ハマダスクス
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| 地質時代 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 前期白亜紀アルビアン - 後期白亜紀セノマニアン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| Hamadasuchus Buffetaut, 1994 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| タイプ種 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| Hamadasuchus rebouli Buffetaut, 1994 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 種 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ハマダスクス[3](学名:Hamadasuchus)は、モロッコのケムケム層群からタイプ種H. rebouliのホロタイプ標本が発見された、白亜紀に生息したワニ形上目の属[1]。歯に細かい鋸歯が存在し、また歯自体も密である点を特徴とする[4]。原記載論文Buffetaut (1994)により歯と歯骨のみが記載され、その後Larsson and Sues (2007)により他の頭蓋骨要素が記載されたが[1]、Pochat-Cottilloux et al. (2023)により整理され、さらなる研究が求められている[2]。
ハマダスクスはモロッコに分布するケムケム層群の未特定の層準から発見された6本の歯を含む左歯骨(標本番号:MDE C001[2])に基づいてBuffetaut (1994)により命名された[4]。その後追加の歯がケムケム層群の上部から発見されており、この標本はLarsson and Sidor (1999)により記載された[4]。
歯と歯骨以外の化石はロイヤルオンタリオ博物館に所蔵された複数の頭蓋骨要素を用いてLarsson and Sues (2007)により記載された[1]。これらの化石は厳密な産地が特定されていないもののケムケム層群から産出したものとされており、生息年代は前期白亜紀アルビアン期から後期白亜紀セノマニアン期の間とみられている[1]。Larsson and Sues (2007)によりH. rebouliとして同定され記載に用いられた標本は以下の通りである[1]。
- ROM 52620 - 大型個体の完全な頭蓋骨
- ROM 54585 - 別の大型個体の頭蓋天井の眼窩間の領域
- ROM 49282 - 小型個体の吻部と部分的な左下顎枝
- ROM 52059 - 左頬骨と方形頬骨が付着している、保存の良い神経頭蓋の後側部
- ROM 54511 - 保存の良い神経頭蓋の後側部
- ROM 54113 - 小型個体の断片的神経頭蓋
- ROM 52045 - 大型個体のほぼ完全な右歯骨
- ROM 52047 - 小型個体の左歯骨
一方で、Pochat-Cottilloux et al. (2023)はH. rebouliに分類されている頭蓋骨のいくつかが本属でなくペイロサウルス科の別の属あるいは種のものであることを指摘した[2]。Pochat-Cottilloux et al. (2023)は保存の良い下顎の標本MNHN-SAM 136をハマダスクス属に分類し、この他にH. rebouliに分類される標本としてホロタイプ標本MDE C001とROM 49282を挙げている[2]。Pochat-Cottilloux et al. (2023)によれば、MNHN-SAM 136はHamadasuchus cf. rebouliとされ、またBuffetaut (1994)の基準に照らせばH. rebouliになるという[2]。
Pochat-Cottilloux et al. (2023)は、Nicholl et al. (2021)により記載・命名されたAntaeusuchusがハマダスクス属のジュニアシノニムである可能性も指摘している[2]。Pochat-Cottilloux et al. (2023)はAntaeusuchus taouzensisのホロタイプ標本NHMUK PV R36829について、他の分類群から明確に区別される独立した分類群とした上で、ハマダスクス属に属する別種とした[2]。またこの時、A. taouzensisのパラタイプ標本NHMUK PV R36874はNHMUK PV R36829と比べて下顎結合の歯骨部に完全に含まれる歯槽が少ないとされ、ハマダスクス属の標本ROM 49282とNMC 41784に類似することが指摘された[2]。
