東中野事件
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北朝鮮工作員のCは、1940年代後半、朝鮮労働党員として大韓民国内で反政府活動に従事していたが、摘発を怖れて1949年に日本に密入国し、その直後は実在する在日朝鮮人になりすまして半世紀以上にわたって日本で活動してきたという[3]。
1985年(昭和60年)頃から朝鮮労働党統一戦線部の直接指導を受けるようになり、1990年(平成2年)頃からは本格的な工作活動を展開するようになった[2]。1993年には、日本における北朝鮮工作拠点の責任者として、他の活動家を指揮する立場となっている[2][3]。Cは、朝鮮労働党中央の指令に基づいて、韓国における政治・軍事ほか、さまざまな情報収集活動を行い、韓国スパイ網の設置、韓国国内の工作員への指示、あるいは軍人の獲得をはじめとする軍への工作、マスメディアへの工作活動といった、いわゆる「対南工作」活動を行った[1][2][3]。朝鮮労働党からの指令は、日本に入国した万景峰92の船長を通じて受けていたが、朝鮮労働党幹部が同船で渡日した場合は、船内でじかに指令を受けることもあった[注釈 1]。
警視庁公安部外事第二課は、2003年2月28日、C(当時73歳)を公正証書原本不実記載及び同行使並びに出入国管理令(出入国管理及び難民認定法)違反で逮捕した[2][3]。
押収された指示文書
脚注
参考文献
- 清水惇『北朝鮮情報機関の全貌―独裁政権を支える巨大組織の実態』光人社、2004年5月。ISBN 4-76-981196-9。