イリジウム酸ナトリウム

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イリジウム酸ナトリウム
イリジウム酸ナトリウムNa3Ir3O8の結晶構造。シアン色がイリジウムのハイパーカゴメ格子を、赤色が酸素原子を、多面体が2つのナトリウムの配位環境を示す。
性質
Na3Ir3O8
モル質量 773.61 g/mol
密度 7.50 g/cm3[1]
構造
立方晶系[2]
P4132 (No. 213)[2]
a = 8.9857(4) Å[2]
4[2]
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。

イリジウム酸ナトリウム(イリジウムさんナトリウム、英語: Sodium iridate)は、化学式Na3Ir3O8で表される無機化合物である。幾何学的フラストレーションが内在する、強いスピン軌道相互作用を持つ遷移金属酸化物である[3]。Na4Ir3O8に関連するハイパーカゴメ形イリジウム酸塩として知られ、ハイパーカゴメ格子は頂点を共有する三角形単位の3次元ネットワークである[4]。Na3Ir3O8は、Na4Ir3O8の1/3ドープアナログ(イリジウムの平均原子価 ≈ +4.33)であり、より絶縁性の高いハイパーカゴメ形母化合物と比べて半金属性が高い[3][5]

ハイパーカゴメ形イリジウム酸塩は、Ir副格子が頂点を共有する三角形の3次元ネットワーク(ハイパーカゴメ格子)を形成する(秩序だった)スピネル形構造材料として知られている[5][4]。ハイパーカゴメ形構造は、パイロクロア格子から1/4の面を取り除いて得られる削除されたパイロクロア形ネットワークとみなすことができる[4][5]。Ir4+ (5d5)を含むイリジウム酸塩中では、強いスピン軌道相互作用によりスピンとt2g軌道特性が有効な Jeff = 1/2モーメントに絡み合い、これはしばしばハイパーカゴメ格子に対するスピン液体説の根拠として用いられる[5][3]。Na3Ir3O8キラルで幾何学的フラストレーションのあるハイパーカゴメシステムとして説明され、主にNa4−xIr3O8族に含まれるドープされた化合物として議論される。Na4Ir3O8からの部分的なNaのデインターカレーションは、Na3Ir3O8を末端とするドープされたハイパーカゴメ化合物をもたらす可能性がある[3][5]

物理的性質

関連項目

脚注

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