HORYU-VI

From Wikipedia, the free encyclopedia

主製造業者 九州工業大学
状態 開発中
目的 月周回軌道からのルナ・ホライゾン・グローの観測
HORYU-VI
所属 九州工業大学
主製造業者 九州工業大学
状態 開発中
目的 月周回軌道からのルナ・ホライゾン・グローの観測
観測対象
設計寿命 1年[1]
打上げ機 未定
打上げ日時 未定
物理的特長
本体寸法 10×22×34 cm
質量 10.2 kg[1]
姿勢制御方式 3軸姿勢制御
軌道要素
周回対象
高度 (h) 100 km
観測装置
マルチスペクトル
カメラペイロード
多波長カメラ
MGF[2] 宇宙天気磁力計
電位プローブ 宇宙機表面の電位を測定
テンプレートを表示

HORYU-VIHoryu-6ほうりゅうろくごう)は九州工業大学によって開発中の月探査機。月で日の出・日の入りの際に起きる発光現象ルナ・ホライゾン・グローを月周回軌道から観測する。深宇宙探査機としては珍しく追跡にディープスペースネットワーク等の大型アンテナを用いず、ソフトウェア無線 (SDR) とチップスケール原子時計などを組み合わせたOPERAという独自の軌道確定システムを使う。OPERAは地上の数メートルサイズのアンテナから電波を受信し、Horyu-6の位置を5キロメートル程度の精度で見極める[3][2]。2025年現在Horyu-6の打ち上げは未定となっているが、スペース・ローンチ・システム (SLS) などにピギーバック衛星として搭載されることが想定されている[4]

サーベイヤー7号が撮影したルナ・ホライゾン・グロー

月面での日の出・日の入りの際、上空が発光する現象が確認されている。この月の地平線付近の発光はルナ・ホライゾン・グロー英語版 (LHG) と呼ばれ、月着陸機サーベイヤー7号や、アポロ17号で月面に降り立ったユージン・サーナン宇宙飛行士などにより観測されている[5]。月表面の砂塵は太陽風や紫外線を浴びることにより帯電し、月の周囲を漂う。LHGはこれらの塵が太陽光を散乱させることにより引き起こされると考えられているが、まだ謎も多い[6]

近い将来、月面基地の建設が構想されるなど、多くの人や無人機が月に向かうと予想されているが、月面の塵は機械故障や呼吸器疾患などの問題を引き起こすリスク要因となっている。LHGを観測することにより月の表面付近や上空の塵の情報が得られれば、今後の月探査の安全確保に大きく資することになる。

九州工業大学の月探査機Horyu-6はLHGを月周回軌道上から観測し、塵の濃さを連続的に調査することを目指している。LHGの説明として提唱されているミー散乱説では、太陽に対し逆光となる前方散乱(LHGの進行方向に対し前側)の方が、順光の後方散乱より強く散乱するとされる。またこれまでの観測から日の入りよりも日の出の方が塵が濃いとされている[2]。Horyu-6は月の日の出・日の入り領域を順光・逆光の両方向から観測し、塵の量に違いは見られるか検証する[1]

この他、Horyu-6に搭載するフラックスゲート磁力計のMGFにより惑星間磁場 (IMF) の測定を行い、LHG観測時の宇宙天気の状態を調査する[2]

機体

Horyu-6の機体は6Uサイズのキューブサットが元になっている。電力は太陽電池によって賄われ、通信及びOPERAによる測距はSバンドで行われる[1]。推進系はメインのホールスラスタと姿勢制御用のレジストジェット4台から構成される[2]

脚注

関連項目

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI