カネラ科
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| カネラ科 | |||||||||||||||
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1. カネラ(Canella winterana) | |||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||
| Canellaceae Mart. (1832)[1][2] | |||||||||||||||
| タイプ属 | |||||||||||||||
| Canella P.Browne (1756)[3] | |||||||||||||||
| 属 | |||||||||||||||
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カネラ科(カネラか、学名: Canellaceae)は、被子植物のカネラ目に属する科の1つである。常緑性の木本であり、精油を含む。カネラ科のタイプ属であるカネラ属(Canella)の名は、古代ラテン語でシナモン(シナモンスティック)を意味する "cane" に、小さなものを意味する指小辞の "ella" を付したものであり、「小さなシナモン」を意味する[4]。革質の葉は互生し、雄しべが互いに合生して筒状の単体雄しべとなっており、複数の心皮が合生して1室の雌しべをつくっている。フロリダや西インド諸島から南米、アフリカ、マダガスカルに分布する。5属20種程度が知られる。
常緑性で多くは高木だが(下図2a)、まれに低木[5]。節は3葉隙性[5]。道管は細く、隔壁は大きく傾斜しており、階紋穿孔または網状穿孔をもつ[5][6]。師管の色素体はタンパク質繊維を含む[6]。精油を含む[5][4]。集晶をもつ[5]。ときにアルカロイドをもち、サポニン、プロアントシアニジン、フラボノール、エラグ酸を欠く[5]。
葉は互生し、螺生または2列互生する[5][6](上図2b, c)。葉は単葉、ふつう革質で無毛、油点をもち、全縁、葉脈は羽状、葉柄があり、托葉を欠く[5][7][4](上図2b, c)。気孔はふつう平行型、ときに不規則型[5]。
花は両性、放射相称、集散花序または総状花序を形成または単生し、花序は頂生または腋生する[5](上図1, 下図3a, b)。萼片(苞葉とする説もある[6])は3枚、輪生、宿存性[5][6](下図3a, b)。花弁は(4–)5–12枚、ふつう離生[5][6](下図3a, b)。雄しべはふつう6–12個、キンナモスマ属では多数、互いに合着して筒状の単体雄しべを形成している[5][7][4](下図3a, b)。花糸筒から蜜を分泌する[6]。葯は外向、縦裂する[5]。タペート組織は分泌型[5]。花粉は2細胞性、単口粒[5]。雌しべは1個、2–6個の心皮からなり合生心皮、子房室は1室で短い花柱と2–6裂した柱頭をもつ[5][6][7][4]。子房上位、側膜胎座、1心皮あたり胚珠は2個から多数、半倒生から湾生胚珠で厚層珠心、2珠皮性、珠孔はジグザグ型[5][6][7]。胚嚢はタデ型[5]。
果実は液果、2個から多数の種子を含む[5][6][7](上図3c)。胚はよく分化しているが小さい[5]。胚乳は油質[7]。染色体基本数は x = 11, 13, 14[6]。
分布
人間との関わり

カネラ[4](Canella winterana)から採取された樹皮は white cinnamon(白桂[4])ともよばれ、しばしば香料や香辛料に用いられる[7](図4)。葉は虫歯の痛み止めとされることもある[4]。またオレンジ色の樹皮は、プエルトリコにおいて魚を捕るための毒にも用いられる[7]。西インド諸島の Cinnamodendron corticosum の樹皮も、強壮剤として用いられることがある[7]。
マダガスカルの Cinnamosma fragrans の材はインドへ輸出され、宗教的な儀式に用いられる[7]。ウガンダの Warburgia ugandensis も加工用の材や香辛料、下剤として用いられることがある[7]。