黙ってギターを弾いてくれ

From Wikipedia, the free encyclopedia

フランク・ザッパ > フランク・ザッパの作品 > 黙ってギターを弾いてくれ
リリース
時間
レーベル バーキング・パンプキン・レコード
『黙ってギターを弾いてくれ』
フランク・ザッパライブ・アルバム
リリース
ジャンル インストゥルメンタルハードロックプログレッシブ・ロック
時間
レーベル バーキング・パンプキン・レコード
プロデュース フランク・ザッパ
専門評論家によるレビュー
フランク・ザッパ アルバム 年表
  • 黙ってギターを弾いてくれ
  • (1981年 (1981)
テンプレートを表示

黙ってギターを弾いてくれ[注 1]』(原題:Shut Up 'n Play Yer Guitar)は、フランク・ザッパ1981年に発表したライブ・アルバム。ギター・ソロのみが編集されたインストゥルメンタル・アルバムである。

当初は『Shut Up 'n Play Yer Guitar』[1]『Shut Up 'n Play Yer Guitar Some More』[2]『Return of the Son of Shut Up 'n Play Yer Guitar』[3]という3枚別々のLPとして通信販売限定でリリースされ、後に3枚組LP『Shut Up 'n Play Yer Guitar』[4]として一般流通した。

収録曲の大部分は1979年から1980年にかけてのツアーで録音された。「本日のアヒル」はパラマウント・スタジオでジャン=リュック・ポンティと共に行われた即興演奏、「シップ・アホイ」は大阪公演[注 2](1976年)、「ピンク・ナプキンズ」は1977年のライブ音源[注 3]である[5]

本作では「インカ・ローズ」(1975年)のギター・ソロの抜粋が多用された[6]。「ピンク・ナプキンズ」と「ピノキオの道具」は、それぞれ「ブラック・ナプキンズ」(1976年)[7]と「チャンガの復讐」(1970年)からの抜粋である[8]。「不死の子馬」は「アウトサイド・ナウ」(1979年)のモチーフを元に作られた曲だが、リズムは11/8拍子から5/4拍子に変更され、ギターのテーマ・メロディも新しく追加されている[9]

本作は当初、アルバム『ティンゼル・タウン・リベリオン』(1981年)の内袋の申込用紙を使った通信販売でリリースされて[10]、3枚のうち任意のアルバムだけを買うこともでき、更にLPレコードとカセットテープを選ぶこともできた[11]。その後、3枚組LPのボックス・セットとして正式に発売された。

収録曲の大半のギター・パートはスティーヴ・ヴァイによって採譜され、1982年に出版された『The Frank Zappa Guitar Book』(ISBN 9780793524341)に楽譜が掲載された[12][13]

1986年発売のCDや2012年のリマスターCDでは2枚にまとめられたが、1995年のリマスターCDや2000年代に発売された日本盤CDは、オリジナルと同様3枚組となった[14]

反響・評価

『ギター・ワールド』誌1982年3月号に掲載されたザッパのインタビューによれば、本作は通信販売だけで『ティンゼル・タウン・リベリオン』や『ユー・アー・ホワット・ユー・イズ』以上に売れ、出回り始めてから2週間で利益を出せたという[15]

Sean Westergaardはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「フランク・ザッパ論の多くは、彼の風刺的でいかがわしい歌詞に関するものだが、彼が最も卓越した、そして最も不当評価されたギタリストの一人という事実には変わりない。このコレクションは、ザッパのギターの熟達ぶりに正面切って焦点を当てている」「ギター演奏にのめりこんでいる人なら必聴のアルバムである。一押しだ」と評している[16]。また、D. J. Considineは1995年7月9日付のThe Baltimore Sun紙においてザッパの代表作を10作選び、その中に本作も含まれている[17]

フィッシュのトレイ・アナスタシオは2005年、『ローリング・ストーン』誌で本作について「ギターを学び始めた頃、このアルバムに夢中になった」「彼は他の誰もやらなかったような方法で、ギターのあらゆる可能性を分析した」とコメントしている[18]

収録曲

特記なき楽曲はフランク・ザッパ作。

ディスク1 (Shut Up 'n Play Yer Guitar)

  1. ファイヴ・ファイヴ・ファイヴ ("five-five-FIVE")[注 4] - 2:35
  2. ホグ・ヘヴン ("Hog Heaven")[注 5] - 2:49
    • 1980年10月18日、ブラディ・シアター(タルサ)で録音[5]
  3. 黙ってギターを弾いてくれ ("Shut Up 'n Play Yer Guitar")'[注 6] - 5:38
    • 1979年2月18日、ハマースミス・オデオンで録音[5]
  4. あなたの外出中に ("While You Were Out")[注 7] - 6:00
  5. トレチェラス・クレティン ("Treacherous Cretins")[注 8] - 5:35
    • 1979年2月17日、ハマースミス・オデオンで録音[5]
  6. ヘヴィー・デューティー・ジュディ ("Heavy Duty Judy")[注 9] - 4:42
  7. スープと古着 ("Soup 'n Old Clothes")[注 10] - 7:53

ディスク2 (Shut Up 'n Play Yer Guitar Some More)

  1. カルロス・サンタナの秘密のコード進行ヴァリエーション ("Variations on the Carlos Santana Secret Chord Progression")[注 11] - 3:58
    • 1980年10月17日、ダラス・シヴィック・アリーナで録音[5]
  2. アイ・ライク・ユア・パンツ ("Gee, I Like Your Pants")[注 12] - 2:35
    • 1979年2月18日、ハマースミス・オデオンで録音[5]
  3. キャナーシー ("Canarsie")[注 13] - 6:05
    • 1979年2月19日、ハマースミス・オデオンでベーシック・トラックを録音し、後にヴィレッジ・レコーダーズでオーバー・ダビングを行う[5]
  4. シップ・アホイ ("Ship Ahoy")[注 14] - 5:20
  5. 不死の子馬 ("The Deathless Horsie")[注 16] - 6:20
    • 1979年2月19日、ハマースミス・オデオンで録音[5]
  6. 黙ってギターをもう少し弾いてくれ ("Shut Up 'n Play Yer Guitar Some More")[注 17] - 6:53
    • 1979年2月17日、ハマースミス・オデオンで録音[5]
  7. ピンク・ナプキンズ ("Pink Napkins")[注 18] - 4:38
    • 1977年2月17日、ハマースミス・オデオンで録音[5]

ディスク3 (Return of the Son of Shut Up 'n Play Yer Guitar)

  1. ビート・イット・ウィズ・ユア・フィスト ("Beat It with Your Fist")[注 19] - 1:38
  2. 黙ってギターを弾いてくれの息子の帰還 ("Return of the Son of Shut Up 'n Play Yer Guitar")[注 20] - 8:30
    • 1979年2月19日、ハマースミス・オデオンで録音[5]
  3. ピノキオの道具 ("Pinocchio's Furniture")[注 21] - 2:05
    • 1980年12月5日、コミュニティ・シアターで録音[5]
  4. どうしてジョニーは字が読めないか ("Why Johnny Can't Read")[注 22] - 4:15
    • 1979年2月17日、ハマースミス・オデオンで録音[5]
  5. スタッコ・ホームズ ("Stucco Homes")[注 23] - 9:08
    • 日付不明、ロサンゼルスで録音[5]
  6. 本日のアヒル ("Canard Du Jour")[注 24] (Frank Zappa, Jean-Luc Ponty) - 9:56
    • 日付不明、パラマウント・スタジオ(ロサンゼルス)で録音[5]。1972年8月頃の録音といわれている[19]

オリジナルLP

邦題は日本盤『ザ・ギタリスト・パ〜またはザッパのギター・アルバム!』[20]の初期邦題に準拠。

Shut Up 'n Play Yer Guitar

出典[21]

A面
#タイトル作詞作曲・編曲Track source時間
1.「ゴ・ゴ・ゴー・アンド・ヒート・ゴーズ・オン five-five-FIVE」  
  • 1979年2月19日
  • ハマースミス・オデオン(ロンドン)
  • 'Conehead'
2.「豚空 (とんくう) Hog Heaven」  
  • 1980年10月18日
  • ブラディ・シアター(タルサ)
  • 'Easy Meat'
3.「どうだ、俺のギターは凄いんだ Shut Up 'n Play Yer Guitar」  
  • 1979年2月17日
  • ハマースミス・オデオン
  • 'Inca Roads'
4.「技多留守人 (ギタリスト) While You Were Out」  
  • 1979年秋、日付不明
  • ロサンゼルス、UMRK
合計時間:
B面
#タイトル作詞作曲・編曲Track source時間
1.「クレチン病を馬鹿にしちゃいけないスョ~あてにならないアッフォリア Treacherous Cretins」  
  • 1979年2月17日
  • ハマースミス・オデオン
2.「ヘェーびぃどぅーてぃジュディ Heavy Duty Judy」  
  • 1980年12月5日
  • コミュニティ・シアター(バークレー)
3.「古着煮込みスープ Soup 'n Old Clothes」  
  • 1980年12月11日
  • サンタモニカ・シヴィック・オーディトリアム
  • 'The Legend Of The Illinois Enema Bandit'
合計時間:

Shut Up 'n Play Yer Guitar Some More

出典[22]

A面
#タイトル作詞作曲・編曲Track source時間
1.「サンタナが街にやってきた Variations on the Carlos Santana Secret Chord Progression」  
  • 1980年12月11日
  • サンタモニカ・シヴィック・オーディトリウム
  • 'City of Tiny Lights'
2.「愛がいくよパンツの中へ Gee, I Like Your Pants」  
  • 1979年2月18日
  • ハマースミス・オデオン
  • 'Inca Roads'
3.「かならずかなーし Canarsie」  
  • 1979年2月19日
  • ハマースミス・オデオンでベーシック・トラックを録音し、後にヴィレッジ・レコーダーズでオーバー・ダビング
4.「アホいのしっぷ Ship Ahoy」  
合計時間:
B面
#タイトル作詞作曲・編曲Track source時間
1.「死んでもほらいでかい The Deathless Horsie」  
  • 1979年2月19日
  • ハマースミス・オデオン
2.「どうだ、俺のつきぬギター Shut Up 'n Play Yer Guitar Some More」  
  • 1979年2月18日
  • ハマースミス・オデオン
  • 'Inca Roads'
3.「月桂樹の花は桃色 Pink Napkins」  
  • 1977年2月17日
  • ハマースミス・オデオン
  • 'Black Napkins'
合計時間:

Return of the Son of Shut Up 'n Play Yer Guitar Some More

出典[23]

A面
#タイトル作詞作曲・編曲Track source時間
1.「白い雪にしたたるきみの血の跡 Beat It with Your Fist」  
  • 1980年10月30日
  • パラディアム(ニューヨーク)
  • 'The Torture Never Stops'
2.「どうだ、俺の息子のギターも凄いんだ Return of the Son of Shut Up 'n Play Yer Guitar」  
  • 1979年2月19日
  • ハマースミス・オデオン
  • 'Inca Roads'
3.「ピノキオぴのきよ Pinocchio's Furniture」  
  • 1980年12月5日
  • コミュニティ・シアター
  • 'Chunga's Revenge'
4.「ジョニーはヨイヨイ Why Johnny Can't Read」  
  • 1979年2月17日
  • ハマースミス・オデオン
  • 'Pound for a Brown'
合計時間:
B面
#タイトル作詞作曲・編曲Track source時間
1.「しっくいホームズ Stucco Homes」  
  • 1979年春
  • UMRK
2.「ザッパがおんねん(ギコギコギコギコ30分) Canard du Jour」  
  • 1972年7月
  • パラマウント・レコ―ディング・スタジオ
合計時間:

後の編曲

参加ミュージシャン

脚注

Related Articles

Wikiwand AI