南満洲鉄道ケハ6型気動車

From Wikipedia, the free encyclopedia

南満洲鉄道ケハ6型気動車
(旧形式ジハ4型)
基本情報
運用者 南満洲鉄道
製造所 日本車輌製造[注釈 1]
製造年 1937年 - 1940年[2]
製造数 6両[3][2][注釈 2]
主要諸元
軸配置 (1A)'2'
軌間 1435 mm
最高速度 100 km/h
車両定員 76名(座席)
自重 36 t
全長 20357 mm
全幅 3200 mm
車体幅 2880 mm
全高 3624 mm(屋根高 3540 mm)
床面高さ 1180 mm
台車 イコライザー式
車輪径 840 mm
固定軸距 3250 mm(動台車
2000 mm(従台車)
動力伝達方式 機械式
機関 三菱重工業神戸造船所製8T 13.5/16型もしくはY8150VD型
直列8気筒予燃焼室式ディーゼル機関 × 1基
機関出力 110 kW / 1500 rpm(標準)
125 kW / 1700 rpm(最大)
変速機 三菱重工業製F5型変速装置(TC-50型流体継手/D15型磁星変速機
変速段 4段
制動装置 AMA自動空気ブレーキ手ブレーキ
テンプレートを表示

南満洲鉄道ケハ6型気動車(みなみまんしゅうてつどうケハ6がたきどうしゃ)は、かつて南満洲鉄道(満鉄)が保有していた機械式気動車であり、流線形の車体と、主機と重連総括制御可能な動力伝達装置を台車上に搭載する動力方式とを特徴としている。

車体

車体は動台車側から従台車側にかけて運転室兼機械室、乗降デッキ、客室、乗降デッキ、運転室の配置となっており、窓扉配置はE1D10D1で[注釈 12]、全長は20357 mm、車体幅は客車より若干狭く、他の気動車と同等の2980 mm、屋根高は約4200-4300 mmであった客車より低く、日本国内の気動車と同水準の3540 mmで、床面高は機関床下搭載の他の気動車より約100 mm低い1180 mmとなっている[34]

正面は流線形の4枚窓(中央2枚は固定窓、外側2枚は2段窓)で、側面・前面と屋根の境界部が正面中央部に向かって下がる形態であり、車体床下には先頭部から側面乗降扉下のステップ部にかけて流線形のカバーが設置され、前照灯は屋根部中央に埋込式のものが1灯設置されており[2]、車体塗装は軽快なものとすることとされて幕板・吹寄が山鳩色ウィンドウ・シルと窓枠は油色、腰板および床下スカートは縹色となっていた[21]。南満州鉄道では1934年製のケハ3型(旧形式ジハ2型、床下にも全面的にカバーを設置し側外板に軽合金を使用)、1935年製のジテ1型(1937年製の名古屋鉄道850系に類似の形態)といった流線形気動車を導入しているほか、パシナ型パシハ型およびダブサ型流線形蒸気機関車も導入しており、本形式の形態はケハ7型と同一で、1936年から製造された鉄道省モハ52形に類似で、縦方向の後退角を若干強めたものとなっている。

乗降扉は幅700 mmの片引扉で下部には高さ290 mm・2段のステップが設置され、乗務員室扉は幅500 mmの内開扉、側窓は幅800 mmの一段窓で[34]、窓ガラス防曇のため間に乾燥空気の入った複層ガラスとなっている[21]ほか、窓上下部にはウィンドウ・シルのみが設置され、ウインドウヘッダーは省略されている[2][35]。また、車体の前後車端部には小さなデッキが設置されており[34]、デッキに手摺を設置した車両もあった[2]ほか、屋根上にはガーランド形ベンチレーター、主機・ストーブ・暖房用ボイラー各々の煙突が設置されている[34]

客室には2+2列のボックス式固定クロスシートが10ボックス配置され、従台車側端部の片側をトイレとして定員は76名となっており、暖房には機関の排気熱を利用するもので、酷寒期には座席1脚(4名分)を取外してストーブを追設するほか、従台車側運転室内に暖房用ボイラーを設置している[36][34]。座席は背摺りが低く、肘掛も設置されないが、座面・背面ともにクッション付きのものとなっており[36]シートピッチは1300 mm、座席幅は1000 mm[注釈 13]で、同時に製造されたケハ7型を含む南満洲鉄道の気動車で一般的な2 + 3列の配置ではなく、2 + 2列の配置である[注釈 14]ことと、同じく南満洲鉄道の気動車では一般的な中央運転台ではなく、左側運転台となっていることが特徴となっており、動台車側運転室兼機械室内には動台車上部に搭載された主機が張り出して[34]、その上部空間は荷物室として使用された[36]

本形式は増解結の多い運用を想定しているため、連結器は制御回路と空気管を同時に連結できる電気連結器併設の小型密着連結器を装備している[36][注釈 15][注釈 16]

主要機器

運用

脚注

参考文献

関連項目

Related Articles

Wikiwand AI