カフェファラオ
日本の競走馬
From Wikipedia, the free encyclopedia
カフェファラオ(欧字名:Cafe Pharoah[注 1]、2017年3月3日 - )は、アメリカ生産、日本調教の競走馬[1]。主な勝ち鞍は2021年・2022年のフェブラリーステークス連覇、2022年のマイルチャンピオンシップ南部杯。
| カフェファラオ | ||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
2022年フェブラリーS | ||||||||||||||||||
| 欧字表記 | Cafe Pharoah[1] | |||||||||||||||||
| 品種 | サラブレッド[1] | |||||||||||||||||
| 性別 | 牡[1] | |||||||||||||||||
| 毛色 | 鹿毛[1] | |||||||||||||||||
| 生誕 | 2017年3月3日(9歳)[1] | |||||||||||||||||
| 登録日 | 2019年11月7日 | |||||||||||||||||
| 抹消日 | 2023年11月24日 | |||||||||||||||||
| 父 | American Pharoah[1] | |||||||||||||||||
| 母 | Mary's Follies[1] | |||||||||||||||||
| 母の父 | More Than Ready[1] | |||||||||||||||||
| 生国 |
| |||||||||||||||||
| 生産者 | Paul P. Pompa[1] | |||||||||||||||||
| 馬主 | 西川光一[1] | |||||||||||||||||
| 調教師 | 堀宣行(美浦)[1] | |||||||||||||||||
| 競走成績 | ||||||||||||||||||
| タイトル | JRA賞最優秀ダートホース(2022年)[1] | |||||||||||||||||
| 生涯成績 |
17戦7勝[1] 中央:11戦6勝 地方:4戦1勝 海外:2戦0勝 | |||||||||||||||||
| 獲得賞金 |
6億5742万4900円[2] 日本:3億9369万5000円[1] (中央)3億2529万5000円 (地方)6840万円 SAU:200万米ドル[3] | |||||||||||||||||
| WBRR |
M115 / 2021年[4] M117 / 2022年[5] M117 / 2023年[6] | |||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||
馬名の意味は、冠名+父名より[2]。2022年のJRA賞最優秀ダートホースである。
戦績
2歳(2019年)
12月4日の2歳新馬戦(中山・ダート1800m)でライアン・ムーア鞍上にデビュー。スタートから先手を奪い、直線に向くと後続との差をみるみる広げ、のちの兵庫チャンピオンシップ勝ち馬バーナードループに10馬身差をつけ圧勝。デビュー勝ちを果たした[7]。
3歳(2020年)
次走のヒヤシンスステークスでも1番人気に推される。レース本番はスタートで出遅れたものの、道中外から進出し残り200mで先頭に立つと、最後は追い込んだタガノビューティーを1馬身1/4差で抑え切ってデビュー2連勝とした[8]。
- ヒヤシンスS
- ヒヤシンスS表彰式
重賞初挑戦となったユニコーンステークスでは同じく2戦2勝のレッチェバロック等が集まったが[9]、1番人気に推された。レースでは3コーナーまでに2番手に進出すると、直線では後続を突き放し2着デュードヴァンに5馬身差のレースレコードで圧勝。デビュー3連勝で重賞初制覇を果たした[10]。その後のジャパンダートダービーでは単勝1.1倍と圧倒的1番人気に推されたが7着となり、デビューからの連勝は3でストップとなった。
秋はクリストフ・ルメールとのコンビでシリウスステークスから始動し、1番人気の支持に応えて快勝[11]。その後チャンピオンズカップに参戦し、国内無敗のクリソベリルに次ぐ2番人気に推されたが、中団追走から直線で伸び切れず6着に敗れた[12]。
4歳(2021年)
古馬初戦にはフェブラリーステークスを選択。前年のチャンピオンズカップを制したチュウワウィザードは海外へ遠征し[13]、クリソベリルは故障[14]、ゴールドドリームの引退[15]など確固たる実績馬不在の中で1番人気に推されると、レースでは道中5番手を追走。3コーナー手前から進出を開始すると、直線ではワイドファラオ、エアアルマスら先行馬を交わし、最後は外から猛追してきたエアスピネルを3/4馬身差で凌ぎきって優勝、GI初制覇を果たした[16][17]。勝ちタイム1分34秒4は同レース史上2位、良馬場では史上最速タイムという高速決着となり[18]、鞍上のルメールは前年のモズアスコットに続く同レース連覇[18]、父アメリカンファラオは産駒初の国際ダートG1制覇を果たした[18]。また、史上4頭目の関東馬による同レース勝利となった[19]。
次走はかしわ記念を選択。2.1倍の1番人気に推されたが道中中団からレースを進め進めたが直線伸びを欠き5着に終わる。鞍上のルメールは「深い砂でスタートから、あまり進まなかったです。1.2コーナで良いポジションを取れたけど、3コーナー手前から忙しくなりました。きついコーナーがあまり合わないです」と振り返った[20]。
その後は函館記念に出走、10戦目にして初めての芝に挑戦した。トップハンデの58.5㎏で初芝ながら1番人気に推されたが9着に敗れた[21]。
4か月半ぶりとなったチャンピオンズカップはブリンカーを着用して挑んだが中団やや後方から伸びず11着に終わった。
5歳(2022年)
この年もフェブラリーステークスから始動。ここまで主戦騎手を務めたルメールがテオレーマに騎乗するため、新たに福永祐一を鞍上に迎えた。道中では4番手につけ、4コーナー終りから加速。直線でソダシやテイエムサウスダンを交わし、2着のサウスダンに2馬身半差をつけ1分33秒8のレースレコードでゴール。コパノリッキー以来7年ぶりとなるフェブラリーステークス連覇を果たした。
続いて、函館記念以来二度目の芝レースへの挑戦となる安田記念に出走[22]。10番人気に支持され、17着に敗れた。
夏の休養を挟み、秋初戦はマイルチャンピオンシップ南部杯に出走。逃げるヘリオスを3番手から追走し、ゴールでハナ差捉えて勝利。初のフェブラリーステークス以外となるG1級競走3勝目を上げた。また鞍上の福永にとっては騎手として最後のGI級競走制覇となった。
- 2022年フェブラリーS表彰式
6歳(2023年)
初戦は初の海外遠征としてサウジアラビアへ遠征し、ジョアン・モレイラを鞍上に迎えサウジカップに出走し3着の後、アラブ首長国連邦のドバイへ転戦しドバイワールドカップでは12着となった。帰国後は安田記念に浜中俊が騎乗して12着の後、連覇をかけて出走したマイルチャンピオンシップ南部杯は地元・岩手所属の高松亮が騎乗し5着と敗れた。この南部杯が現役最終戦となり、同年11月に現役引退が決定、11月24日付でJRAの競走馬登録を抹消された[23][24]。引退後は北海道新ひだか町のアロースタッドで種牡馬として供用される[25]。初年度の種付け料は150万円[26]。
生涯東京ダート1600mを無敗のまま引退した。
競走成績
以下の内容は、JBISサーチ[27]、netkeiba.com[28]、サカブジョッキークラブ[29]、Racing Post[30]、エミレーツ競馬協会[31]およびTotal Performance Data[32]の情報に基づく。
| 競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭
数 |
枠
番 |
馬
番 |
オッズ
(人気) |
着順 | タイム
(上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量
[kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重
[kg] |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2019.12.14 | 中山 | 2歳新馬 | ダ1800m(良) | 14 | 1 | 1 | 2.0(1人) | 1着 | 1:54.7(37.3) | -1.6 | R.ムーア | 55 | (バーナードループ) | 506 | |
| 2020.2.23 | 東京 | ヒヤシンスS | L | ダ1600m(良) | 14 | 3 | 3 | 2.1(1人) | 1着 | 1:37.7(35.2) | -0.2 | M.デムーロ | 56 | (タガノビューティー) | 504 |
| 6.21 | 東京 | ユニコーンS | GIII | ダ1600m(稍) | 16 | 8 | 16 | 2.0(1人) | 1着 | 1:34.9(36.4) | -0.8 | D.レーン | 56 | (デュードヴァン) | 512 |
| 7.8 | 大井 | JDダービー | JpnI | ダ2000m(重) | 13 | 2 | 2 | 1.1(1人) | 7着 | 2:08.4(41.8) | 2.5 | D.レーン | 56 | ダノンファラオ | 508 |
| 10.3 | 中京 | シリウスS | GIII | ダ1900m(良) | 16 | 8 | 15 | 1.7(1人) | 1着 | 1:57.8(36.9) | -0.1 | C.ルメール | 54 | (サクラアリュール) | 510 |
| 12.6 | 中京 | チャンピオンズC | GI | ダ1800m(良) | 16 | 4 | 7 | 6.0(2人) | 6着 | 1:50.2(37.1) | 0.9 | C.ルメール | 56 | チュウワウィザード | 504 |
| 2021.2.21 | 東京 | フェブラリーS | GI | ダ1600m(良) | 16 | 2 | 3 | 3.3(1人) | 1着 | 1:34.4(35.6) | -0.1 | C.ルメール | 57 | (エアスピネル) | 514 |
| 5.5 | 船橋 | かしわ記念 | JpnI | ダ1600m(稍) | 12 | 3 | 5 | 2.1(1人) | 5着 | 1:40.4(39.7) | 1.1 | C.ルメール | 57 | カジノフォンテン | 518 |
| 7.18 | 函館 | 函館記念 | GIII | 芝2000m(良) | 16 | 1 | 1 | 4.1(1人) | 9着 | 1:59.4(35.8) | 0.7 | C.ルメール | 58.5 | トーセンスーリヤ | 524 |
| 12.5 | 中京 | チャンピオンズC | GI | ダ1800m(良) | 16 | 8 | 16 | 9.6(4人) | 11着 | 1:51.7(37.4) | 2.0 | C.ルメール | 57 | テーオーケインズ | 520 |
| 2022.2.20 | 東京 | フェブラリーS | GI | ダ1600m(重) | 16 | 3 | 6 | 5.1(2人) | 1着 | R1:33.8(34.3) | 0.4 | 福永祐一 | 57 | (テイエムサウスダン) | 526 |
| 6.5 | 東京 | 安田記念 | GI | 芝1600m(良) | 18 | 1 | 1 | 21.6(10人) | 17着 | 1:33.3(34.4) | 1.0 | 福永祐一 | 58 | ソングライン | 524 |
| 10.10 | 盛岡 | MCS南部杯 | JpnI | ダ1600m(不) | 16 | 2 | 4 | 2.8(1人) | 1着 | 1:34.6(36.8) | 0.0 | 福永祐一 | 57 | (ヘリオス) | 523 |
| 2023.2.25 | KAA | サウジC | G1 | ダ1800m(Fs)[注 2] | 13 | 13 | 1 | 17.0(6人) | 3着 | 1:51.07 | 0.27 | J.モレイラ | 57 | Panthalassa | 計不 |
| 3.25 | メイダン | ドバイWC | G1 | ダ2000m(Fs)[注 3] | 15 | 10 | 3 | 29.0(9人) | 12着 | 2:13.74(48.54) | 10.49 | J.モレイラ | 57 | Ushba Tesoro | 計不 |
| 6.4 | 東京 | 安田記念 | GI | 芝1600m(良) | 18 | 8 | 16 | 226.1(18人) | 12着 | 1:32.3(34.4) | 0.9 | 浜中俊 | 58 | ソングライン | 526 |
| 10.9 | 盛岡 | MCS南部杯 | JpnI | ダ1600m(稍) | 14 | 2 | 2 | 3.8(2人) | 5着 | 1:36.0(36.4) | 2.2 | 高松亮 | 57 | レモンポップ | 522 |
- タイム欄のRはレコード勝ちを表す
- 海外の競走の「枠番」欄にはゲート番を記載
- サウジアラビアのオッズ・人気は現地主催者発表のもの(日本式のオッズ表記とした)
血統表
| カフェファラオの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
| 父系 | ファピアノ系 |
[§ 2] | ||
父 American Pharoah 2012 鹿毛 |
父の父 Pioneerof the Nile2006 黒鹿毛 |
*エンパイアメーカー | Unbridled | |
| Toussaud | ||||
| Star of Goshen | Lord At War | |||
| Castle Eight | ||||
父の母 Littleprincessemma2006 栗毛 |
Yankee Gentleman | Storm Cat | ||
| Key Phrase | ||||
| Exclusive Rosette | Ecliptical | |||
| Zetta Jet | ||||
母 Mary's Follies 2006 鹿毛 |
More Than Ready 1997 黒鹿毛 |
*サザンヘイロー | Halo | |
| Northern Sea | ||||
| Woodman's Girl | Woodman | |||
| Becky Be Good | ||||
母の母 Catch the Queen1999 鹿毛 |
Miswaki | Mr. Prospector | ||
| Hopespringseternal | ||||
| Wave to the Queen | Wavering Monarch | |||
| Blue Ankle | ||||
| 母系(F-No.) | (FN:1-k) | [§ 3] | ||
| 5代内の近親交配 | Mr. Prospector 5・4(母内) | [§ 4] | ||
| 出典 | ||||
- 父アメリカンファラオはアメリカ産馬。現役時代はアメリカクラシック三冠などGI8勝含む9勝を挙げた[38]。
- 母Mary's Folliesもアメリカ産馬で、現役時代ミセズリヴィアステークス(GII)など重賞2勝、計4勝を挙げた[39]。
- 半兄にトランシルヴァニアステークス(GIII)など重賞2勝のNight Prowler、半姉にメイトリアークステークスなどGI4勝を含む重賞8勝のリーガルグローリー、全弟に武蔵野ステークス勝ち馬のルクソールカフェがいる。