腸呼吸

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腸呼吸(ちょうこきゅう、: Enteral respiration, cloacal respiration, intestinal respiration[1])とは、腸管上皮、通常は尾腔(総排泄腔)を介してガス交換が行われる呼吸法である。これは、低酸素環境下における血中酸素補給手段として、様々な種において代替呼吸機構として利用されている。

ヒト等哺乳類動物でも限定的ながら腸呼吸の機能を持ち、肺呼吸に代わる非常手段(腸換気、ちょうかんき、: Enteral Ventilation,EVA)として医療応用も研究されている。

カメのうち、特に潜水に特化した種の中には、潜水中に総排泄腔呼吸に大きく依存している種がある[2]。カメは、総排泄腔に一対の付属の浮袋を持ち、水中から酸素を吸収することでこれを実現している[3][4]

ドジョウ

ドジョウは、生息地の周期的な乾燥に適応するために、泥の中に穴を掘り、消化管の後端を通してガス交換を行っている[5][6]

ナマコ

ナマコは、肛門のすぐ内側にある総排泄腔で分岐する一対の「呼吸樹」を介して総排泄腔呼吸を行う。つまり、肛門から水を吸い込み、ガス交換を行い、後に水を排出することで「呼吸」を行う[7][8]。これらの「呼吸樹」は、共通管から分岐する一連の細い管で構成され、消化管の両側に位置している。ガス交換は、これらの管の薄い壁を介して、体腔内の体液との間で行われる[9]

ナマコの寄生生物

様々な魚類、多毛類、さらにはカニ類が、ナマコの総排泄腔呼吸器官を通る絶え間ない水の流れを利用し、同時にナマコ自身の体内に生息することで保護を受けるように特化している。夜間には、これらの種の多くはナマコの肛門から出て餌を探す[10]

医療利用

関連項目

脚注

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