ケクレン
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| ケクレン | |
|---|---|
別称 [12]–Coronaphen | |
| 識別情報 | |
| CAS登録番号 | 15123-47-4 |
| PubChem | 5460755 |
| |
| 特性 | |
| 化学式 | C48H24 |
| モル質量 | 600.7 g mol−1 |
| 外観 | 緑黄色微細結晶 |
| 融点 |
>620 |
| 沸点 |
500℃/10-3torr(昇華) |
| 特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 | |
ケクレン(kekulene)は、多環芳香族炭化水素の一つ。化学式がC48H24であらわされるサーキュレンである。1978年に初めて合成され、ベンゼン分子の構造を解明したアウグスト・ケクレの功績を称え名付けられた[1]。
構造の対称性が高く非常に安定なため融点が高く、ほとんどの有機溶媒に溶けない。NMR測定の際も、1,3,5-トリクロロベンゼン-d3の215℃溶液を5万回積算してようやく分析結果が出たという逸話がある[1]。
ケクレンの共鳴構造については6つのベンゼン環が連結したClar型、18π系の内側の環と30π系の外側の環からなるKekule型の二つが考えられていたが、上記の測定によりClar型であることが判明した。
2012年には7角形の多環芳香族炭化水素が合成され、ラテン語の7(septimus)とケクレンから、セプチュレン(septulene)と命名された。NMR測定により、セプチュレンもケクレン同様にClar構造をとることが判明している。