(807579) ヤスヒロヤスコ

From Wikipedia, the free encyclopedia

仮符号・別名2017 OV199[1]
見かけの等級 (mv)22.8[2]
(2017年の発見時、rバンド)
分類小惑星
ヤスヒロヤスコ
807579 Yasuhiroyasuko
仮符号・別名 2017 OV199[1]
小惑星番号 807579
見かけの等級 (mv) 22.8[2]
(2017年の発見時、rバンド)
分類 小惑星
軌道の種類 小惑星帯(外側)[3][4]
発見
初観測日 2011年3月30日[2][3]
発見日 2017年7月30日[2][3]
発見者 COIAS[2][3]
発見場所 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ハワイ州マウナケア山[2][3]
発見方法 すばる望遠鏡の観測データの解析
軌道要素と性質
元期:JD 2,460,800.5(2025年5月5.0日[3]
軌道長半径 (a) 2.749 au[3]
近日点距離 (q) 2.375 au[3]
遠日点距離 (Q) 3.128 au[3]
離心率 (e) 0.136[3]
公転周期 (P) 1664.821 日[3]
(4.558 [3]
軌道傾斜角 (i) 9.339°[3]
近日点引数 (ω) 253.245°[3]
昇交点黄経 (Ω) 341.303°[3]
平均近点角 (M) 348.111°[3]
ティスラン・パラメータ (T jup) 3.314[3]
物理的性質
絶対等級 (H) 18.10[2]
Template (ノート 解説) ■Project

(807579) ヤスヒロヤスコ(やすひろやすこ、英語: Yasuhiroyasuko)は、小惑星帯公転する小惑星の一つである[3][4]ハワイ島にあるすばる望遠鏡において2017年に得られた観測データ内から、未発見小惑星解析アプリケーション『COIAS[注釈 1]による市民科学プロジェクトでの捜索を通じて新天体として検出され、2026年1月12日に命名が発表された[1]

太陽からの軌道長半径が約 2.749 au(約4億1180万 km)離れた、軌道離心率が約 0.14 の楕円軌道を約4.56年(約1,665日)の公転周期公転している、小惑星帯内に位置する小惑星の一つである[2][3]。軌道は黄道面から約9.33度傾いており[3]、小惑星帯の中では比較的外側付近を公転している[4]ため、地球には最小でも1.386 auまでしか接近しない[3]絶対等級は約18.10等級とされる[2][3]。この絶対等級を基にアルベドを 0.15 と仮定すると、直径は約 820 m と推定される[注釈 2]

観測と登録

すばる望遠鏡によって得られた観測データの一部は、未発見の小惑星や太陽系外縁天体などの天体の探索を研究者に限らず一般市民からでも行えるようにするために開発され、2023年7月末から運用されているアプリケーション・このアプリを用いた市民科学プロジェクトである『COIAS』による解析が行われている[7]

ヤスヒロヤスコは2017年7月30日ハワイ島マウナケア山山頂にあるすばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ (HSC) によって撮影された画像から、COIASのユーザーによって初めて検出・測定・報告された[2][3]。COIASからはその日のほかに、同年8月1日9月27日の画像からも検出され報告されている[2]。その後の精査により、2011年3月30日にアメリカアリゾナ州レモン山天文台で行われているレモン山サーベイによって観測されていたのが最も古い観測記録であると判明し[2]、正式な発見日として認められている2017年7月30日までにはCOIAS以外にこの初観測日を含め12回の観測記録がある[2]。また、COIASで最後に測定された撮影日より後にも番号登録までの時点で、ハワイのハレアカラ山山頂で行われているパンスターズが行ったものなど、23回の観測記録がある[2]

小惑星の観測を一元管理する国際天文学連合所属機関である小惑星センター(MPC)に同一の未知天体の観測報告が同じ年(衝期間)に複数夜で集まると、MPCはその天体に仮符号を与え仮登録を行う[8]。COIASによる解析で、2017年夏に撮影された複数夜の画像からこの天体が検出・報告された結果、レモン山サーベイやパンスターズが行っていた過去の観測と連結された状態でMPCが2024年8月29日に公開した Minor Planet Supplement (MPS) にて仮符号 2017 OV199 が付与された[9]。仮符号付与時点でCOIAS以外の観測は1年に1夜だけしか報告されていなかったため、これらの観測が同一天体と気づかれず孤立した状態でMPCにストックされており、すばる望遠鏡の2017年の観測が契機で連結されている。

仮符号状態では小惑星は正式に登録されたわけではなく、正式な番号登録には多くの観測が集まり軌道が正確に確定する必要がある[10]。仮符号登録後に、チリセロ・トロロ汎米天文台にある口径 4 m のビクター・M・ブランコ望遠鏡に搭載されたDECam2014年、2017年に撮影した画像にこの天体が写っていたことが報告されたり[11]、2025年に入って4月末にパンスターズが再び観測したことで[12]、軌道がさらに精査された結果、2025年5月22日付で小惑星センターより公開された小惑星回報「MPC 181535-183282」にて、小惑星番号807,579番が与えられた[13]。 番号登録と同時に、それまでの観測報告者から小惑星の発見者が決定されるが、ルール上最初に複数の観測報告が集まった衝期間を対象に、その中で最初の報告(報告日が基準で観測の先後は関係ない)を発見観測、報告者を発見者とすることになっており、この天体の発見者はCOIASと決定された[14]。これで、COIASが発見者として登録された11例目の確定番号小惑星となった[15]

命名

発見者にはその小惑星への命名提案権が与えられるも、測定・報告者よりも観測者が優先されるためCOIAS発見天体の命名権を持つのは原初的にすばる望遠鏡HSCの観測チームだったが、このチームはCOIAS開発チームによる命名を快諾していたため、COIASでこの天体を測定したユーザーと開発チームの話し合いで提案する名前を決定することができた[16]

2017 OV199についてはこの天体を発見したCOIASの参加者の1人でアマチュア天文家とその妻である、佐々木泰裕・泰子夫妻に因んだ名前「ヤスヒロヤスコ」が提案された[17]。 そして国際天文学連合の小天体の命名に関するワーキンググループ (WGSBN) より2026年1月13日に発行された『WGSBN Bulletin 6#1』にて承認されたこの命名が公表され[1]、正式に「ヤスヒロヤスコ」と命名された。

脚注

関連項目

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI