兄帰る (戯曲)
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夏のある日、中村家に長年厄介者扱いされてきた長男の幸介が帰ってきた。人生をやり直すため仕事が見つかるまでの間、幸介は家に住み着くことになる。親族たちは幸介の就職を実現しようと様々な手を考えるが、世間体、面子、建前、義理、人情などそれぞれの思惑が重なり合い、話は揉めることになる。
登場人物
- 中村幸介(なかむら こうすけ) - 本作品の中心人物。慶應義塾大学を卒業したが、会社の金に手を出して破滅し、上野公園でホームレス生活を送っていた。16年ぶりに実家の中村家に戻り、居候生活を送るようになる。
- 中村真弓(なかむら まゆみ) - 幸介の弟の妻。フリーライターとして活動している。息子の拓(ひらく)は小学5年生で、幸介が来たときにはオーストラリアにファームステイしている。
- 中村保(なかむら たもつ) - 幸介の弟で真弓の夫。やや小心者。「ガープ」という名の犬を飼っている。
- 小沢百合子(おざわ ゆりこ) - 幸介の姉。幸介をひどく嫌っている。「あゆみ」という名の娘がいる。
- 小沢正春(おざわ まさはる) - 百合子の年下の再婚相手。電化製品の技術者で、中村家の冷蔵庫を修理しに来る。
- 中村昭三(なかむら しょうぞう) - 幸介の父の弟。ある会社の顧問を務めている。幸介を取引先の食肉問屋に就職させようと試みる。
- 前田登紀子(まえだ ときこ) - 幸介の母の妹。酒屋を営んでいる。昭三とは折り合いが悪い。
- 金井塚みさ子(かねいづか みさこ) - 真弓の友人。やや風変わりな言動をする。息子の大五郎は拓と一緒にオーストラリアに行っている。