指南書
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※以下、宇井無愁『落語の根多 笑辞典』掲載のあらすじに準拠する[3]。
精神修養のため高野山に預けられた商家の息子が、晴れて下山となった折に「迷ったときに見るように」と書物を授けられる。大津に向かっているときに人相のよくない男と同行することになり、ごまのはえ(スリ)かと警戒して書物を開くと「旅は道連れ世は情け」とあったので安心する。二人で茶屋で休んでいるとき、男は大津に行くなら船が早いと話すが、書物を開いた息子は「急がば回れ」とあるのを見て、そこで別れて陸路で大津に着く。すると乗るはずだった渡船が転覆して死者も出たと知る。帰宅すると妻が手ぬぐいを被った人物と並んで寝ており、間男かと疑って書物を見ると「七度たずねて人を疑え」とあったので、妻に問うと義母が来ていたのだった。そこで安心して土産の羊羹を食べようとすると腐ってしまっており、開いた書物には「うまいものは宵に食え」とあった。