ラムセス2世 (戦車)
From Wikipedia, the free encyclopedia
|
| |
| 性能諸元 | |
|---|---|
| 全長 | 9.2 m |
| 車体長 | 6.54 m |
| 全幅 | 3.42 m |
| 全高 | 2.40 m |
| 重量 | 42.73 t[1] |
| 懸架方式 | ハイドロニューマチック・サスペンション[1] |
| 速度 | 69 km/h[1] |
| 行動距離 | 530 km[1] |
| 主砲 | M68 105mm戦車砲[1] |
| 副武装 |
7.62 mm 同軸機関銃SGMT M2HB12.7 mm重機関銃 |
| 装甲 | 均質圧延鋼装甲 |
| エンジン |
コンチネンタル AVDS-1790-6A[1] ターボV型12気筒[1] 空冷ディーゼル[1] 900 hp[1] |
| 乗員 | 4 名 |
ラムセス2世(英語: Ramses II, アラビア語: 2 رمسيس)は、エジプト陸軍が運用する第2世代主力戦車。ソ連製のT-54をアメリカのテレダイン・コンチネンタル・モータース社(後にジェネラル・ダイナミクス・ランド・システムズ)が改修した[2][1]。
第四次中東戦争後にイスラエルとの平和条約を締結し、アメリカと軍事的に接近したエジプトは、それまでのソ連製兵器からアメリカ製兵器への装備転換を進めていた[1]。エジプト陸軍でもアメリカ製のM60戦車やM1戦車の導入が進んできたことから、従来装備していたT-54を改修し、M60に近づける計画が立ち上げられた[1]。
1984年11月、エジプトはアメリカのテレダイン・コンチネンタル・モータース(後にジェネラル・ダイナミクス・ランド・システムズが買収)に対して、自国軍の保有するT-54をM60A3レベルの性能まで改修する契約を結んだ[1]。
当初の計画は「T-54E」(Eは Egyptian の略)の名で呼ばれていたが、その後現在の名称であるラムセス2世に改称された[2][1]。
試作車両の改修作業は1985年3月からアメリカのテレダイン・マスキーゴン工場で開始された[1]。完成した車両は1987年1月にエジプトに送られて試験を受けることになり、1987年11月にはカイロで開催された防衛装備展示会にも展示されている[1]。ただし、1990年夏頃まで試験が行われたものの、乗員配置や砲の俯仰角、砲塔内スペースの狭さなどが問題視されたともいわれ、本格的な量産改修はしばらく行われなかった[1]。
最終的に、2004年から2005年にかけて260両がT-54から改修された[2]。エジプトに技術移転を行い、現地で第二バッチを生産する計画もあったが実現せず、未改修の車両はそのまま予備保管にまわされた[2]。
改修内容
- SABCA タイタン Mk I FCSの搭載。
- レンク社製のトランスミッションを搭載。
- 砲塔バスケットの追加。
- サスペンションをジェネラル・ダイナミクス製のモデル2880ハイドロ・ニューマチックサスペンションに換装。それに合わせて転輪をM48と同じものに換装。操縦席周りも刷新され、操行装置はレバー式からハンドル式に変更。
- 主砲をD-10Tからエジプト陸軍が配備しているM60A3に搭載されているNATOの標準規格であるL7系105 mmライフル砲に換装。それに合わせて暗視装置をAN/VSS-3に、エンジンをAVDS-1790-5Aに換装。
- パワーパックを収めるため車体後部を60センチ延長し、支持部品を取り付けて強度を確保。さらに燃料タンクも増設。