モロッコ陸軍
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モロッコは西サハラの領有権を主張し、アルジェリアが支援する独立派のポリサリオ戦線と激しい戦いを続けてきた(西サハラ問題)[1]。陸軍も2024年時点で175,000名の現役兵と150,000名の予備役、700両以上の主力戦車や350両以上の自走榴弾砲を保有するなど、強力な軍備を有している[1][2]。建国以来西側諸国と良好な関係を保っており、陸軍の装備もアメリカやフランス製が中心だが、ロシアや中国製の戦車なども保有している[1][2]。
管轄区域は、2022年まではモロッコ本土の防衛を担当する北部管区と、西サハラでの作戦を担当する南部管区の2つであったが、アルジェリアとの関係悪化に伴い、新たに東部管区を設置した[2][3]。主要基地はラバトとアガディールに所在する[3]。
2024年時点で1個機甲旅団、11個機甲大隊、3個機械化歩兵旅団、8個機械化/自動車化歩兵連隊、1個軽警備旅団、3個自動車化歩兵大隊、35個軽歩兵大隊、3個コマンド部隊、2個空挺旅団、2個空挺大隊、1個山岳歩兵大隊、11個砲兵大隊、7個工兵大隊、2個防空グループ、王室警備隊から構成されている[2]。
自国内での訓練体制を整えているが、フランスでも訓練を受けているほか、アメリカから訓練顧問を受け入れている[3]。また逆に、赤道ギニアやアラブ首長国連邦など数か国に、訓練支援や要人警護のための人員を派遣している[1][3]。一時は徴兵制を廃止していたものの、2019年初頭に再導入した[2]。
なお、モロッコでは、1972年に空軍の一部が国王ハッサン2世の暗殺未遂事件を起こしている[3][4]。このため軍全体が国王からの信頼を失い、陸軍も事実上の武装解除に近い厳格な管理下に置かれていた時期があった[3]。