さすらいの甲子園
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長嶋茂雄が監督となった最初の年、読売巨人軍は球団創設以来初のリーグ最下位[1]という、惨憺たる成績でシーズンを終えた。作家の『私(=さすらいの偽ギャンブラー)』は長嶋茂雄を救う為に野球チームを結成、その中から巨人に優秀な選手を送り込む事を決意すると、仕事場であるアパートの一室、通称『さすらい庵』に出入りする男達に声をかけて、草野球チーム『さすらいの甲子園』を結成した。しかしその初戦は選手達のエラーに次ぐエラーで全く良いところなしのまま4回コールド、0対53という大惨敗に終わった。
季節が移ろう中、チームは惨めな敗戦を重ねる。しかしメンバーはそれぞれに思いを秘めひたむきに練習を重ねながら、国体予選を兼ねた区のトーナメント戦に挑んでいく。
登場人物
- 私(さすらいの偽ギャンブラー)
- 監督 兼 三番ショート、のち現場監督 兼 セカンド。27歳。作家。熱狂的な巨人ファン。革命家、スケコマ氏に声をかけて球団結成を決意する。物語は彼の視点から語られる。
- さすらいの恐妻家
- 一番ライト。23歳。妻帯者だが定職に就いておらず、妻に頭が上がらない。安息の場を求めてさすらい庵に屯していた。
- さすらいのプラトン
- 二番キャッチャー。28歳。妻帯者。彼の苦悩と再起が物語後半の軸となる。
- さすらいのドンケツホマレ
- 四番サード。芸能評論家を自称。チーム初期の主力バッターだが著しく闘志に欠ける。
- さすらいの革命家
- 五番セカンド。身長184cm、胸囲123cmの巨漢。かつて早稲田で野球をしていたという。普段はおとなしいが突然激昂する。
- さすらいの下宿荒らし
- 六番ピッチャー。25歳。家賃滞納で下宿を追い出されては、次の下宿を見つけるまでの間はさすらい庵で過ごすという日々を送る。速球を誇るが制球力が全く無い。
- さすらいのバーバリアン
- 七番センター、のち八番ピッチャー。大学生。原人を思わせるガニ股、濃い顎髭と可憐な瞳が特徴。100mを超える遠投を軽々やってのける強肩を発揮。
- さすらいの人間性
- 八番ファースト。スポーツ紙の記者 兼 母親が経営する雀荘の手伝い。新聞社の野球部にも所属。物静かで実直な人格者。
- さすらいのむっつり右門
- 九番レフト。さすらい庵で過ごす大半の時間はガラス窓から外を眺めて、時折笑みを浮かべている。普段何を考えているのか全く不明な男。
- さすらいのスケコマ氏
- フリーライター。女性に取り入るのが巧く、よく若い女の子を侍らせている。元高知商業出身の甲子園児と自称する。
- さすらいのデブタロック
- チーム総監督。自称ボイラーマンにして映画監督。かつて作新学院と法政大学の野球部に所属していたという。自主制作映画への甲子園メンバー出演を条件にチームの総監督を引き受け、メンバーに厳しいトレーニングメニューを課す。
- なお単行本での名称は『さすらいのデロリンマン』であった。
- さすらいの現金払い
- 六番ライト。滋賀県に本家がある菓子問屋の倅。動作がナヨナヨしている。
- さすらいの知的階級
- 七番センター。河川敷で野球に勤しむメンバーを眺めていて「たまには庶民の遊びを体験したい」などと曰いつつチームに参加。
- さすらいの財団法人
- 四番ショート。23歳。球場隣のテニスコートに居たところを、試合当日に参加不可能となったあるメンバーの穴を埋める為にデブタロックがその場でスカウトしてきた男。
- さすらいの猿飛佐助
- 一番サード。人間性の雀荘を手伝っている大学生。センバツ出場経験あり。150cm程の小柄ながら抜群の俊敏性と強肩を持つ。
- さすらいのテスト生
- 自ら『さすらいの甲子園』への参加を志願してきた若者。スクリューボールをマスターし、巨人軍の入団テストを受けた事がある等と自称する。