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踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!

日本の映画作品、テレビドラマ『踊る大捜査線』劇場版の第2作目 From Wikipedia, the free encyclopedia

『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(おどるだいそうさせん ザ ムービー ツー レインボーブリッジをふうさせよ)は、2003年7月19日に公開された日本映画(実写)である[1]。

製作総指揮 亀山千広
概要 監督, 脚本 ...
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キャッチコピーは、「DANCE AGAIN.」 「He’s back(彼が戻ってきた)」 「現場に正義を。」(青島) 「所轄に愛を。」(すみれ・和久) 「捜査に信念を。」(雪乃・真下) 「接待にモナカを。」(室井・スリーアミーゴス)。

概要

フジテレビの連続テレビドラマ『踊る大捜査線』の劇場版第2作。スタッフからの略称はOD2。日本国内での観客動員数1260万人、興行収入173.5億円で、2003年の国内劇場公開映画の興行収入第1位を記録した[2]。これは、2003年 - 2025年の22年間の実写邦画歴代興行収入第1位の記録である。現在では実写邦画歴代興行収入第2位、邦画歴代興行収入でも第12位の記録である(2026年8月現在)[3]。本映画のヒット後、再編集・再録音された『踊る大捜査線 BAYSIDE SHAKEDOWN 2』が制作され、上映された。劇中の設定は、2003年11月22日から24日の3日間である。

ストーリー

副総監誘拐事件から5年後の2003年、空き地だらけだったお台場は、いくつものビルが建ち並び、おしゃれなスポットで埋め尽くされた一大観光地へと変貌した。

湾岸署では、道案内や迷子、交通整理など観光客相手の地味な業務に忙殺されていた。

3連休の初日11月22日。湾岸署管内でスリ事件と、女性を狙った噛みつき魔事件が発生する。さらに管内で会社役員の他殺体が発見され、警視庁捜査第一課は湾岸署に特別捜査本部を設置する。本庁初の女性管理官=沖田仁美警視正が捜査本部長として指揮をとり、室井慎次警視正が捜査副本部長を務めることになる。

沖田警視正のサポート役、それと同時に警察庁が湾岸署管内に秘密裏に設置した監視カメラシステム「C.A.R.A.S.(Criminal Activity Recognition Advanced System)」による捜査も開始され、青島や同僚の恩田すみれがその任務に就く。室井は青島と同僚の恩田すみれに監視役をまかせるが、第2の会社役員殺人事件が起きる。室井はその責任を取らされる形で、監視ルーム担当になり実質捜査からはずされる。沖田はロス市警の訓練から帰国した真下正義を犯人とのネゴシエーターに任命する。

青島とすみれは殺人犯を目撃したりつ子のガードになり、パーティ会場に張り込む。2人はスリ一家と噛みつき魔を会場で発見するが、殺人事件捜査を優先する沖田の指示で待機させられ取り逃がす。捜査会議で真下は犯人像は30代のリストラサラリーマンとプロファイルする。しかしリーダーがわからず行動が読めない。青島たちは公衆電話の監視をさせられる。真下に電話した犯人がカメラで特定されるが、犯人確保に向かった柏木雪乃が拉致されてしまう。

捜査員を人質にされた沖田は被疑者を閉じ込めるため街の封鎖を命令。レインボーブリッジ封鎖のため青島が駆けつけるが、交通局や道路公団などの大量の許可が必要で「レインボーブリッジ閉鎖できません!」と叫ぶ。犯人は5人に絞られ、青島たちが確保に向かうが、人質の柏木と犯人に遭遇し、すみれが銃撃される。沖田は捜査を立て直そうと命令するが、部下をないがしろにする彼女に、捜査員たちの心は離れはじめる。

捜査本部に青島が現れ、室井に「どうして現場に血が流れるんだ!」と呼びかける。本庁は沖田を引き揚げさせ、室井が本部に復帰。室井の指示により捜査は動き出し、容疑者グループは次々逮捕され、柏木も保護される。集まったマスコミに青島は重傷の仲間のために献血を呼びかける。

重傷のすみれは手術を終えて一命をとりとめる。真下は柏木にプロポーズして断られる。噛みつき魔も捕まる。部長は不倫で呼び出される。青島と室井はお互いをたたえ合う。和久は指導員の腕章をはずし、2人に将来を託す。

数カ月後、室井は警視総監賞を受賞。青島も呼ばれたが地道な証拠探しにあたっており、すみれも復帰していた。

キャスト

登場人物については、踊る大捜査線シリーズの登場人物一覧を参照。記載順はエンドクレジット準拠。

 

 

  • トライアルプロ
  • 劇団ひまわり
  • マリプマネージメント
  • フジテレビクラブ会員の皆様

 

スタッフ

いかりや長介のシリーズ最期の出演作品

本作の撮影時点でいかりや長介は既に体調を崩していた。当時は病状は公表されていなかったが、後に織田裕二は撮影時にいかりやの顔がかなり浮腫んでいて病気であることを察したと述懐している[4]。

初日の舞台挨拶で、退院したばかりのいかりやがファンの前で挨拶した。その席で深津絵里が涙ぐむ一幕もあったが、踊る大捜査線の仕事においては、いかりやが公の場に姿を見せた最後の場所となった。

和久役でいかりやを知ったファンも多く、2004年3月20日にいかりやが死去した際、告別式で「和久さーん」と叫ぶ声もあった。また、告別式を警備していた警備員や警察官が霊柩車に敬礼をして見送る姿に、和久の存在を重ねる場面もあった。

いかりやの没後に発売となったDVDでは、スタッフロールの最後に「ありがとう、和久平八郎 さよなら、いかりや長介 湾岸署一同」の一文が追加されている。

レインボーブリッジ

本編でレインボーブリッジを封鎖するシーンは、実際のレインボーブリッジを貸し切っての撮影が不可能であったため、当時工事中で供用前だった京都府の京滋バイパス久御山ジャンクションで2003年3月13日から15日にかけて行われた。

撮影許可を得るため、日本道路公団(当時)に話を持ちかけたところ、関西支社の担当責任者の一人が『踊る大捜査線』の大ファンであったこともあり、撮影場所の工事を前倒しで行うなどの対応がとられ、異例の「供用前の自動車専用道路」を借り切ってのロケが可能となった[5]。

本編には、久御山ジャンクション付近にあるジャスコ久御山ショッピングセンター(現:イオンモール久御山)の看板が小さく写っている。同店内にはシネマコンプレックス「イオンシネマ久御山」があり、公開当日に同館で行われた舞台挨拶にてサプライズで登壇した織田裕二からロケ地が発表された。

本編には山の影がうっすらと映っているなど実際のレインボーブリッジとやや異なる風景がある。これに対し本広克行監督は「どのくらいの人が気づくかなと思い、フィクションであることを示すために意図的に残してある」とした。また撮影に全面協力してくれた日本道路公団への感謝の意味もあったなどとしている。

本編ではレインボーブリッジの封鎖に各方面への手続きが必要で完全封鎖に苦慮するというシーンがあるが、実際には一般道を封鎖するのと同様に警察の権限で簡単に封鎖が出来る。脚本家の君塚良一も取材の過程でそのことを知ったが、あえて無視したという[6]。実際、上映年の2003年の台風発生時にレインボーブリッジが全面通行止め(≒封鎖)になったことがあり、この日たまたまラジオのゲスト出演があった織田は「レインボーブリッジ、(本当に)封鎖しちゃいましたね」と一言漏らした。これ以外も、災害や事故等の理由で橋上通行止めの措置が取られるケースは珍しくない。

2009年3月1日にはレインボーブリッジにて「東京レインボーウオーク」というイベントが開催され、レインボーブリッジが開通以来初めて災害・事故以外の理由で閉鎖された。このことを通行止や閉鎖などではなく「レインボーブリッジ封鎖」を見出しとして報道した新聞があった[7]。

映画発表直後のテレビCMには、映画本編では使用されなかった青島刑事の後ろでレインボーブリッジが(CGではあるが)爆発するシーンがあった[注 1]。

オマージュ

作中に出てくる手掛かりの一つとなっている東北なまりと「カメダ」の元ネタは松本清張の『砂の器』の内容を多少変えたものである。砂の器では捜査の結果、東北訛りに類似する方言を話す地方の島根県の亀嵩のことであった。恩田が「砂の器」と呟くのは同作品へのオマージュであるとされる。犯人が話したとされる「カメダ」は本当は蒲田のことで、『砂の器』で冒頭に他殺死体が発見されたのも蒲田だった。

劇場版の1作目では誘拐犯の位置を特定する色のついた煙があげられ、その光景がモノクロ(煙だけがカラー)で映される。それを見た青島刑事が「天国と地獄だ」とつぶやくのも黒澤明監督作『天国と地獄』からのオマージュであり、そのモチーフの使用に関しては権利者である黒澤プロダクションから正式な許諾を受けている。その劇場版第1作の事件は誘拐事件、それも誘拐対象が犯人によって誤認されるというあたりまでそっくりである。このように、日本映画の傑作サスペンス映画からのオマージュを作品のガジェットとして製作されている。

『砂の器』、『天国と地獄』ともに、第一の殺人事件発生後、スリーアミーゴスが刑事課に特捜本部設置の報告をしに来た際に、緒方と恩田が調べていたビデオの山の中に含まれている。

トリビア

  • 制作に当たり、本広は押井守監督の『機動警察パトレイバー2 the Movie』を何度も見返し、「同作では横浜ベイブリッジを爆破したのに我々は封鎖するだけでいいのか」とスタッフと盛り上がったりしていたという[8]。
  • 映画の冒頭で豪華客船でのSATの訓練風景のシーンがあるが、SATが船内に突入した際、ブリッジ(船橋)にいる船長役の人は、撮影に使用した船の本物の船長である[要出典]。
  • 監視モニター室オペレーターの小池は本作の時点では民間会社から警察庁に出向している技官である[要出典]。
  • 劇中で青島とすみれが国際展示場駅構内での置引きを監視モニター越しに発見し報告するシーンや、柏木雪乃の拉致に伴う広域外周配備が発令される際の無線指令の音声は、エグゼクティブ・プロデューサーの亀山千広が自ら担当している。
  • 本作ではCGによる合成映像を多用しているが、代表的なシーンとしては、冒頭のSATの訓練風景で豪華客船上空を飛行するヘリコプター・お台場を封鎖するシーンでの道路の電光表示板の文字、渋滞している車列・クライマックスのレインボーブリッジで犯人残り3名を確保するシーンで現場に急行するSATのヘリコプター及び、隊員が降下して犯人を制圧するシーン、意外なところでは、最後に室井が警視総監賞を受賞するシーンの列席者(実際の撮影では20名ほどしかおらず、後でコンピューターでコピーして列席者が沢山いるように見せている)などがある[9]。
  • ラストで報賞式を欠席した青島に対して室井が東北弁でつぶやいた「かだっぱり こいで」とは「片意地を張りやがって」という意味[注 2]である。

主要受賞

DVD / Blu-ray

発売元はフジテレビジョン / アイ・エヌ・ピー、販売元はポニーキャニオン。

  • DVD(1枚組、2004年6月2日発売)
    • 映像特典:メイキング、制作者紹介、出演者紹介、映画への軌跡
    • 音声特典:プロデューサー公開コメンタリー(プロデューサー:亀山千広×プロデューサー:堀部徹)、キャスト公開コメンタリー(北村総一朗×斉藤暁×小野武彦×監督:本広克行)、スタッフコメンタリー(監督:本広克行×音楽:松本晃彦×撮影:藤石修×照明:加瀬弘行×録音:芦原邦雄×美術監督:梅田正則×編集:田口拓也×タイトルバック:山本雅之)、隠しコメンタリー(プロデューサー:安藤親広×ラインプロデューサー:羽田文彦×宣伝渉外(フジテレビ):久保晴世×美術進行:大倉謙介)
    • 封入特典:ブックレット
    • 初回限定特典、ポストカード(2枚)、アウターケース付きデジパック仕様
    • 初回生産分終了後はアウターケース、ポストカード無しのトールケース仕様で発売。
  • 踊る大捜査線 THE MOVIE 1&2 Hi-BiT Twin Edition(2枚組、2004年9月15日発売、初回限定生産)
  • Blu-ray(1枚組、2010年7月21日発売)

テレビ放映

さらに見る 回数, 放送局 ...
回数放送局放送枠放送日放送時間放送分数平均世帯
視聴率
備考
1 フジテレビ (なし)2005年1月2日18.8%地上波初放送
2 プレミアムステージ2005年10月22日21:00 - 23:55175分26.7%完全版初放送
3 土曜プレミアム 2007年10月13日21:00 - 23:10130分23.9%「10th anniversary特別企画」と題して完全版を放送
4 2009年7月18日
5 2010年7月17日19.7%「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」の満員御礼記念として放送
6 2012年9月8日21:00 - 23:30150分「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」の公開記念と題し、国際戦略版を初放送
7 2013年9月28日21:00 - 23:25145分国際戦略版を放送
8 2024年10月5日21:00 - 23:55175分9.8%「踊るプロジェクト」の最新映画2部作「室井慎次 敗れざる者」(10月11日公開)、「室井慎次 生き続ける者」(11月15日公開)の公開記念」と題し、4Kリマスター&完全ノーカットで放送
9 2026年8月22日7.5%[18]映画「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!」(9月18日公開)の公開記念」と題し、4Kリマスター&完全ノーカットで放送
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  • 地上波放送・関東地区のみ記載。
  • 視聴率はビデオリサーチ調べ。関東地区でのデータ。

踊る大捜査線 BAYSIDE SHAKEDOWN 2

国際戦略版として制作された本編を約19分カットした1時間59分の短縮バージョン。オリジナル版から内輪ノリのギャグやシリーズを通して見ないと理解できない部分をカット。主人公・青島の視点から描くように再構成し、同じシーンでも別カットに差し替えられている。音響制作をスカイウォーカー・サウンドに依頼。スタッフロールや説明用の字幕は英語のみとなり、オープニングのメインキャスト紹介にユースケ・サンタマリアが追加されている。DVDは、日本映画として初めてのTHX社認定のTHX-DVDとなっている。 2012年9月8日21時 - 23時30分の「土曜プレミアム」にて、劇場版最終作の公開記念として日本初放送された。

  • BAYSIDE SHAKEDOWN 2 -踊る大捜査線 THE MOVIE2 国際戦略版- DVD THX Edition(2枚組、2004年6月2日発売)
    • ディスク1:本編DVD
    • ディスク2:特典DVD
      • イントロダクション、OD2プロジェクト、監視カメラ映像、刑事ウォーズ、観光案内、プロジェクトK、VFX、『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』特報・劇場予告編集・『BAYSIDE SHAKEDOWN 2』予告編、隠し映像
    • 封入特典:ブックレット
    • 初回限定特典:ポストカード(1枚)、アウターケース付きデジパック仕様(初回生産分終了後はアウターケース、ポストカード無しのトールケース仕様で発売)。

脚注

外部リンク

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