ふつうの軽音部

日本の漫画作品 From Wikipedia, the free encyclopedia

ふつうの軽音部』(ふつうのけいおんぶ、英語: Girl Meets Rock!)は、原作:クワハリ・漫画:出内テツオによる日本漫画ウェブコミック配信サイト少年ジャンプ+』(集英社)にて、2024年1月14日から日曜更新で連載中[1][2]

ジャンル学園音楽軽音楽[1]
原作・原案などクワハリ
作画出内テツオ
出版社集英社
概要 ふつうの軽音部, ジャンル ...
ふつうの軽音部
ジャンル 学園音楽軽音楽[1]
漫画
原作・原案など クワハリ
作画 出内テツオ
出版社 集英社
その他の出版社
中華民国の旗 香港の旗 東立出版社
大韓民国の旗 ソウル文化社
掲載サイト 少年ジャンプ+
レーベル ジャンプ・コミックス
発表期間 2024年1月14日[1] -
巻数 既刊10巻(2026年3月4日現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画
閉じる

ジャンプルーキー!版

2023年1月7日より9月18日までウェブコミック投稿サイトジャンプルーキー!』(集英社)に投稿された、『少年ジャンプ+』連載版の前身。全22話。連載版では原作のみを担当するクワハリが作画まで自分で行っていた。

クワハリはコロナ禍で絵の練習に挑戦し、Twitter(現:X)にて高校生活を題材にしたエッセイ漫画の掲載を開始。ひと通り描き終えて次の企画を考える中で「よりお話に起伏を作れるフィクションを作ってみたい」と考え『ふつうの軽音部』が誕生したとインタビューで語っている[3]。クワハリは高校教員として軽音部の指導にあたっていた経験がある[4]

少年ジャンプ+連載版

出内テツオを作画に迎え、前項の『ジャンプルーキー!』版を1話からリメイクする形で、2024年1月14日から連載開始。なお初回配信は1〜4話、第2回は5〜7話がまとめて配信された。『ルーキー!』版との相違点として、細かいセリフや描写の変更、補完的なエピソードの追加、一部のキャラクターの設定や外見の変更がなされている。

以下、本項では特記がない限りは『少年ジャンプ+』連載版について記述する。

あらすじ

渋めの邦ロックが好きな大阪市在住の女子高校生・鳩野ちひろ(はとの ちひろ)は中学時代のとある出来事がきっかけでバンドの趣味や自身の歌声に一種のコンプレックスを抱いていた。高校入学後、赤いフェンダー・テレキャスターを携えて軽音部に入部したちひろは、同じクラスとなった陽キャ女子の内田桃(うちだ もも)や、自身とバンドを組みたいという幸山厘(こうやま りん)、人気バンドでギターを担当する藤井彩目(ふじい あやめ)など、様々な軽音部員と出会い、多くの経験を経て成長していく。

登場人物

谷九高等学校

主要人物

鳩野 ちひろ(はとの ちひろ)
本作の主人公。1年生。「はーとぶれいく」のギターボーカル担当。使用ギターはレッドのフェンダー・テレキャスター。長髪の黒髪に四白眼が特徴。
独特な声質と大きな声量を持ち、上手いという感じではないものの聴く人の印象に強く残る歌唱をする。厘からその歌声を惚れ込まれ、「神」と一方的に崇められているが、厘の態度には困惑したり呆れたりしている。
普段は自称「陰キャ」で、自意識が過剰。しかし負けん気は強く努力家で、行動力もある。
出身は神奈川県川崎市だが、両親の離婚に伴って大阪に引っ越し、母と二人暮らし。作中の生徒たちの中では珍しく、標準語で話す(ほとんどの生徒は関西弁を話す)。
父親の影響でandymori銀杏BOYZナンバーガール志村正彦ボーカル時代のフジファブリックなど、年齢よりもひと世代昔の邦楽ロックを好み、子供のころからロックバンドのギターボーカルに憧れてきたが、周囲の同年代には音楽の趣味が理解されず、また中学時代にカラオケで声質を馬鹿にされた経験もあって、人前で歌うことがトラウマとなっていた。
高校進学を機にギターを購入して軽音部に入部したものの、厘・かっきー・ヨンスと組んだ最初のバンド「ラチッタデッラ」ではギターのみを担当し、ボーカルはしていなかった。しかし誰もいない視聴覚室で一人で「everything is my guitar」を熱唱していた所を厘に目撃され、厘の強い後押しでギターボーカルに転向することになる。紆余曲折を経て人前で歌うことにも慣れていき、厘・桃・彩目と4人で新バンド「はーとぶれいく」を結成する。
ギターを買う際に母から金を借り、返済のために中華料理店でアルバイトをしている。
水尾は同じ中学の出身で、同じ中華料理店のバイト同士で(のちに水尾は辞める)、ハロウィンイベントでのライブを機に異性として意識するようになる。
鷹見に対しては、鷹見が彩目をふった経緯などから強い嫌悪感を持っている。ハロウィンライブ以降は、1年生の中では圧倒的な鷹見の歌唱力と演奏技術には敗北を認めた上で「自分よりギターが上手いのが許せない」「何年経っても絶対にお前を超えてやる」とライバル意識を持つようになった。
キャラクター名の由来は銀杏BOYZの楽曲「東北新幹線はチヒロちゃんを乗せて[5]
内田 桃(うちだ もも)
1年生。「はーとぶれいく」のドラム担当。赤っぽい茶髪を、2つ三つ編みにして下げている。
ちひろが登校初日に仲良くなったクラスメイトで、ちひろを「はとっち」と呼ぶ。コミュニケーション能力が高く、見た目も華やか(ちひろの第一印象は「一軍女子」)な一方で、恋愛感情を「理解できない」「気持ち悪い」と感じてしまい、そのことにコンプレックスを抱いている。恋愛に夢中でバンド活動を疎かにするような部員に辛辣な態度をとるが、それが自身のコンプレックスから来ていることを自覚している。
軽音部入部当初は、中学時代の同級生の優希や舞伽と3ピースバンド「sound sleep」を結成、部内での評価も高かったが、6月の校内ライブ後に舞伽が部内の恋愛絡みで退部し、解散。厘に誘われたカラオケでちひろの歌声を初めて聴き、ちひろ達と新しいバンドを組むこととなる。優希に彼氏が出来た際は彼女とも関係がギクシャクするが、後に和解している。
大の動物好きであり、文化祭では自分の夢である「動物キングダム」を作るため、男子達にも手伝ってもらってバビルサマレーバクハシビロコウテングザルなどの模型を制作して展示した。七道高校のまわりとは、この展示が元で縁を深め、度々ラインをする関係になる。またハロウィンライブではややマニアックな動物の着ぐるみを調達しメンバーにコスプレさせた。
幸山 厘(こうやま りん)
1年生。「はーとぶれいく」のベース担当。使用ベースはサンバーストのフェンダー・ジャズベース。長身[6]のショートヘア。
見た目はおっとり系だが、観察力や情報収集力に非常に長けており、SNSの裏アカウントなども含め周囲の動向や人間関係を粗方把握し、自身の活動が円滑に進むよう裏で暗躍している。物事が望んだ方向へ動くと「機熟(機は熟した)」と呟くのが口癖。
ちひろのことは「はとちゃん」と呼ぶ。入部当初からちひろには他の部員と違う何かを感じており、同じ中学出身の矢賀の紹介で、ちひろと最初のバンド「ラチッタデッラ」を結成。その後、視聴覚室でちひろが1人で熱唱する場面を目撃したことでちひろを「神」と崇めるようになる。元々「ラチッタデッラ」は一時的に組んだだけであり、ちひろをメインに据えた新バンドを結成するために自ら解散させた。その後、桃と彩目を引き入れて「はーとぶれいく」を結成する。
「protocol.」ベーシストの田口とはいとこ同士だが、厘の希望で、学校では二人とも関係を周囲に伏せ、とげとげしい態度で接している。学校外では田口のことは「流哉くん」と呼んでいる。
自分同様に裏で策略を巡らせている1学年先輩・鶴のことは、排除すべき敵だと見定めている。
藤井 彩目(ふじい あやめ)
1年生。「はーとぶれいく」のギター担当。使用ギターはオレンジのフェンダー・ジャズマスター。ウルフカットにインナーカラーという出で立ちで、ピンクのパーカーを羽織っている。
虚勢を張ったり何かと人を見下したりするクセがある一方で、繊細なメンタルの持ち主。ちひろの第一印象は「地雷系」。
幼少期はその性格に加え肥満体型だったこともあって、いじめや陰口に遭っていた。現在は努力の結果、肥満ではなくなっている。
桃とは同じ小学校に通っていた時期があり、当時の彩目にとっては憧れの存在だった。後に転校し、谷九高校で再会したが、彩目の名字が変わり(元は森田姓だった)、見た目も大きく変わっていたことから、桃は当初気付いていなかった。
入部当初は鷹見のバンド「protocol.」のギター担当だったが、舞伽と別れた直後の鷹見と付き合い、自身も鷹見に振られることとなる。バンドを脱退し、当初は部活も去るつもりでいたが、厘やちひろ達のバンドに誘われる。当初は拒むも、ちひろの弾き語りを聴いて衝撃を受け、最終的に「はーとぶれいく」の結成に参加する。
ギターの演奏技術は鷹見曰く、部内では水尾と並んで随一で、安定したリズム感を持つ。ちひろにギターの手ほどきをすることもある。
鷹見に振られた原因の一つは、厘が話した「夢」(厘の虚言)を鷹見の前でバカにしたことで、厘はそれが自身の策略だったと彩目本人に話し、彩目を唖然とさせている。厘からは「鷹見をギャフンと言わせる」という作戦を持ち掛けられているが、いずれ厘のこともギャフンと言わせてやると決意している。

軽音部

鷹見 項希(たかみ こうき)
1年生。「protocol.」のギターボーカル担当。使用ギターはブルーのフェンダー・テレキャスター。
端正な顔立ちで、歌や演奏技術も高校生離れしており、非常にモテるが、これがトラブルの要因となることも多い。一見すると常に余裕綽々のスカしたイケメンだが、実は周囲の視線を気にして、本心よりも当たり障りのない振る舞いを選ぶ性格。バンドは高校3年間で辞めるつもりでいる。
ちひろが入学直前にギターを買いに行った際、楽器店で出会った同級生。
入学早々「sound sleep」のベース・舞伽と交際していたが、6月の校内ライブ直後に破局。その直後に彩目と付き合うものの、厘の策もあり破局する。その際に彩目の陰口をちひろの前で言い、ちひろに決定的に嫌われている。初期は敵視してくるちひろを軽くあしらっていたが、文化祭以降、特にちひろが『リンダリンダ』をアカペラで歌う姿を見てから、ちひろと竜季の面影を重ね、意識するようになる。
バンドマンだった兄の竜季に幼少から憧れ、ギターを手に取ったのも竜季の影響であるが、深い後悔を残す形で別離している。
水尾 春一(みずお はるいち)
1年生。「protocol.」のギター担当。使用ギターはイエローのギブソン・レスポール・スペシャル。長身の少年。
入学当初はバレー部だった。「protocol.」を脱退した彩目の後任のギターとして鷹見に誘われ、軽音部に入った。ギター経験は5年ほどで、部内では彩目と並んで一番上手いとのこと。
表情の変化に乏しく、率直な発言が誤解を招くこともあるが、本人に誰かを見下すような意図はない。時折冗談も言うが、周囲からはわかりにくいと不評。ひたすら一つのことに没頭するのが好き。
ちひろとは同じ中学出身で、夏休み期間に同じ中華料理店でバイトしていた。ちひろの歌声には一目置いており、鷹見には「1年生のバンドの中で1位になるのは簡単じゃない」と忠告している。中華料理店は、後に兄の飲食店を手伝うために辞めている。
七道高校の玲羽とは小学校からの付き合いで、中3の時に交際していた。
田口 流哉(たぐち りゅうや)
1年生。「protocol.」のベース担当。使用ベースはホワイトのフェンダー・ジャズベース。肩までの長髪に三白眼の生徒。
気さくで素直な性格。ゲーム・漫画が好き。なぜか絶望的に運が悪く、他者の口論の場に高い頻度で出くわしたり、同じ日にスマホ水没と財布の紛失に見舞われたりしており、遠野からは哀れみの目で見られている。
ベースの技術は非常に高く、ベースを弾ければ何でもいいというスタンスで「吉田商店」のサポートメンバーも務める。
鷹見とは中学から付き合いがあり、彼を軽音部に誘った張本人。彼の家庭の事情も把握している。
厘のいとこで、幼少期から付き合いがあるが、厘からは「(いとこ同士であることを)開示する必要がない」と学校内での接触を避けられており、「昔から流哉くんの言うことは分からん」と評価も厳しい。
たまきからは「頼りになる一年生」として厘と並んで名を挙げられている。
遠野 元(とおの げん)
1年生。「protocol.」のドラム担当。ツーブロックにメガネという出で立ちで、左眉には剃り込みのような線が入っている
1年部員では随一のドラムの腕前で、小学生からの演奏経験と知識を備えた凄腕。鷹見の才能に惚れ込んでいて、彼についていくことを決め「protocol.」に入った。鷹見や彩目からも気に入られている。鷹見が高校3年間でバンドを辞めるつもりでいることを惜しんでおり、軽音部内に留まっている「protocol.」の活動を部外に広げることを鷹見に提言したりしている。
いつも仏頂面で、口癖は「フン」。真面目過ぎるところがあり、パート練習の際に身が入っていなかった上級生に歯に衣着せず物申すなど、堅物な一面もある。演奏スタイルにも性格が出ており、桃曰く「安定している死ぬほど真面目なドラム」。
周囲にはひた隠しにしているが入学当初から桃に片思いしており、彼女と会話が続いた際には、自身のスマホに会話内容を一言一句メモしている(なお、彩目や古旗には恋心がバレていた)。
柿田 駿(かきた しゅん)
1年生。ニックネームは「かっきー」。元「ラチッタデッラ」、のちに「吉田商店」→「フライデーナイツ」のドラム担当。
ヨンスとは中学校で出会って以来の親友で、常に行動を共にしている。ちひろが最初に組んだバンド「ラチッタデッラ」にヨンスと共に加入するが、ヨンスの退部を受けて脱退。元々誘われていた「吉田商店」に加入した後、ヨンスを誘って再入部させ「吉田商店」に加入させている。
「吉田商店」の吉田とは幼馴染だが、彼女からの恋心には気付いておらず、後に告白された時は困惑して断るも、謝罪して改めて告白を受け入れる。
田端 陽一(たばた よういち)
1年生。ニックネームは「ヨンス」。元「ラチッタデッラ」のギターボーカル、のちに「吉田商店」→「フライデーナイツ」のボーカル担当。
お調子者でネットミームにとても詳しい。度々調子に乗りすぎるため女子ウケは悪く、彼の陰口を聞いたちひろがフォローに困る場面もある。
「ラチッタデッラ」で同じメンバーとなった厘にアタックするも、厘の策略のためにしばらく泳がされたのち、手酷く振られて退部した。その後かっきーの懇願で軽音部に復帰し、「吉田商店」から脱退したボーカルの後任となる。
ボーカルの評価は、ちひろ曰く「ねっとりした声」、田口曰く「(吉田商店の前ボーカルとの)落差がすごい」などあまり芳しくないが、かっきーは「ヨンスが一番かっこいい」と大絶賛している。
吉田 佳織(よしだ かおり)
1年生。「吉田商店」→「フライデーナイツ」のギター担当で紅一点。
かっきーとは小学生の頃からの幼馴染で、密かに想いを寄せている。前任ボーカル・矢部の代理で加入したヨンスには中学の頃から苦手意識を持ち、かっきーとの仲が良すぎる関係に嫉妬心を抱く。
真島 るり(まじま るり)
1年生。「るりるり帝国」のリーダーで紅一点、ギターボーカルを務める。大きな目とおかっぱ頭の女子生徒。
ちひろとは入部後、早い段階で仲良くなる。「るりるり帝国」は小学校からの同級生4人で組んだバンドで、桃からは男子達をまとめる腕を評価されている。ヨンスのリップロール(唇を震わせる発声練習)を見た際はツボに入ったのかバカウケしていた。
牧田 宗平(まきた そうへい)
1年生。「るりるり帝国」のドラム担当で、大きな丸眼鏡が特徴の男子生徒。同じドラムを担当する桃からの演奏の評価は高い。
進藤、西山を含む3人は全員るりが好きだが、告白はしない紳士協定を結んでいる。悪人を見ると人間的に惹かれてしまう嗜好があり、策略を巡らせる厘を時折手助けしている。
進藤 亜嵐(しんどう あらん)、西山 鑑次(にしやま かんじ)
1年生。「るりるり帝国」で進藤はギターとキーボード、西山はベースを担当。進藤は髪で目が隠れた男子生徒、西山は坊主頭の男子生徒。
大道 優希(おおみち ゆうき)
1年生。元「sound sleep」、のちに「Color Circuit」でギターボーカル担当。使用ギターはイエローのフェンダー・ストラトキャスター。ロングの黒髪で大人びた外見をしている。
桃・舞伽の中学時代の同級生で、3人で「sound sleep」を組んでいたが、舞伽が退部。恋愛嫌いの桃に気を遣って、須田と交際していることを桃に隠していたが、桃を引き入れたい厘にそのことを利用され、桃とは喧嘩別れとなって「sound sleep」は解散してしまう。のちに桃とは和解し、自身の新しいバンド「Color Circuit」を結成した。
彩目の陰口を言う鷹見にちひろが反発して口論となった際、それを彩目に伝えてちひろの歌を聴きに行くよう勧め、結果として「はーとぶれいく」結成のきっかけを作っている。
古旗 柚葉(ふるはた ゆずは)
1年生。「Color Circuit」のベース担当。校内のカップルの成立・破局を予想することが趣味で、「カップリングダービー」と題したノートに逐次予想やデータをつけている。後に鶴が趣味友となるが、図書委員の集まりの際にちひろと彩目にその趣味の件がバレてしまい、二人には「趣味エグっ」と引かれた。
八車 由香(やぐるま ゆか)、色川 亜由美(いろかわ あゆみ)
1年生。「Color Circuit」で八車はギター、色川はドラムを担当。八車はポニーテールにピアスの女子生徒、色川は黒髪のショートの女子生徒。
花村 真由(はなむら まゆ)
1年生。「トゲトゲピーナッツ」のベース担当。ツインテールの女子生徒。後に「ハッセーズ」の田中と付き合い始める。
吐月 ひまり(とげつ ひまり)
1年生。「トゲトゲピーナッツ」のボーカル担当。野球部の彼氏がいたが、別れた。声質は鷹見から評価される程。
落合 麻帆(おちあい まほ)
1年生。「トゲトゲピーナッツ」のギター担当。
生田 心春(いくた こはる)
1年生。「トゲトゲピーナッツ」のドラム担当。後に「カキフライエフェクト」の貝原と付き合い始める。
野呂 あたる(のろ あたる)
1年生。「カキフライエフェクト」のボーカル担当。ヤンキー風のリーゼントの生徒。
パンク・ロックを好む。文化祭の日に中庭で『リンダ リンダ』をアカペラ歌唱していた軽音部員の噂を聞き、対抗心を燃やしていたが、後にその正体がちひろだと気付く。七道との合同ライブ前に、純と遭遇したことが原因で、ちひろや水尾と仲を深めることとなった。
貝原 実流(かいばら みる)、揚村 蒼介(あげむら そうすけ)
1年生。「カキフライエフェクト」で貝原はベース、揚村はドラムを担当。
須田 陸人(すだ りくと)
2年生。「BAKLAVA」のボーカル。優希の交際相手で、優希と付き合い始めた際、桃に話しかけられて動揺する姿を見せる。
亀屋 数志(かめや かずし)
2年生。算の双子の兄。山添の後継の軽音部長で、「BAKLAVA」のベース担当。顔に特徴的な3つのほくろがある。
軽いノリと緩い雰囲気でやや抜けたところのある性格。押しに弱く周りの意見に流されやすいため、鶴に陰から利用されたり、部員達からは鶴が部長の方が良かったと言われている。一方で、後輩にはコミュニケーションを積極的にとるなどして慕われている。
亀屋 算(かめや さん)
2年生。数志の双子の妹で、鶴とともにたまきの後継の副部長に指名される。「フォレストチアガール」のキーボード担当。数志と顔のほくろの位置が左右対称になっている。
真面目でしっかりとした性格。内面では後輩との接し方に悩んだり、鶴の行動に懸念を抱えている。たまきからは厘や田口が力になるはずと聞かされていたため、後に彼女らと鶴に対する対策会議を行う。
鶴 亜沙加(つる あさか)
2年生。算とともにたまきの後継の副部長に指名される。2年秋から生徒会長を務める。そばかすが特徴の女子生徒。ギター、ベース、ドラムが演奏でき、特定のバンドに属さず、いくつかのバンドにサポートとして参加している。
かつて悩んでいた時期にたまきのアドバイスに救われたことがあり、たまきが過ごした「青春」という概念に傾倒し始め、軽音部内にドロドロした人間関係や葛藤から生じる「青春」をもたらそうと暗躍し続けている。すべては軽音部への愛から来るものだが、自分の保身を一切省みていないため、たまきにはいずれ鶴自身が破滅してしまうと心配されている。
彩目とは同じ中学出身で、彼女からは中学時代から苦手意識を持たれている。厘の自分に対する敵意も見抜いており、自分達は同類だから仲良くなれると考えている。
長谷 光(はせ ひかる)
2年生。「ハッセーズ」のボーカル担当。七三分けの男子生徒。
田中 昴(たなか すばる)、サントス 吉岡(サントス よしおか)
2年生。「ハッセーズ」にて田中はギター、サントスはドラム担当。
中津 美里(なかつ みさと)
2年生。「ミドー」のベース担当。黒髪の女子生徒。
裏山 紫穂(うらやま しほ)
2年生。「sick parede」のドラム担当。スカーフを巻いた女子生徒。
楊 浩然(よう こうねん)
2年生。「BAKLAVA」のギター担当。坊主頭に眼鏡の男子生徒。
熊谷 芳樹(くまがい よしき)、長野 龍平(ながの りゅうへい)
2年生。熊谷は「フォレストチアガール」のベース担当、長野は「BAKLAVA」のドラム担当。遠野との仲が拗れるが、後に互いに謝罪して和解する。
千秋 夕湖(ちあき ゆうこ)、島森 礼二(しまもり れいじ)、草村 繭(くさむら まゆ)
2年生。「フォレストチアガール」のメンバー。千秋はボーカル、島森はギター、草村はベースを担当。
新田 たまき(にった たまき)
3年生。「性的カスタマーズ」ボーカル。使用ギターはフェンダー・ストラトキャスター。華やかな容姿の軽音部副部長。
新入生歓迎会でのライブの際、ボーカルとして「あいどんわなだい」を歌い、ちひろに強い憧れを抱かせた。銀杏BOYZ、サンボマスターフラワーカンパニーズなどの曲を好んでいる。ちひろのことを気にかけており、ちひろからも尊敬されている。
笑いのツボが独特で、自ら発したジョークに抱腹することもある。作中で同性愛者であることを示唆する描写がある。
成績が良好で大学への推薦進学が内定していたことから、文化祭ライブでの引退後も軽音部に顔を出している。ハロウィンライブの審査員としては、一度は「protocol.」に投票しようとするも、ちひろの頑張りを見ていたことから「審査員失格」を自認したうえで「はーとぶれいく」に投票した。
喜田 大志(きだ たいし)
3年生。「性的カスタマーズ」のギター担当で、たまきの友人。夏帆とは中学からの同級生。夏帆からは雰囲気イケメンと称される。1年生の頃にたまきに想いを寄せるも、それ以上に彼女を友人として大切に思っている。
鷹見の兄のバンドを知っており、兄が消息を絶った鷹見について気にかける場面が見られる。ハロウィンライブでは当初は「はーとぶれいく」に投票しようとしたが、鷹見の成長のために「はーとぶれいく」を勝たせようとしてしまっているのではと考え込み、最終的にパフォーマンスで僅かに上回っていた「protocol.」に投票する。
李 民俊(リー・ミンジュン)、村越 渡流(むらこし わたる)
3年生。「性的カスタマーズ」のメンバー。李はベース、村越はドラムを担当。たまき考案の「性的カスタマーズ」というバンド名に抵抗なく賛同した。
山添 悟(やまぞえ さとる)
3年生。軽音部部長。癖毛と四白眼が特徴。
ムードメーカー的性格で、1年生時の初ライブの1曲目でギターの弦が全部切れたという逸話を持つ。ハロウィンライブの審査員を承諾し、身内ノリ上等で観客を盛り上げた「protocol.」に一票を投じた。その際に「売れてるバンドは身内ノリを広げた結果なんじゃないか」と言及している。

その他の生徒

矢賀 緑(やが みどり)
1年生。帰宅部。ちひろのクラスメイトで親友。ポニーテールの生徒。
ちひろのことは「ハトノ」と呼び、校内でのちひろ達のライブには毎回観に行っている。ちひろとは歴史好き同士で、『鎌倉殿の13人』の話題で盛りあがったのを機に親友となった。ピアノが弾けるため、ちひろから軽音部に誘われたが断っている。
まだバンドを組めていなかったちひろに、同じ中学出身の厘を紹介した。
特技はイラストを描くことで、文化祭ではアニメのキャラをリクエストされてスラスラと描き、イラスト部の部員達から絶賛される程である。
「非日常伝道師・アップデート堀井」という謎のインフルエンサーの推し活をしており、イベント等に足繁く通い、ちひろに対してはたびたび布教活動を行っているがその度に拒まれている。
乃木 舞伽(のぎ まいか)
1年生。桃とは中学時代からの同級生。「sound sleep」のベース担当だったが、鷹見に振られて退部。その際に桃と口論になり、桃の恋愛に対するコンプレックスを刺激してしまう。
『ルーキー』版では「小堀端」という名字だった。
千羽 八尋(せんば やひろ)
1年生の秋から生徒会副会長を務めている。リボンのついたカチューシャをつけている。吹奏楽部所属で、軽音部が嫌い。
生徒会長の鶴に心酔し、ハロウィンライブにて「軽音部にダメージを与える」という鶴の言葉を真に受けて利用される。後に騙されていたことを愚痴るも、鶴の存在は軽音部にとって害しかないので自分には好都合だと述べている。
レイカ、レナ
3年生。ギャルコンビ。レイカは黒髪、レナは金髪。互いの名前を書いた自作のうちわを持ち歩いている。体育祭では派手な盛り髪の姿で現れ、ちひろからは「ドギャル」と呼ばれ、矢賀からはうちわの件を怖がられた。文化祭では鷹見にライブを見に行くと話しかけていた。

教師

丸太 周平(まるた しゅうへい)
新任の軽音部顧問。28歳。バンド経験はなく、音楽に関しては素人。校内ライブのオーディションの審査員を務めた際は適当に主観でバンドの評価をしていた。
指川 啓一(さしかわ けいいち)
吹奏楽部の顧問。数学教師。42歳。年齢は高いが、谷九に赴任したのはここ数年。授業中はつまらないジョークを言ったり、生徒に気さくに接しようとしている一方、優秀な吹奏楽部の指導に携わっており、軽音部嫌いを隠そうともせず、軽音部員相手には高圧的に接している。
軽音部への苦手意識は学生時代からのコンプレックスが関わっている。鶴の策略によってハロウィンライブのステージの上に立たされ、一人カラオケでの持ち歌であるGLAYの「誘惑」をその場の勢いで熱唱した。その後はやってしまったと反省しており、態度も柔らかくなった。

七道高校

巽 玲羽(たつみ れいは)
大阪有数の進学校である七道高校の軽音部員。ちひろの中学時代の生徒会長。学生生活と並行してモデルとしても活動している。水尾と純とは小学生時代からよく三人でつるんでいた幼馴染で、中学時代に三ヶ月ほど水尾と付き合っていたことがある元カノ。
永井公園で弾き語りをするちひろと偶然再会し、ギターを借りて「怪獣の花唄」を熱唱するが、その際、ちひろは玲羽から学びを得るとともに見下されているとも感じ、一層奮起する。その後、谷九高校の文化祭に水尾の様子を見に現れ、七道との合同ライブを持ちかける。
音楽の才能にも天性があり、非常に華があるシンガーだが、バンド活動には当初興味を示していない。音楽は技術であると考えてはいるものの、ちひろの歌を「上手くない」とした上で、技術とは異なる強さがあることを認めた。
恵まれた容姿に優れた能力を持ち合わせて生まれ、本人もそれを自覚している。反面、群れて卑怯な行いをする者たちを「弱いやつ」とみなして唾棄し、自分の歪みを自覚しながらも強くあろうとしているためか、普段の明るさに反して友人といえる相手はほとんどいない。
幼い頃から純に思いを寄せていたが、純からはそれに気づかれずに相互に片思いのような状態だったが、事故と喫煙疑惑が続いたことで消耗した純に拒絶され、「弱く」なっている純に手を差し伸べられないまま離れている。合同ライブの日に純の逮捕が重なったことでモチベーションが低下し帰ろうとしていたが、ちひろに引き止められた後に彼女のライブを見て闘争心に火をつけ、トリのバンドに乱入して熱唱した。その後、水尾とともに純の母親に「二人で待ってる」と伝言を頼んだ。
二楷堂 まわり(にかいどう まわり)
七道高校の軽音部員で、担当パートはベース。使用ベースはSterling by MUSIC MAN。ツーブロックに丸眼鏡、耳に多数のピアスといった出で立ちの女子。
派手な見た目とは裏腹に礼儀正しく温和な性格。玲羽とともに谷九高校の文化祭に訪れた際、桃の動物模型の展示を気に入り、以降桃と親交を持つようになった。桃からは「まわりん」の愛称で呼ばれる。
本気で音楽に打ち込みすぎているために軽音部に馴染めず、周囲との軋轢を抱えてしまっているため、他人と音楽の話をできないでいた。スラップ奏法を多用するフィンガーピッキングの演奏スタイルで、鬱屈をすべてベースにぶつけ、ボーカルを喰う勢いで前に出るベーシスト。その演奏技術や存在感はレベルの高い七道軽音部の中でも特に際立っている。
乾 賢字(いぬい けんじ)
七道高校の軽音部員で、担当パートはギター。センター分けのパーマのかかった髪型。
かつて中学時代に「ワンワン」のハンドルネームで演奏動画を投稿しており、その頃から鷹見が憧れるレベルでの技術を持っていた。その一方で賢字自身も鷹見の演奏について「クソうまい」と評している。
ダウナーな雰囲気だが礼儀正しくフレンドリーで、合同ライブ後にprotocol.を校外でのライブイベントに誘った。
行成 一斗(ゆきなり かずと)
七道高校の軽音部員で、担当パートはドラム。ツーブロックの髪型をした体格の良い少年。
彼女を募集しており、女子の容姿のレベルが高い谷九高校の女子たちに良いところを見せようと奮起する。ドラムは遠野曰く「上手いというより強い」という評価で、強力な音圧で曲者揃いのバンドメンバーを支えていた。
普段は賢字とともに校外でもバンドを組み活動している。
墨田 与一(すみだ よいち)
七道高校軽音部の部長。亀屋兄妹や遠野とは同じ中学の軽音部仲間。また、オープンキャパスで鶴とも知り合うが、微妙な関係になった模様。
紙屋 真子(かみや まこ)
七道高校軽音部の副部長。玲羽からは「紙ちゃん先輩」と呼ばれている。
橘 逸人(たちばな はやと)
七道高校軽音部の顧問。谷九の顧問と異なり、生徒達にはきちんとアドバイスをしている。
草壁 夏樹(くさかべ なつき)
七道高校の生徒。元軽音部。中学時代に彩目が片思いしていた男子。

軽音部員の家族関係者

ちひろの母
大阪出身。夫とは離婚済み。ちひろが初めて自分のギターを買う際にお金を出し、「女と女の約束」として早く借金を払うよう要求する。ちひろはそのためにバイトをすることとなった。
ちひろの父
ちひろの音楽の好みに影響を与えた。ちひろが小さかった頃は家でギターの演奏もしていた。結婚していた頃に一時失業していたが、現在は川崎市で一人暮らしをして働いている。離婚後も家族とは会っているが、何故か家族三人で揃うことを嫌がる。夏休み後にちひろに会いに来た際に、自身がかつて使っていたエフェクターを渡した。
水尾の祖母
ちひろの夏休み中の弾き語り修行を最初期から見守り続けた固定客の一人。軽音部に入ろうとする水尾に「ちひろちゃんのようにど真剣にやるんやで」とエールを送った。
鷹見 竜季(たかみ りゅうき)
鷹見項希の9歳上の実兄。高校を中退しバンド活動をしていた。バンド名は「Aerial Stem(エアリアル ステム)」で、当時の担当はボーカル。
独特な歌声の持ち主で、鷹見からは強い尊敬の念を向けられていたものの、バンドメンバーの不和と脱退を受けて調子を崩し、やがて「バンドマンとして死ぬ」ために単身上京した。その際、引き留めようとした鷹見に「お前は普通に生きてくれ」と言い残した後、消息を絶つ。テンションのアップダウンが非常に激しく、病院から多数の薬を処方されているなど、なんらかの精神疾患を患っていたことを示唆する描写がある。
鷹見の父
鷹見項希・竜季兄弟の父。妻とは息子たちが幼い頃に別居しており、以来男手ひとつで息子たちを育ててきた。非常に息子思いであり、竜季のバンド活動を影から応援し、バンドメンバーに頭を下げて挨拶していた。また竜季の精神的に不安定な面を理解する数少ない人物のひとりであり、弟の項希にはそのことを一切知らせず(そのため項希は兄の精神不安定な部分を知らなかった)、上京しようとする竜季を厳しい言葉ではあるが労わって引き留めようとした。兄と同じくバンドを組む道を選んだ項希に対しても理解を示す反面、竜季と同じようにならないか心配している。

その他

坂口 夏帆(さかぐち かほ)
元・谷九高校軽音部の3年生。現在は通信制の高校に籍を置いている。
大阪に引っ越してきたたまきにとって、高校で初めてできた友人であり、初めてバンドを組んだ仲間でもある。たまきと非常に親しくなるが、次第に周囲から注目を集めるたまきに複雑な感情を抱くようになる。
喜田とは同じ中学出身で、喜田曰く、中学の頃は精神的に不安定で不登校になった時期もあった。喜田に密かに想いを寄せていたが、喜田がたまきに想いを寄せていることを知り、たまきに対する嫉妬心をさらに強くさせてしまう。そんな自分に嫌気が差したことと、集団行動に馴染めなかったことから次第に不登校になり、谷九高校を去った。
たまきとは中退後に本音を打ち明けて和解しており、たまきが夏帆の家をたびたび訪れるなど友人関係は続いている。たまきの連絡に応じて、「性的カスタマーズ」の文化祭ラストライブを訪れる。谷九高校を中退後もギターと弾き語りは続けており、後に弾き語りをしていた公園でちひろと出会うことになる。
ひかり先生
たまきの中学時代の家庭教師であり、初恋の相手。かつてバンド活動をしており、たまきが大阪に引っ越す際に自身のギターをプレゼントした。後にたまきが軽音部で活動する意味を見失い会いに来た際に、結婚することを彼女に伝える。これによりたまきの初恋は終わりを迎えた。
こどおじさん
本名は「小殿 旺四郎(こどの おうしろう)」。32歳。ちひろが夏休み中に弾き語り修行をした際の固定客の一人。ちひろの歌声に心酔し、愛犬のサフランと毎回のように訪れていた。夏休み終了後、ちひろのバイト先の中華料理店の常連になり、自身もコンビニのアルバイトを始める。
水無瀬 糸(みなせ いと)
かつての竜季のバンド仲間。「Aerial Stem」のベース担当で、加入当時は高校生だった。バンドマンとしても異性としても竜季に惚れ込み、バンド崩壊まで連れ添っていたが、上京を決意した竜季に解散を切り出され、涙ながらに想いを告げるものの失恋した。
吉見 健(よしみ けん)、堺 太一(さかい たいち)
かつての竜季のバンド仲間達。「Aerial Stem」で吉見はギター、堺はドラムを担当。二人とも就活で内定を決め、竜季からクビを言い渡される。現在は吉見は既婚者。堺は会社を辞めてコンビニでバイト中だが、夏帆からバンドのメンバーに加入して欲しいと誘われている。
川上 純(かわかみ じゅん)
水尾と玲羽の幼馴染の男子。ちひろとは同じ中学出身。過去に水尾をバレーボールに誘った張本人で、親友だった。玲羽に惹かれて告白を考えていたものの、とあるきっかけから交通事故に遭いリハビリを余儀なくされた。当初は復帰を目指していたが、タバコを持った姿を同級生にSNSで拡散され、学校に居場所を無くす。中3の頃に引っ越して以降、水尾や玲羽との連絡を絶った。この出来事は水尾と玲羽の心に深く影を落とした。
以後の生活は荒れ果て、口にピアスをし、道で肩がぶつかった野呂を脅して暴力を振るうなど、かつての気さくな姿からはかけ離れた人格になっている。後に特殊詐欺の受け子役を担って逮捕され、水尾と玲羽に衝撃を与えた。
松島(まつしま)
「特別編」に登場。中学3年生の女子生徒。悪口が原因で吹奏楽部を辞めた経験を持つ。受験を控えており、谷九高等学校の軽音部を見学に来た際、「はーとぶれいく」の演奏を見て、楽器をやるのが楽しかったことを思い出す。

用語

谷九高等学校
本作の舞台。ちひろ達が通う大阪市にある高校。読みは「たにきゅう」。谷町9丁目[7]の通称「谷九」が由来と思われる。
七道高校
玲羽やまわりが通う、府立有数の進学校。読みは「しちどう」。谷九高校の軽音部と合同ライブを行う。
永井公園
ちひろが夏休み中に弾き語り修行をした公園。規模が大きく人通りも多い。『ジャンプルーキー!』版では長居公園[8]と書かれており、同公園がモデルと思われる。
自意識アニマル
ちひろが自意識過剰な状態に陥ったとき、背景に描かれる謎の動物。バクのぬいぐるみのような姿をしており、原作者であるクワハリの自画像に酷似している。

劇中バンド

  • はーとぶれいく
Gt.Vo.ちひろ、Gt.彩目、Ba.厘、Dr.桃。1年生バンド。
ちひろを「神」と崇める厘が、ちひろをボーカルに据えた新バンド結成を目論んで桃や彩目を誘導。2人がちひろの歌声を聴いて参加を決めたことで結成された。代表者(リーダー)は消去法で桃が選ばれた。
バンド名はちひろが出した案の1つで、ZAZEN BOYSの「はあとぶれいく」から付けたもの。
  • ラチッタデッラ
Gt.Vo.ヨンス、Gt.ちひろ、Ba.厘、Dr.かっきー。入部してから誰とも組めずにいたちひろが厘に誘われ、初めて結成したバンド。実は厘にとっては止まり木に過ぎず、厘がちひろのためのバンド作りに動き出した中で早々に解散となった。
バンド名の由来はちひろが住んでいた川崎市の商業施設「ラ チッタデッラ」。
  • sound sleep(サウンド スリープ)
Gt.Vo.優希、Ba.舞伽、Dr.桃。中学時代の同級生で結成された3ピースバンドだったが、前述の経緯で舞伽が退部、そのまま解散した。
  • はぐれ1年女子 with 新田たまき
「ラチッタデッラ」解散後のちひろ・厘、「sound sleep」解散後の桃が、3年生のたまきをサポート(Gt.)に迎えて組んだ1回限りのバンド。ちひろは初めてライブで歌声を披露したものの、持ち前の声量は緊張で発揮できなかった。
  • protocol.(プロトコル)
Gt.Vo.鷹見、Gt.彩目→水尾、Ba.田口、Dr.遠野。1年生バンドの中では別格に評価の高いバンド。当初は彩目がギターで参加していたが、鷹見との交際・破局で脱退、入れ替わる形で水尾が加入した。
  • 性的カスタマーズ(せいてきかすたまーず)
Vo.たまき、Gt.喜田、Ba.李、Dr.村越。3年生バンド。ちひろ達が入学した際の新入生歓迎会のライブで『あいどんわなだい』を演奏し、ちひろに強い憧れを抱かせた。
  • Color Circuit(カラーサーキット)
Gt.Vo.優希、Gt.矢車、Ba.古旗、Dr.色川。「sound sleep」解散後の優希が結成した1年生バンド。バンド名の由来はメンバーの苗字から(「道」「車」「旗」「色」)。
  • るりるり帝国(るりるりていこく)
Gt.Vo.るり、Gt.Key.進藤、Ba.西山、Dr.牧田。紅一点のるりが男子3人をまとめるバンド。1年生最初のライブオーディションでは、「protocol.」・「sound sleep」に次ぐ高評価を得ていた。
  • 吉田商店(よしだしょうてん)→フライデーナイツ
Vo.矢部→ヨンス、Gt.吉田、Ba.田口(サポートメンバー)、Dr.かっきー。1年生バンド。前任ボーカルの矢部は歌唱の評価が高かったが、文化祭ライブ前に脱退。退部していたヨンスがかっきーの誘いで急遽加入し、バンド名を変更した。
  • カキフライエフェクト
Vo.野呂、Ba.貝原、Dr.揚村。軽音部では珍しいスリーピースかつ、洋楽を好む異色の1年生バンド。しかし誰がみてもわかるほど演奏技術が拙い。
  • トゲトゲピーナッツ
Vo.吐月、Gt.落合、Ba.花村、Dr.生田。同中の4人で結成された1年生バンド。不真面目ではないが、音楽への情熱も薄く、鷹見や玲羽からの評価は辛辣。
  • フォレストチアガール
Vo.千秋、Gt.島森、Key.算、Ba.草村、Dr.熊谷。遠野は2年生バンドの中で一番完成度が高いと評価している。
  • BAKLAVA
Vo.須田、Gt.楊、Ba.数志、Dr.長野。2年生バンド。
  • ミドー
Vo.江坂、Gt.我孫子、Ba.中津、Dr.裏山(サポートメンバー)。2年生バンド。
  • ハッセーズ
Vo.長谷、Gt.田中、Ba.鶴(サポートメンバー)、Dr.サントス吉岡。2年生バンド。
  • sick parade
裏山(Dr.)が所属する2年生バンド。

劇中登場曲

さらに見る 巻数, 話数 ...
巻数話数曲名アーティスト登場シーン
1 1おしゃかしゃまRADWIMPS鷹見の試奏曲(タイトルのみ)
2あいどんわなだい銀杏BOYZ「性的カスタマーズ」の新歓ライブ演奏曲
4ソラニンASIAN KUNG-FU GENERATIONちひろの練習曲(タイトルのみ)
一途King Gnu鷹見の練習曲(タイトルのみ)
5天体観測BUMP OF CHICKEN「ラチッタデッラ」の練習曲(タイトルのみ)
シンデレラボーイSaucy Dog
8everything is my guitarandymoriちひろが夜の視聴覚室にて歌唱
9援助交際銀杏BOYZ「性的カスタマーズ」の6月校内ライブ演奏曲
番狂わせHump Back「sound sleep」の6月校内ライブ演奏曲
2 13拝啓、少年よHump Backちひろがカラオケにて歌唱
14君はロックを聴かないあいみょん「はぐれ1年女子 with 新田たまき」の1年生ライブ演奏曲
16透明少女ナンバーガールちひろの弾き語り練習曲
17生活Syrup16g
18赤橙ACIDMAN
19怪獣の花唄Vaundy玲羽の演奏曲
20スピカスピッツちひろの弾き語り曲
3 22あの嫌いのうたクリープハイプ彩目のSNSのプロフィール文(タイトルのみ)
25理由なき反抗(The Rebel Age)a flood of circleちひろの弾き語り曲
26身も蓋もない水槽クリープハイプ彩目のプレイリスト(連載版・タイトルのみ)
不革命前夜NEE
メンヘラちゃんキュウソネコカミ
はあとぶれいくZAZEN BOYS「はーとぶれいく」のバンド名の由来(タイトルのみ)
27凛とクリープハイプ彩目がカラオケにて歌唱
28名もなき詩Mr.Childrenちひろの弾き語り曲
4 35UFOを呼ぶダンスポップしなないで「るりるり帝国」の文化祭ライブ演奏曲
36ドラマツルギーEve「protocol.」の文化祭ライブ演奏曲
ジターバグELLEGARDEN「はーとぶれいく」の文化祭ライブ演奏曲
37
5 40リンダ リンダTHE BLUE HEARTSちひろが高校中庭にて歌唱
41恋するSHISHAMO「性的カスタマーズ」の後夜祭ライブ演奏曲
42たまきと夏帆のバンドの演奏曲
気分上々↑↑mihimaru GT山添がカラオケにて歌唱
夢で逢えたら銀杏BOYZたまきがカラオケにて歌唱
43輝きだして走ってくサンボマスターたまきがスマートフォンで再生(タイトルのみ)
45エンジェルベイビー銀杏BOYZ「性的カスタマーズ」の後夜祭ライブ演奏曲
6 5016andymoriちひろが誕生日会の帰り道にて口ずさむ
7 58死ぬまでに俺がやりたいことヤングスキニー「フライデーナイツ」のハロウィンライブ演奏曲
59American IdiotGreen Day「カキフライエフェクト」のハロウィンライブ演奏曲
はあとぶれいくZAZEN BOYS「はーとぶれいく」のハロウィンライブSE
60覚悟を決めろ!サバシスター「はーとぶれいく」のハロウィンライブ演奏曲
ジターバグELLEGARDEN
61IGGY POP FAN CLUBナンバーガール
62
閃光少女東京事変
63
64WonderwallOasis「protocol.」のハロウィンライブSE
Crazy Dancer夜の本気ダンス「protocol.」のハロウィンライブ演奏曲
65
8 69ドラマツルギーEve
海と山椒魚米津玄師
70インフェルノMrs. GREEN APPLE
72四角革命相対性理論「るりるり帝国」のハロウィンライブ演奏曲
73lemonadeChilli Beans.「Color Circuit」のハロウィンライブ演奏曲
75誘惑GLAYハロウィンライブにて「ハッセーズ」が演奏し吹奏楽部顧問・指川が歌唱。演奏途中から指川とちひろがデュエット
9 76
77ばらの花くるりちひろが学校の帰り道にスマートフォンで再生
82Let's ダバダバPOLYSICSちひろが水尾の送別会の帰り道にスマートフォンで再生
10 86デイドリームreGretGirl「トゲトゲピーナッツ」の谷九・七道合同ライブ演奏曲
90Oz.yama「ギャルを囲む会」の谷九・七道合同ライブ演奏曲
92DEAR MY FRIENDHi-STANDARD「カキフライエフェクト」の谷九・七道合同ライブ演奏曲
93swim04 Limited Sazabys「protocol.」の谷九・七道合同ライブ演奏曲
閉じる

反響

  • 楽曲「理由なき反抗(The Rebel Age)」が作中に使用された同週にa flood of circleが同曲のライブ映像をYouTubeで公開した[9]
  • 2024年8月には、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024」の開催に合わせて、初となる交通広告がJR蘇我駅に登場した[10]
  • 2026年1月25日に公開された第96話で「アイラブ言う ( 忘れらんねえよ)」が使用され、同週 Spotifyのランキング「DailyViralSongs (Japan)」に第2位で登場した[11]

受賞

書誌情報

  • クワハリ(著)・出内テツオ(漫画)『ふつうの軽音部』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、既刊10巻(2026年3月4日現在)
    1. 2024年4月4日発売[17][18]ISBN 978-4-08-884019-2
    2. 2024年6月4日発売[19]ISBN 978-4-08-884082-6
    3. 2024年9月4日発売[20]ISBN 978-4-08-884238-7
    4. 2024年11月1日発売[21]ISBN 978-4-08-884260-8
    5. 2025年1月4日発売[22]ISBN 978-4-08-884334-6
    6. 2025年4月4日発売[23]ISBN 978-4-08-884481-7
    7. 2025年6月4日発売[24]ISBN 978-4-08-884541-8
    8. 2025年9月4日発売[25]ISBN 978-4-08-884689-7
    9. 2025年12月4日発売[26]ISBN 978-4-08-884779-5
    10. 2026年3月4日発売[27]ISBN 978-4-08-884893-8

脚注

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI