ノトスクス類
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ノトスクス類(ノトスクスるい、学名:Notosuchia)は、ゴンドワナ大陸ほかに生息したワニ形上目の下位分類群[4]。ジュラ紀や白亜紀に生息しており、セベコスクス類を含めば約700 - 450万年前にあたる後期始新世や前期鮮新世まで存続したことになる[5]。化石は南アメリカ大陸、アフリカ大陸、アジア、ヨーロッパから産出している。
| ノトスクス類 | |||||||||||||||||||||||||||
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| 地質時代 | |||||||||||||||||||||||||||
| 中期ジュラ紀 - 後期中新世/前期鮮新世 | |||||||||||||||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||
| Notosuchia Gasparini, 1971 | |||||||||||||||||||||||||||
| 科と属 | |||||||||||||||||||||||||||
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現生のワニ目に近縁な爬虫類であるが、哺乳類のような異歯性を獲得した種が多く知られており、それらは犬歯や大臼歯のように異なる機能を持った歯を有していた[4]。様々な食性を示す陸棲ワニ形類の分岐群であり、植物食性のシモスクスや[6]、超肉食性のコステンスクスなどが知られる[7]。形態的に現生のワニから逸脱したものも多く、ブタに似た突出した吻部を持つノトスクス[8]、アルマジロのような骨質の鎧を発達させたアルマディロスクスなどもいた[9]。
系統
当該分岐群は1971年にズルマ・ガスパリーニにより命名され[13]、それ以降系統学的な修正が数多く行われてきた。2000年にはノトスクス類がジフォスクス類(Ziphosuchia)という分岐群に属する2つの下位分類群の1つとして提唱された。もう一方の分類群はセベコスクス類であり、バウルスクス科やセベクス科といった吻部が背腹方向に高いワニ形類はこのセベコスクス類に内包された[10]。その後のSereno et al. (2001)はノトスクス類をジフォスクス類と同様に定義しており、この定義上でセベコスクス類もノトスクス類に含まれるようになった[11]。Larsson and Sues (2007)によるより新しい系統解析では、セベクス科とペイロサウルス科を内包する分岐群としてセベキア類が新たに命名された[12]。この研究でバウルスクス科は多系統群と判断され、パブウェシはセベキア類の基盤的な属として配置され、バウルスクスは新鰐類とセベキア類とを含む分岐群との姉妹群とされた。このため、セベコスクス類はノトスクス類から除外されかつ単系統群と見なされなくなり、またノトスクス類は中鰐類の基盤的分岐群として扱われた。
以下のクラドグラムはPol et al. (2014)によるノトスクス類の包括的解析を単純化したものである。これは主にPol et al. (2012)により出版されたデータマトリックスに基づいており、このマトリックス自体も先行研究のものを改変している。Turner and Sertich (2010)、Andrade et al. (2011)、Montefeltro et al. (2011)、Larsson and Sues (2007)、Novas et al. (2009)といったノトスクス類を対象とした他の包括的解析から31個の形質が追加され、34個の形質が新たに設定された。結果としてられたマトリックスには109タクサにおよぶワニ形類と外群が含まれ、これらは312個の形態学的特徴に基づいてスコアリングされた[14]。
| Notosuchia |
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以下はAntaeusuchus taouzensisの記載においてNicholl et al. (2021)が実施した系統解析の結果を示すクラドグラムである。本解析はPol et al. (2014)の研究に用いられたデータセットに基づきつつ、 et al. (2015)、Fiorelli et al. (2016)、Leardi et al. (2018)、Martinez et al. (2018)による形質のスコアリングも追加している。最終的なマトリックスでは、121タクサに対して443個の形質がスコアリングされている[15]。
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