスは自身のラテン語訳聖書に両手を置いている姿で表されている。人気を博したこの構図による作例は少なくともほかに4点が知られ[1]、そのうちの1点はニューヨークのメトロポリタン美術館に所蔵されている[1][2][3]。
ギャラリー
- 『学者の姿をした聖ヒエロニムス』 (メトロポリタン美術館、ニューヨーク)
- 『悔悛する聖ヒエロニムス』(1610-1614年ごろ)、ナショナル・ギャラリー (ワシントン)