加那子という女
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キャスティングについて
一流の客ばかりが相手の老舗割烹旅館「煙波楼」で、加那子は女中頭として働いていた。真面目に生きてきた加那子だが、愛を知り、伏木好道と結婚するも、梅村悠良との不倫に悩み、そして加那子の息子と不倫相手・悠良の娘との愛も絡み、やがてそれらから悲劇へと運命が動いていく、そんな女の愛ときざまを描いたロマン[1]。1938年(昭和13年)から物語は始まり、太平洋戦争前後の時代を舞台に加那子の25歳から54歳までの半生を描いた[2]。
レギュラー出演者のうち、仲谷昇の出演については本作スポンサーのサッポロビールから待ったが掛かった。仲谷は当時の妻の岸田今日子と一緒に、1971年まで同業ライバル社のキリンビールのCMに出演していたということが理由であった(当時の視聴者から取ったデータにおいても、「仲谷といえばキリンビール」というイメージが約30%を占めた)。これを受けて局側は仲谷の本作出演を一旦保留とし、代役捜しに奔走するも、結局適任が見つからないと判断したことで「これ以上製作開始を延ばせばドラマそのものがピンチになる」とし、改めてサッポロ側と交渉を重ねた結果、仲谷の出演を了承する代わりにサッポロはスポンサーを降りることになった。それまでスポンサーの都合で内定していた出演者が降板したことはあったが、本作においてはその逆のパターンが生じることになった[3]。