逆潮流

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逆潮流(ぎゃくちょうりゅう、: Backfeeding)とは、一般的に理解されている、あるいは典型的な電力の流れとは逆の方向に電力が流れることである。電力源によっては、この逆流は意図的な場合もあれば、意図しない場合もある。意図しない逆潮流を防がなかったり、(意図的な逆潮流において)適切に実施されなかったりした場合、逆潮流は電力網の設備や作業員に対して予期せぬ危害を及ぼす可能性がある。

意図的な逆潮流

風力発電機太陽光発電システムなどの消費者用発電設備の開発と低価格化により、発電のピーク時に消費量以上の電力を生産する消費者が増加している。消費者の電気事業者が対応している場合、発生した余剰電力は電力網に送り返される。このプロセスにより、電力の流れが逆転している間、典型的な消費者は一時的な生産者となる。このように逆潮流が行われる場合、電気事業者はネットメータリング英語版(余剰電力買取制度に関連する計量)が可能な特別設計の電力量計を設置する。

意図しない逆潮流

意図しない逆潮流の一般的な原因は、建物の電気系統に不適切に接続された発電機(通常はポータブル発電機)である。適切に設置された発電機は、トランスファスイッチ発電機インターロックキットを使用して、発電機が建物に電力を供給している際に引き込み電線が切り離されることを確実にする。トランスファスイッチがない(または不適切に使用されている)場合、発電機から供給された電力が引き込み電線を伝って流れることで、意図しない逆潮流が発生する可能性がある。変圧器は双方向に動作可能であるため、消費者の敷地内の設備から発生した電力は変圧器を通じて逆流し、その変圧器が接続されている配電線に電気を供給(加圧)してしまう可能性がある。[1]

本質的な逆潮流

通常は発電所である場所が消費者となるような他のケースでも逆潮流は存在する。これは一般に、発電所が停止しているか、あるいは発電電力がその補機損失(寄生負荷)英語版を下回るほど低負荷で運転されている場合に見られる。[1] 補機電力負荷は、実際の発電量にかかわらず稼働し続けなければならないポンプ、施設照明、空調設備、およびその他の制御装置の使用によるものである。電気事業者は、この種の逆潮流を最小限に抑え効率を向上させるために、全体の補機負荷を減らす措置を講じることが多い。[2]

グリッド設計上の考慮事項

製造コストや運用上の簡便さから、電気事業者が使用するほとんどの回路(過電流)保護装置や電力品質制御(電圧調整)装置は、電力は常に一方向に流れるという仮定の下で設計されている。消費者の設備から電気事業者の配電システムへ逆潮流するように設計された設備については、相互接続合意を締結することができる。この種の相互接続には、配電回路と設備を適切に保護するために設計された、高度なエンジニアリングと高価な専用設備の使用が必要になる場合がある。こうしたコストは、分散型電源の容量を局所的な消費量以下に制限し、逆潮流が発生した場合に回路を開放する逆電力遮断リレーを設置してこの状態を保証することで、最小限に抑えることができる。[3]

安全および運用上の危険

関連項目

参考文献

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