ウッドマン
From Wikipedia, the free encyclopedia
戦績
1984年に9月のキーンランドイヤリングセールにおいてロバート・サングスターに300万ドルで購入[† 1]され、アイルランドのヴィンセント・オブライエン調教師のもとに送られた[1][2]。
1985年にデビューからアングレシーステークスとアイルランドフューチュリティステークスのG3競走2勝を含む3連勝。次走はフランスのサラマンドル賞が予定されていたが航空輸送で論争があり中止され[1][† 2]、遠征先はイギリスのデューハーストステークスとなる。その初G1競走は5着に終わり連勝は止まったが、この年の愛最優秀2歳馬に選ばれた。年が明けた4月のミルリッジステークス3着を最後に現役を引退している。通算5戦3勝で勝ち鞍は2歳時だけと、結果だけを見ればミスタープロスペクター産駒にありがちな単なる二線級の早熟スプリンターだった。
種牡馬時代
引退後は種牡馬としてクールモアが所有するアメリカのアッシュフォードスタッドに繋養された。初年度は45頭の登録馬のうち1991年のアメリカ二冠馬ハンセル、G1競走5勝のヘクタープロテクターといきなり大物を2頭を含む4頭の重賞勝ち馬を輩出[1]。それ以後もボスラシャム、ティンバーカントリーと続々と活躍馬を出し続けた。最良の産駒は2003年にインターナショナル・クラシフィケーションで133の評価を受けたホークウイングである[3]。
産駒は1990年、1998年にフランス2歳リーディングサイアーとなったように、2歳戦から活躍する早熟タイプが多い。ハンセルは2400メートルのベルモントステークスを勝っているが、他の産駒は概ね短距離向き。2007年7月に老衰のため安楽死処分[4]となったが、死亡した年も種付けを行っている[1]。
日本における産駒は、1995年のJRA賞最優秀短距離馬であるヒシアケボノを出しているものの、その他にはそれほど目立った実績はない。ヒシアケボノは種牡馬としては不振で、同じく日本に輸入されたハンセルも成績不振でアメリカに帰国となっている。日本に種牡馬として輸入された直仔はハンセルだけではなく、リースを含めるとヘクタープロテクター、ティンバーカントリー、ウェイオブライト、シーロの5頭にのぼるが、ティンバーカントリーがアドマイヤドンやムガムチュウなどを輩出しているのが目立つぐらいで、全体的にウッドマンの子孫も日本では振るっていない。
ヨーロッパやアメリカだけでなく、シャトル種牡馬としてブラジルやオーストラリアでも種付けを行っており、南半球での産駒成績はニュージーランドを含め420勝を越える[1]。中でもオーストラリアへは1997年から2001年までの5回にわたるが、2001年には当地で失敗とみなされ45頭の繁殖牝馬しか集められなかった。だが、オーストラリアでも母の父としては結果をだしている[3]。
おもな産駒
日本国外調教馬
※勝ち鞍はG1競走のみ表記 (カナダ産限定で国際グレードがないクイーンズプレートを除く) 。馬名先頭の「*」は日本輸入馬を示す。
- 1988年産
- *ハンセル / Hansel:プリークネスステークス、ベルモントステークス
- *ヘクタープロテクター / Hector Protector:プール・デッセ・デ・プーラン、ジャック・ル・マロワ賞ほか
- 1991年産
- マホガニーホール / Mahogany Hall:ホイットニーハンデキャップ
- ゲイガランタ / Gay Gallanta:チェヴァリーパークステークス
- 1992年産
- *ティンバーカントリー / Timber Country:シャンペンステークス、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル、プリークネスステークス
- 1993年産
- 1996年産
- フラエンジェル / Hura Angel:愛1000ギニー
- *ウェイオブライト / Way of Light:仏グランクリテリウム
- ウッドカーバー / Woodcarver:クイーンズプレート
- 1997年産
- *シーロ / Ciro:仏グランクリテリウム、リュパン賞、セクレタリアトステークス
- 1999年産
- ホークウイング / Hawk Wing:愛ナショナルステークス、エクリプスステークス、ロッキンジステークス
- チセリング / Chiselling:セクレタリアトステークス
日本調教馬

※勝ち鞍は重賞競走のみ、GI級競走は太字で表記。
- 1992年産
- 1994年産
- 1995年産
- ロードアックス:ラジオたんぱ杯3歳ステークス
- 1998年産
ブルードメアサイアーとしてのおもな産駒
日本国外調教馬
※勝ち鞍はG1競走のみ表記。
- 1997年産
- モアザンレディ / More Than Ready:キングスビショップステークス (父サザンヘイロー)
- 1998年産
- スノーリッジ / Snow Ridge:サンカルロスハンデキャップ (父タバスコキャット)
- 1999年産
- 2000年産
- ラドオブザマナー / Lad Of The Manor:マッキノンステークス (父ザビール)
- 2001年産
- キャリーオンケイティ / Carry On Katie:チェヴァリーパークステークス(父ファスリエフ)
- 2003年産
- ミスフィンランド / Miss Finland:クラウンオークス、オーストラリアンギニーなど (父リダウツチョイス)
- 2004年産
- アレキサンダータンゴ / Alexander Tango:ガーデンシティハンデキャップ (父デインヒルダンサー)
- ミセスリンゼイ / Mrs. Lindsay:ヴェルメイユ賞、E.P.テイラーステークス(父シアトリカル)
- スートゥラ / Sutra : フリゼットステークス(父メドウレイク)
- 2005年産
- キンセールキング / Kinsale King:ドバイゴールデンシャヒーン (父ヤンキーヴィクター)
- フローズンファイア / Frozen Fire : 愛ダービー(父モンジュー)
- 2006年産
- クラウデッドハウス / Crowded House:レーシングポストトロフィー (父レインボウクエスト)
- レッドウッド / Redwood : ノーザンダンサーターフステークス(父ハイシャパラル)
- 2007年産
- ティズミズスー / Tiz Miz Sue:オグデンフィップスハンデキャップ(父ティズナウ)
- 2008年産
- アーチアーチアーチ / Archarcharch:アーカンソーダービー (父アーチ)
- スランバー / Slumber : マンハッタンステークス(父カシケ)
- 2011年産
- デイムドロシー / Dame Dorothy:ヒューマナディスタフステークス(父バーナーディニ)
- 2012年産
- アベンジ / Avenge:ロデオドライブステークス2回(父ウォーフロント)
- 2016年産
日本調教馬
※勝ち鞍は重賞競走のみ、GI級競走は太字で表記。
- 2002年産
- 2004年産
- 2008年産
その他
〜マンという汎用される命名であるため、単語として「ウッドマン」はしばしば目にされる名称であり、人名や企業名等にも使用されている。
かつて笠松競馬等に在籍し、全日本サラブレッドカップを勝つなど活躍したウットマンという馬がいたが、当馬の父はインターグシケンであり、血統的な繋がりは全く無い。戦績の方も年老いてからも重賞勝ちを挙げており、早熟なウッドマンとは正反対な結果となっている。
血統表
| ウッドマンの血統(ミスタープロスペクター系/Nasrullah 4×4=12.50%、War Admiral 4×5=9.38%、Bull Dog 5×5=6.25%) | (血統表の出典) | |||
父 Mr. Prospector 1970 鹿毛 |
父の父 Raise a Native1961 栗毛 |
Native Dancer | Polynesian | |
| Geisha | ||||
| Raise You | Case Ace | |||
| Lady Glory | ||||
父の母 Gold Digger1962 鹿毛 |
Nashua | Nasrullah | ||
| Segula | ||||
| Sequence | Count Fleet | |||
| Miss Dogwood | ||||
母 *プレイメイト Playmate 1975 栗毛 |
Buckpasser 1963 鹿毛 |
Tom Fool | Menow | |
| Gaga | ||||
| Busanda | War Admiral | |||
| Businesslike | ||||
母の母 Intriguing1964 栗毛 |
Swaps | Khaled | ||
| Iron Reward | ||||
| Glamour | Nasrullah | |||
| Striking F-No.1-s | ||||