Pen CREATOR AWARDS
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雑誌『Pen』は1997年創刊のカルチャー誌で、アート・デザインを中心に扱う。「どんな時代でも、人の心を動かすのは創造性」を掲げ、2017年にその年活躍したクリエイターを表彰する本アワードを新設した[1]。
選考はPen編集部が行う。対象ジャンルに制約はなく、アーティスト、建築家、俳優、映画監督、音楽家、ファッションデザイナー、写真家、作家、料理人など多分野にわたる。受賞者のインタビューは毎年12月から翌1月に発売されるPen本誌に掲載される。
主催者の法人名はCCCメディアハウス(カルチュア・コンビニエンス・クラブ系列)であったが、2025年4月にCEメディアハウスに改称した[2]。
沿革
- 2017年 - 第1回を開催。10組を選出。授賞式はGINZA SIX6階の銀座 蔦屋書店にて実施[3]。
- 2018年 - 第2回。受賞者を6組に絞り込む。授賞式はザ・ペニンシュラ東京で開催。「#バズ美女」特別賞を設けた[4]。
- 2019年 - 第3回。9組が受賞。
- 2020年 - 第4回。6組が受賞。
- 2021年 - 第5回。「よりよい未来のために」をテーマとし、外部審査員5名(藤本壮介、真鍋大度ら)を起用。一般公募枠も設けた[5]。
- 2022年 - 第6回。編集部選考6組に加え、各分野の専門家が推薦する特別賞10組の計16組を選出。
- 2023年 - 第7回。本誌でのアワードに加え、Pen Online連動の「BREAKING」、作品公募型の「NEXT」の2プログラムを新設。
- 2024年 - 第8回。受賞者は5組。初の大型イベント「Welcome to Pen 2025 CREATORS FES.」を虎ノ門ヒルズ TOKYO NODEで開催[6]。
- 2025年 - 第9回。5組が受賞[7]。
選考
Pen編集部がその年の活動実績に基づいて選出する。年によって選考の形式は異なる。
歴代受賞者
第1回(2017年)
掲載号:Pen 2017年12月15日号(No.442)
| 受賞者 | 分野 | 主な受賞理由 |
|---|---|---|
| 高橋一生 | 俳優 | 大河ドラマ『おんな城主 直虎』などへの出演で「2017年の顔」と呼ばれた |
| 土屋太鳳 | 女優 | 映画・舞台への出演が相次いだ |
| Suchmos | ミュージシャン | デビュー2年目で「STAY TUNE」等がヒット |
| ヨシダナギ | 写真家 | アフリカの少数民族をファッショナブルに撮影した作品群 |
| 森永邦彦(ANREALAGE) | ファッションデザイナー | パリ・ファッションウィークでコレクションを発表 |
| 村松亮太郎(NAKED) | クリエイティブディレクター | 3Dプロジェクションマッピングによる空間演出 |
| 最果タヒ | 詩人 | 詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』の映画化など、詩の読者層を広げた |
| 原野守弘 | クリエイティブディレクター | レッドブル・ミュージック・フェスティバル東京2017等のプロモーション展開 |
| 岩崎貴宏 | アーティスト | 第57回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展の日本代表作家に選出 |
| 長谷井宏紀 | 映画監督 | 長編デビュー作『ブランカとギター弾き』がヴェネツィア国際映画祭等で受賞 |
- 特別賞
- フィガロジャポン特別賞 - 福士リナ(モデル):パリコレクション等でランウェイモデルとして活動[3]。
第2回(2018年)
掲載号:Pen 2018年12月15日号(No.465)
| 受賞者 | 分野 | 主な受賞理由 |
|---|---|---|
| 吉田鋼太郎 | 俳優・舞台演出家 | ドラマ『おっさんずラブ』での演技、蜷川幸雄の後継として「彩の国 シェイクスピア・シリーズ」芸術監督に就任 |
| チームラボ(代表:猪子寿之) | アート集団 | お台場と豊洲に大型デジタルアート美術館2館を開館し約170万人が来場 |
| 稲垣吾郎 | 俳優 | 映画『クソ野郎と美しき世界』『半世界』主演、新しい地図としての活動を本格化 |
| 名和晃平 | 彫刻家 | ルーヴル美術館ピラミッド内に『Throne』を設置。「ジャポニスム2018」に参加 |
| 松岡茉優 | 女優 | 映画『万引き家族』などに出演、カンヌ国際映画祭出品作への参加 |
| 石上純也 | 建築家 | パリ・カルティエ現代美術財団での個展、那須町「水庭」の完成 |
- 特別賞(#バズ美女)
- 佐藤マクニッシュ怜子(モデル・実業家)、中村真里(ファッションデザイナー)、丸林広奈(スタイリスト)、村田倫子(モデル)
第3回(2019年)
掲載号:Pen 2019年12月15日号(No.487)
| 受賞者 | 分野 | 主な受賞理由 |
|---|---|---|
| 塩田千春 | アーティスト | 森美術館での大回顧展「魂がふるえる」に延べ66万人が来場 |
| 菅田将暉 | 俳優 | 映画『アルキメデスの大戦』主演など |
| 白石和彌 | 映画監督 | 『凪待ち』『ひとよ』の2作品を公開 |
| 瀧内公美 | 女優 | 映画『火口のふたり』での演技 |
| 丸龍文人(AURALEE) | ファッションデザイナー | 素材選びに特徴のあるコレクションで注目された |
| 中田敦彦 | YouTuber | 「中田敦彦のYouTube大学」を開設し、書籍紹介の動画が話題に |
| 石川直樹 | 写真家 | 個展『この星の光の地図を写す』の全国巡回、ヒマラヤの写真集刊行 |
| 佐藤カズー | クリエイティブディレクター | オールブラックスを起用したAIGジャパンの広告キャンペーンが国際的な広告賞を獲得 |
| 光石研 | 俳優 | 長年の脇役から主演作への起用が増えた |
第4回(2020年)
掲載号:Pen 2020年12月15日号
| 受賞者 | 分野 | 主な受賞理由 |
|---|---|---|
| 常田大希(King Gnu) | 音楽家 | アルバム『CEREMONY』がチャート1位を記録。別プロジェクトmillennium paradeの始動、銀座ソニーパークでの展示企画も手がけた |
| 神田伯山 | 講談師 | 六代目神田伯山を襲名して真打昇進、YouTube開設で講談を現代に広げた |
| 鴻池朋子 | アーティスト | アーティゾン美術館での「ちゅうがえり」展。毎日芸術賞受賞 |
| 小林圭 | シェフ | パリ「レストランKEI」にて日本人初のミシュランガイドフランス版三つ星を獲得 |
| 田根剛 | 建築家 | 弘前れんが倉庫美術館(青森県弘前市)の設計を手がけ開館 |
| 遠野遥 | 小説家 | デビュー2作目の小説『破局』で第163回芥川龍之介賞を受賞 |
第5回(2021年)
テーマ:「よりよい未来のために」。掲載号:Pen 2022年1月号(No.524)
| 受賞者 | 分野 | 主な受賞理由 |
|---|---|---|
| 黒河内真衣子(mame kurogouchi) | ファッションデザイナー | パリでランウェイショーを開催 |
| 目[me] | 現代アートチーム | 大規模な空間インスタレーションが話題となった |
| 武井祥平 | エンジニア | 東京2020オリンピック・パラリンピック聖火台の機構を設計 |
| anno lab | クリエイティブラボ | 九州を拠点に国内外のプロジェクトを手がける |
| 伊藤亜紗 | 美学者 | 東京工業大学での美学・身体論の研究と教育活動 |
| ヘラルボニー | 福祉実験ユニット | 知的障害のある作家のアート作品を事業化する取り組み |
| we+ | デザインスタジオ | 廃棄建材を活用したプロジェクト「Link」の制作。一般公募枠からの選出 |
- 審査員特別賞・Pen編集部賞
| 受賞者 | 分野 | 推薦者 |
|---|---|---|
| YOSHIROTTEN | グラフィックアーティスト | 真鍋大度 |
| 小野直紀 | クリエイティブディレクター | 原野守弘 |
| 江口宏志(mitosaya薬草園蒸留所) | 蒸留家 | 林千晶 |
| 寺嶋瑞仁 | エンジニア | 川上典李子 |
| 蟹江杏 | アーティスト | 藤本壮介 |
| 奈良祐希 | 陶芸家・建築家 | Pen編集部 |
第6回(2022年)
掲載号:Pen 2023年1月号(No.536)
| 受賞者 | 分野 | 主な受賞理由 |
|---|---|---|
| 市川染五郎 | 歌舞伎俳優 | 大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に初出演、歌舞伎座初主演『信康』、アニメ声優にも起用された |
| 宮崎吾朗 | アニメーション映画監督 | ジブリパーク(愛知県)の開園 |
| Chim↑Pom from Smappa!Group | アーティスト・コレクティブ | 森美術館で初の回顧展「ハッピースプリング」を開催 |
| 池澤樹 + 篠原ともえ / STUDEO | クリエイティブスタジオ | 『THE LEATHER SCRAP KIMONO』がニューヨークADC賞銀賞・銅賞を受賞 |
| 反田恭平 | ピアニスト | ショパン国際ピアノコンクール第2位入賞、自身のオーケストラ創設 |
| 山口つばさ | 漫画家 | 『ブルーピリオド』で講談社漫画賞受賞、アニメ化・舞台化 |
- 特別賞(各界プロフェッショナル推薦)
| 受賞者 | 分野 | 推薦者 |
|---|---|---|
| 池田亮司 | アーティスト・作曲家 | 佐藤可士和 |
| 三澤遥 | デザイナー | 川上典李子 |
| 大西麻貴 + 百田有希 / o+h | 建築家 | 藤本壮介 |
| 小林寛司・有巳 | 料理人 | 井川直子 |
| 高尾俊介 | クリエイティブコーダー | 真鍋大度 |
| 岸井ゆきの | 俳優 | 佐久間宣行 |
| 太刀川英輔 | デザイナー | 山口周 |
| 村瀬弘行(suzusan) | クリエイティブディレクター | 林千晶 |
| 糸井章太 | シェフ | 小山薫堂 |
| 中谷ミチコ | アーティスト | 北川フラム |
第7回(2023年)
掲載号:Pen 2024年1月号(No.548)
| 受賞者 | 分野 | 主な受賞理由 |
|---|---|---|
| YOASOBI | 音楽ユニット | 「アイドル」がビルボードチャートで21週連続1位、グローバルチャートでも上位を獲得 |
| 安藤サクラ | 女優 | ドラマ『ブラッシュアップライフ』、映画『怪物』(カンヌ国際映画祭出品)などに出演 |
| 宮藤官九郎 | 脚本家 | 複数の脚本作品を公開 |
| 小川哲 | 作家 | 長編小説『地図と拳』で第168回直木三十五賞を受賞 |
| 永山祐子 | 建築家 | 東急歌舞伎町タワーの外装デザイン |
| ルシール・レイボーズ & 仲西祐介 | 写真祭ディレクター | 『KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭』を2013年から運営、累計来場者135万人 |
- 特別賞(各界プロフェッショナル推薦 10組)
| 受賞者 | 分野 | 推薦者 |
|---|---|---|
| 川内理香子 | アーティスト | 南條史生 |
| 君島大空 | ミュージシャン | 蔦谷好位置 |
| ごっこ倶楽部 | ドラマクリエイター | 佐渡島庸平 |
| 百瀬文 | アーティスト | 山峰潤也 |
| 吉泉聡 | デザイナー | 川上典李子 |
| 金野千恵 | 建築家 | 藤本壮介 |
| 細井美裕 | アーティスト | 真鍋大度 |
| 関谷健一朗 | 料理人 | 小山薫堂 |
| 井口皓太 | 映像デザイナー | 伊藤直樹 |
| 塚田有那 | 編集者・キュレーター | 林千晶 |
第8回(2024年)
掲載号:Pen 2025年1月号(No.560)
| 受賞者 | 分野 | 主な受賞理由 |
|---|---|---|
| 毛利悠子 | アーティスト | ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館出展作家に選出 |
| 角野隼斗 | ピアニスト | 日本武道館公演を即日完売、世界デビューアルバムをリリース |
| 吉田恵里香 | 脚本家 | 連続テレビ小説『虎に翼』の脚本を担当 |
| 押山清高 | アニメーション監督 | 映画『ルックバック』で監督・脚本・作画を担い興行収入20億円超 |
| ネルホル(田中義久 + 飯田竜太) | アーティスト | 結成17年目にして初の大規模個展を開催 |
第9回(2025年)
掲載号:Pen 2026年1月号(No.572)
| 受賞者 | 分野 | 主な受賞理由 |
|---|---|---|
| 落合陽一 | メディアアーティスト | 大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「null²」のテーマ事業プロデューサー。限られた予算のなか手作業も交えてパビリオンを完成させ、会期中は抽選落選者向けにウォークスルーモードを開設するなど運営面でも注目された |
| 川村元気 | 映画プロデューサー・監督 | 監督第2作『8番出口』がカンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーニングで上映。国内興行収入51億円 |
| 庄司夏子 | シェフ | 自身のフレンチレストラン「été」を閉店し、ティファニー銀座店の「ブルー ボックス カフェ」監修シェフに就任 |
| 松山智一 | 現代美術家 | 麻布台ヒルズギャラリーにて東京初の大規模個展『FIRST LAST』を開催、とらや・細尾等とのコラボレーション |
| 李相日 | 映画監督 | 映画『国宝』(原作:吉田修一)が興行収入173.7億円・動員1231万人を記録し、邦画実写の歴代興行収入1位を22年ぶりに更新。カンヌ「監督週間」上映、アカデミー国際長編映画賞日本代表 |