川野明正
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所属学会
研究分野とテーマ
人物
- 哲学分野では櫻井直文(近代哲学・スピノザ研究・明治大学法学部教授)を恩師と仰ぐ。東洋大学では学士学位論文の指導教員は小林忠秀(中世哲学)・針生清人(論理学)・副指導教員は末次弘(実存哲学)。東洋大学進学の動機は新田義弘(現象学)の講義を受けるため。演習では中島義道(超越論的時間論)・斎藤慶典(現象学)・中里巧(北欧哲学・キルケゴール研究)・駒井義昭(実存哲学、ニーチェ、ワルター・シューバルト研究)等。放送大学で今道友信(美学)・藤田健治(哲学的人間学)の講義を聴講。
- 仏教分野では金岡秀友(仏教学)・渡辺照宏(仏教学)・大島建彦(仏教民俗学)の講義を聴講し、放送大学で中村元(インド哲学)の講義を聴講。
- 中国文学分野では東洋大学で野間信幸(中国現代文学)を聴講し、東京都立大学大学院で飯倉照平(中国民間文学)に師事、飯倉退職後の指導教員、及び博士論文主査は何彬(中国民俗学)・副査は渡邊欣雄(社会人類学)である。
- 東洋大学哲学科での学士学位論文「間文化的理解の解釈学的省察」では純粋な哲学理論を構築し、ディルタイ・ガーダマーの解釈学的哲学理論を基軸として異文化理解の体験構造を、文化人類学民族誌を対象資料として分析したもの。自身の異文化体験から理解の構造を現象学・解釈学の手法により記述・分析した。哲学科首席論文として東洋大学校友会より表彰を受ける。
- 水木しげる(漫画家)の協力を得て、雲南省の妖怪関連版画「甲馬子」の調査に渡航。水木と共に雲南省で妖怪の聞き書きを行い、水木の描く海外の妖怪を集めた『妖怪人類学』では最多数を占める。水木の言によれば、海外旅行で一番楽しかったのは太平洋戦争で世話になったニューギニアの人々との再訪行で、次に楽しかった旅行に雲南旅行を挙げる。
- 川野家は伊予河野氏の家系で、初代の川野半兵衛正直(旧姓水澤・中讃地方の富熊村の出身)が寛文年間に第二次今治藩創設時に任用されて以来、代々今治藩士。讃岐中部の富熊村の出身。藩主松平定房公の際に川野姓を賜る。代々寺社奉行・勘定方などの職を務めた。
著書
2025年5月現在著作合計100本。
- 『中国の〈憑きもの〉─華南地方の蠱毒と呪術的伝承』(風響社、2005年3月) 博士学位論文を元に執筆されたもの。岳父楊鵬挙や配偶者の証言をヒントに、中国南部の蠱毒信仰の内実を文化人類学・民俗学の角度から分析・解明したもの。私淑する中国文学・民俗学者の澤田瑞穂(早稲田大学)への謝辞を記す。
- 『神像呪符〈甲馬子〉集成─中国雲南省漢族・白族民間信仰誌』(東方出版、2005年10月) 修士学位論文を核に、400枚の神像呪符の図版と解説、各論を附した民俗誌。当時中国で封建迷信用品との理由から研究がほとんどなかったが、学部在学中に本人が雲南省で見出し、数々の民俗神・妖怪の類が描かれていることから、中国民俗学方面の大学院に進学することとなった。窪徳忠(道教研究)・杉浦康平(アジア図像学・グラフィックデザイナー)と谷村彰彦(グラフィックデザイナー)の協力で出版した。
- 『雲南の歴史─アジア十字路に交錯する多民族世界』(白帝社、2013年12月) 明治大学文学部教授であった氣賀澤保規の協力で上梓。雲南省の民族史を漢人を含む諸民族の移住史からの重層的構造と民族関係の交錯として立体的に捉えた雲南省の通史的な著作。
- 『ミャンマー・ヤンゴン雲南墓園墓誌集成』(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、2018年3月)
- 『雲南北西部カトリック簡史』(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、2018年3月)蕭傑一(著)・川野明正(和訳)・菅野賢治(仏訳)
- 『狛犬さんぽ』(グラフィック社、2000年)川野明正(監修)ミノシマタカコ(著)
- 『東京周辺神社仏閣動物案内─神使・眷属・ゆかりのいきものを巡る』(メイツ出版、2019年)川野明正(監修)・江戸楽編集部(著)
主な論文
- 「中国獅子像の地方類型と分布―その1. 北獅系」『人文学報』第514号、首都大学東京人文科学研究科中国文学研究室、2017年、pp.193-214
- 「中国獅子像の地方類型と分布―その2. 南獅系」『人文学報』第514号、首都大学東京人文科学研究科中国文学研究室、2018年、pp.111-135
- 「雲南・四川南部の漢族・非漢民族の漢字文芸と文字信仰─中華圏周縁部の対聯と惜字炉〈字庫塔〉」 山田敦士〈編〉「中国雲南の書承文化─記録・保存・継承」勉誠出版社、2019年、pp.163-177
- 「漢語における〈妖怪〉概念─日・中・台の概念比較」『明治大学教養論集』第547号、2020年、pp.121-141
- 「中国南部の道標〈擋箭碑〉と〈将軍箭〉の産育信仰」『明治大学教養論集』第573号、2023年、pp.125-142
- 「石造狛犬の類型と分布に関する野外調査を主とした網羅的研究―岩手県の石造狛犬を事例として」『明治大学人文科学研究所』2023年、pp.425-454
- 「台湾の石神信仰―石頭公・石獅公・石敢當」『日本の石仏』第184号、2024年、pp.46-59
教育活動
- 担当講義
- 中国語(明治大学法学部)
- 獅子・狛犬論(明治大学法学部)
- 東洋史学(東京大学文学部、2023年度後期・雲南民族史)
- 教育上の業績
- 2012年5月12日:明治大学専任教授連合会講演会『障害学生支援の課題と現状』の企画・開催。
- 2017年より明治大学社会人講座リバティアカデミーにおいて「狛犬から眺めるアジアと日本 石の霊獣が結ぶ郷土の感性」をコーディネート。
