ワールド・セントラル・キッチンの救援車列に対する攻撃

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座標 北緯31度25分0.05秒 東経34度19分44.4秒 / 北緯31.4166806度 東経34.329000度 / 31.4166806; 34.329000座標: 北緯31度25分0.05秒 東経34度19分44.4秒 / 北緯31.4166806度 東経34.329000度 / 31.4166806; 34.329000
日付 2024年4月1日
ワールド・セントラル・キッチンの救援車列に対する攻撃
2023年パレスチナ・イスラエル戦争及びガザ虐殺
場所 パレスチナ自治政府 ガザ地区 デイル・アル=バラフ
座標 北緯31度25分0.05秒 東経34度19分44.4秒 / 北緯31.4166806度 東経34.329000度 / 31.4166806; 34.329000座標: 北緯31度25分0.05秒 東経34度19分44.4秒 / 北緯31.4166806度 東経34.329000度 / 31.4166806; 34.329000
日付 2024年4月1日
標的 ワールド・セントラル・キッチンの救援車3台
攻撃手段 無人航空機による攻撃
死亡者 7
犯人 イスラエルの旗 イスラエル
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2024年4月1日、イスラエル国防軍(IDF)の無人航空機(UAV)がガザ地区で活動するワールド・セントラル・キッチン(WCK)の3台の救援車両を攻撃し、7人の援助隊員が死亡した[1][2]2023年パレスチナ・イスラエル戦争中、イスラエルの侵攻封鎖によって飢饉に近い状況に追い込まれているガザ地区北部で、作業員たちは、仮設の桟橋から少し離れた倉庫への食料の輸送を監督していた[3][4]

この攻撃は、イスラエルにガザへの援助物資の流入を妨げないよう命じた、ジェノサイド条約に関する国際司法裁判所(ICJ)での判決(全会一致で採択)の3日後に発生した[5]。イスラエル軍は、無人航空機の操縦者が5分間に3発のミサイルをWCKの3台の車に発射し、最初の攻撃での生存者は2台目の車に乗り込んだが、その数分後に2発目のミサイルが命中したとした。2回目の攻撃の生存者の一部は3台目の車に乗り込んだものの、その車も3発目のミサイルで攻撃された[4]。7人の援助隊員は全員殺害され、遺体はアル=アクサ殉教者病院英語版に送られた。隊員はオーストラリア、イギリス、パレスチナ、ポーランド、アメリカとカナダの二重国籍を持っていた[3]

「IDFとの事前調整が行われていたにもかかわらず、イスラエル軍は無許可の武装勢力を標的にした」と、IDFは非難の的となった。IDF側は操縦者がWCKの居場所などを誤認し、車列に関する情報を適切に伝達せず、3台すべてを連続して攻撃して交戦規定に違反したことを認めた[4]。また本件を巡り南部軍ヤロン・フィンケルマン英語版少将含む2人の将校が解任され、さらに3人が譴責処分となった[6][7]。WCKの創設者であるスペイン人シェフのホセ・アンドレス英語版は、イスラエルが意図的に支援部隊を攻撃したと非難した。WCKは、IDFの調査は信用できないと主張し、第三者による調査を求めた[8][9][10][11]。オーストラリア政府は報告書を提出したが、IDF側の重大な過失を指摘しながらも、イスラエルの立場をほぼ支持していた[12][13]

この攻撃は広く国際的な非難を浴び[14][15]、WCKをはじめとする人道支援団体はガザでの活動を一時的に停止することになった[16]。また、この事件に関する在ポーランド・イスラエル大使の発言は、両国間の外交問題にまで発展した[17]。そして、「イスラエルが戦争犯罪の一つである飢餓を戦争の武器として意図的に使用している」というコメンテーターの発言から、多くの人々にその考えは浸透することとなった[15]

2023年10月27日、イスラエルはハマースによる10月7日の攻撃を受けてガザ地区に侵攻を開始した[18]。侵攻開始以来、深刻な人道危機が発生している。医療は崩壊状態にあり、イスラエルによるガザ地区の封鎖によって食糧、清潔な水、医薬品、燃料が不足している[19][20]。ガザ地区では、イスラエルの管理する検問所を通過できる人道援助が限られており、これが問題を悪化させている[21]無人航空機(UAV)による空爆は、10月7日以降にイスラエルで食糧支援活動を行っていたWCK人道支援の数時間後に行われ[22]、その時WCKはキプロスからガザ地区北部に100トンの食糧を輸送した[3][23]

2024年3月、食料への権利に関する国連特別報告者英語版などの専門家は、ガザはすでに飢饉に見舞われているかもしれないと警告した;また、難民インターナショナル英語版のジェレミー・コニンダイク会長は、「大規模な飢饉による餓死」が間もなく始まると述べた[24]。ガザ地区における広範な民間人の死英語版と10月7日の最初の攻撃は、イスラエルとハマースに対する戦争犯罪の非難につながっている[25]。民間の支援員や、支援機関の職員に対する攻撃は数多く報告されており、2023年パレスチナ・イスラエル戦争全体では、173人以上のUNRWA職員がイスラエル軍に殺害されたと報告されている[26]

イスラエルの政治家たちは、ガザでの援助物資の配布に反対している。元少将のギオラ・アイランド英語版は、「ガザ地区での包囲作戦をより効果的にするためには、他国からのガザへの援助を阻止しなければならない」とのコメントをしている[27]。アイランドのこの発言は、後にICJの南アフリカ代表団によって引用されている[28]

この殺害事件の3日前、現在進行中のジェノサイド条約に関する裁判英語版において、暫定措置の追加を求める南アフリカからの2度目の要請に対し国際司法裁判所(ICJ)は、「イスラエルはガザへの援助物資の流入を妨げず、 ”緊急に必要とされる基本的サービスと人道支援の提供” を可能にするために ”滞りなく” 行動しなければならないとの全会一致の判決を下していた[5]。判決の中でICJは、ガザについて「もはや ”飢饉の危険に瀕している” のではなく ” 飢饉が到来しつつある " のであり、国連監視団によれば、27人の子どもを含む31人がすでに栄養失調と脱水症状で死亡している」と述べた[5]

UAVによる空爆の2日前、WCKの車がイスラエル国防軍(IDF)の狙撃を受けた。WCKはこの事件に関してイスラエルに苦情を申し立て、労働者の安全の保証を要求していた[29]

事件発生

2024年4月1日、イスラエル国防軍(IDF)の無人航空機による攻撃により、ガザ地区を走行中のWCKの車3台に同乗していた7人のWCK援助隊員が死亡した[1][2]。『Sky News』は、事件は午後10時半から11時の間に発生したと推定している[30]。車の残骸はそれぞれ2.5kmほど離れていたため、『ワシントン・ポスト』紙は、「攻撃開始後にUAVから逃げ長距離を移動していた車があったことを示すもの」と報じ、『フィナンシャル・タイムズ』紙は、「3台は別々に攻撃された」と結論づけた[31][32]

WCKは、3台が攻撃される前に、IDFとは事前調整が行われていたと発表[33]。加えてWCKは、車両にはWCKのロゴが描かれておりイスラエル軍と「非戦闘地域」で 「事前調整」をしていたにもかかわらず攻撃されたとして非難した[34]

ハアレツ』はイスラエル国防軍側の情報を引用し、UAVから発射されたミサイルがWCKの支援車両1台に命中した後、乗客の何人かが別のWCKの車両に乗り込み、運転を続け、攻撃されたことを責任者に通知したが、数秒後、この車にもミサイルが命中したと報じた。その後に、3台目の車が2台目の車の負傷者何人かを乗せ、装甲を行ったが、3台目の車にも3発目のミサイルが命中したという[29]

犠牲者

7人の遺体は、パレスチナ赤新月社による「挑戦的な作戦」により、デイル・アル=バラフアル=アクサ殉教者病院英語版に搬送された[35]。犠牲者たちはチャリティーのロゴが入った防護服を着ていたとされている[36][37]

ワールド・セントラル・キッチンの7人の隊員(本事件で死亡)の中には、イギリス人、オーストラリア人、ポーランド人、パレスチナ人、アメリカとカナダの二重国籍者が確認されている[3][26][38]。イギリス人国籍を持つ隊員3人は、イギリスドーセット州プールに本社を置く警備会社ソレス・グローバルに勤務していた[39]

犠牲者は以下の通り:

犯人

イスラエル国防軍(IDF)は、この事件に関与し攻撃を行ったとされる2人の兵士を特定したと発表した。そのうちの一人はガザ地区司令官のノチ・メンデルヘブライ語版中佐で、ヨルダン川西岸地区のユダヤ人入植者で「宗教的民族主義者」であった[47]。2024年1月、メンデル司令官は他の130人のIDF予備役将校・指揮官とともに、ガザから人道援助に対して妨害を行い、「ガザ市内での人道物資の供給と病院の運営」を許可しないよう求める公開書簡に署名していたことも判明した[47]

イギリスを代表する法廷弁護士マイケル・マンスフィールド英語版は、この事件について「この文書は、特定の心情に関して明らかに関連性があります。言い換えれば、これは、イスラエル軍の攻撃目標が主に、ハマースではなく、包囲下で援助を武器として使っている "ガザ地区全体” であることを示唆しています。結果として、命の危険にさらされるのは、戦闘員ではない民間人、医療従事者、女性、子供、負傷者、援助を届ける責任がある者たちです。7人が死亡したことに見られるようにです」とコメントした[47]

事件直後の反応

余波

脚注

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