朱雀2号

From Wikipedia, the free encyclopedia

運用国 中華人民共和国の旗 中国
使用期間 2022年 - 現役
朱雀2号
朱雀2号 (Y2)
基本データ
運用国 中華人民共和国の旗 中国
開発者 ランドスペース
運用機関 ランドスペース
使用期間 2022年 - 現役
射場 酒泉衛星発射センター
打ち上げ数 6回(成功4回)
原型 朱雀1号
発展型 朱雀3号
公式ページ LANDSPACE - 製品とサービス
物理的特徴
段数 2段
総質量 219 トン
全長 49.5 m
直径 3.35 m
軌道投入能力
低軌道 6,000 kg
200 km
太陽同期軌道 4,000 kg
500 km
テンプレートを表示

朱雀2号(すざく2ごう、英語: Zhuque-2, ZQ-2簡体字: 朱雀二号; 拼音: Zhūquè èr hào)は、中華人民共和国の民間企業であるランドスペース社が開発した中型ロケットである。液体酸素液体メタンを使用する液体燃料ロケットであり、世界で初めて衛星軌道に到達したメタン系ロケットである[1][2]

朱雀2号は離陸重量216tの中型ロケットである。1段目には、メタンを燃料とする推力67tの天鵲12英語版エンジンを4基使用する。[3][4] 2段目には推力80tの真空バージョンの天鵲12エンジンを1基使用する他、バーニアスラスタとして推力8tの天鵲11英語版エンジンも使用する[5]

朱雀2号の初期型は低軌道 (LEO) に4,000 kg、または高度500 kmの太陽同期軌道 (SSO) に1,500 kgのペイロードを投入する能力を持つ[6][7]2024年11月に打ち上げられた改良型の2Eからは、LEOに6,000 kg、またはSSOに4,000 kgと性能向上が図られている[1][8][9]

歴史

朱雀2号Y2の打ち上げ動画

2019年5月、ランドスペースは浙江省湖州市の試験工場で、液体メタン液体酸素を燃料とする天鵲12英語版ロケットエンジンの燃焼試験を実施した。ランドスペースの研究開発部門長のGe Mingheは、天鵲12エンジンは80tの推力を持つと語った。ランドスペースCEOの张昌武は、湖州の工場では2022年から約15機の朱雀2号と200基の天鵲12エンジンが生産できるようになると述べた[10][11]

2022年12月14日、ランドスペースは朱雀2号の初打ち上げを試みたが、2段目のメインエンジンの燃焼までは完全に成功したと思われた一方、2段目のバーニアエンジンが早期に停止してしまい、衛星軌道には到達できなかった。しかしこの打ち上げにより、メタンを燃料とするロケットによる世界初の宇宙空間への到達を果たした。[12]

2023年3月、ランドスペースが2機目の朱雀2号の組み立てが完了したこと、ならびに数か月以内に打ち上げを行うべく準備を進めていることが確認された[13]。7月12日、朱雀2号は2回目の打ち上げに成功し、史上初の軌道に到達したメタンを燃料とするロケットとなった[1][14][15]

2024年11月27日、改良型となる朱雀2号Eの初打ち上げに成功した[9]。一方で2025年8月の2Eの3回目の打ち上げは失敗に終わった。

打ち上げ実績

No 形式 打上日時 (UTC) ペイロード 軌道 発射場 成否 備考
Y1 朱雀2号[16] 2022年12月14日
08:30
不明 SSO 酒泉 失敗 1段目は成功。メタン系ロケットによる史上初の宇宙空間(高度100km)到達。
Y2 朱雀2号[1] 2023年7月12日
01:00
ペイロード無し(試験飛行) SSO 酒泉 成功 メタン系ロケットによる史上初の衛星軌道到達。
Y3 朱雀2号[1] 2023年12月9日
01:00
鴻鵠、鴻鵠2号、天儀33 SSO 酒泉 成功 メタン系ロケットによる史上初の衛星打ち上げ成功。
Y1 朱雀2号E 2024年11月27日
02:00
光传 x 2 LEO 酒泉 成功 朱雀2号Eの初打ち上げ[9]
Y2 朱雀2号E 2025年5月17日
04:12
天儀 x 6 SSO 酒泉 成功
Y3 朱雀2号E 2025年8月15日
01:17
不明 SSO 酒泉 失敗

脚注

関連項目

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI