深夜にようこそ
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概要
ストーリー
矢崎省一(松田洋治)は大学に通いながら、24時間営業のコンビニエンスストアで深夜アルバイトをしている。ある晩、いつもと変わりなく働いていた省一は、てっきり客と思っていた村田耕三(千葉真一)に今日から働くアルバイトと挨拶された。店長から聞いていないと驚くが、耕三に本部からの紹介状を見せられる。省一は渋々仕事を教え始めるが、易々と受け入れるつもりはない。働き盛りの男がする仕事でないと判らせようと、一度で覚えきれない内容を矢継ぎ早にまくし立てた。耕三は一切文句を言わず、穏やかに対応して仕事に手を付け出す。
そんな耕三に省一は不満だったが、夜も更けてきたときに万引きをしようと若者たちが来店。しかし彼らを耕三がねじ伏せたのを機に、省一の耕三に対する印象が変わり、心を開き出した。美しい常連客・中山絹代(名取裕子)や同級生・有馬由子(松本伊代)に失恋したことなど、いろいろな想いを省一は話し始めるが、耕三は「(省一の恋を)応援するよ。絶対に諦めるな」と励ます。
耕三と省一の年の離れたアルバイトが切り盛りする深夜のコンビニエンスストアに様々な人々が来店するが、彼らは店員と客以上の交流・絆を繋いでいくこととなる。
キャスト
※オープニングクレジット順。 ( ) の数字は登場話数で、無しは全話出演。
- 千葉真一 - 村田耕三
放映リスト
スタッフ
- 脚本 - 山田太一
- 音楽 - 池辺晋一郎
- 技術 - 中村秀夫
- カメラ - 佐藤賢二郎・太田博[※]・大場俊[※]
- 映像 - 安藤絋平
- 照明 - 加藤静夫・久保田芳實[※]・正木正登[※]
- 音声 - 八木沢正 (1)、山田紀夫 (2 - 4)
- 音響 - 大鐘信慶・斎藤功[※]
- 美術 - 丸谷時茂
- デザイン - 桜井鉄夫
- 化粧 - 兵庫谷幸子
- 編集 - 矢島和男 (1 - 2, 4)、鉄尾直司 (3)
- 衣裳 - 坂下英明[※]
- 装飾 - 多田亮次[※]・小川満政[※]
- 大道具 - 加藤智通[※]
- 持道具 - 赤塚佳仁[※]
- タイトル - 小河原義一
- 擬闘 - 西本良治郎(JAC) (1, 3 - 4)
- 合唱 - 慶応義塾大学ワグネルソサエティー (2)
- 制作補 - 岩本貞己[※]
- 演出補 - 桐ヶ谷嘉久[※]・斎藤雄樹[※]
- 記録 - 原田靖子[※]
- 衣裳協力 - shozo tsujimura、P-4、SUZUYA、鈴乃屋
- 協力 - 緑山スタジオ・シティ
- プロデューサー - 大山勝美・市川哲夫
- 製作著作 - TBS
制作
千葉真一のインタビュー番組を視聴した山田太一は、侍だけでない一面を感じ取り、書き下ろしたのが本作である[4]。山田は格好良く渋い千葉の内面にある温かさを見抜き、完全無欠でない主人公を創った[1]。他人を傷つけながら、組織で生きていくことに耐えられず、会社や家庭から姿を消してしまう男に扮する千葉は、山田と話し合いながら役作りをしていくが、「途中で挫折し、違う世界へ行きたいという気持ちは理解できる」と語っている[3]。千葉にとってホームドラマは、1978年に主演した『十字路』以来となり[4]、山田とは1989年の『夢に見た日々』でもコンビを組む。
松田洋治が配役されたのは、17歳で出演した『ブライトン・ビーチ回顧録』を、本作のプロデューサーやディレクター、山田太一が観ていたので、選ばれた[5]。『金曜ドラマ』に“大人のドラマ”という品と格を感じていた松田は、20歳そこそこで出演できたのはとても嬉しかったと述懐している[5]。
山田太一と大山勝美にとって、『ふぞろいの林檎たち』(1983年)に続く作品でもある。ロケーション撮影は東京都品川区西大井や大田区東雪谷2丁目、東急池上線石川台駅前の坂などで行われた。
論評
再放送
書籍
- 『山田太一作品集 13(友だち・深夜にようこそ)』大和書房、1987年4月30日。