森田雄蔵の私小説「料亭の息子」を菊島隆三が脚色。舞台は東京・下町の花柳界。主人公の篠原まつの夫・正一郎は少しぐうたらでうだつの上がらない小説家、中学3年生の息子・健一郎は夫と違う女性の間に出来た自分とは血のつながらない子。家族を心の支えに料亭「小万津」を細腕一つで経営している。しかし度重なる夫の裏切りに息子の難病、息子の生母の出現にまつのかつての恋人との再会。更に料亭経営の困難に直面し、悩みながらも自我に目覚めるまつの姿を花街の人々の悲喜こもごもの模様と愛を盛り込みながら描いた[1][2][3]。