燕は戻ってこない
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| 燕は戻ってこない | |
|---|---|
| 作者 | 桐野夏生 |
| 国 |
|
| 言語 | 日本語 |
| ジャンル | 長編小説 |
| 発表形態 | 雑誌掲載 |
| 初出情報 | |
| 初出 | 『すばる』2019年3月号 - 2021年5月号 |
| 出版元 | 集英社 |
| 刊本情報 | |
| 出版元 | 集英社 |
| 出版年月日 | 2022年3月4日 |
| 装幀 | 川名潤 |
| 装画 | ササキエイコ |
| 作品ページ数 | 445 |
| 総ページ数 | 445 |
| id | ISBN 978-4-08-771761-7 |
| 受賞 | |
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第64回毎日芸術賞(2022年) 第57回吉川英治文学賞(2023年) | |
『燕は戻ってこない』(つばめはもどってこない)は、桐野夏生による日本の長編小説。雑誌『すばる』(集英社)に2019年3月号から2021年5月号まで連載[1]。加筆修正の上での単行本が、2022年3月4日に集英社から刊行された[2]。第57回吉川英治文学賞受賞[3]。
制作背景
作者の桐野は「この50年くらいの間に女性の生き方は大きく変わったものの、子供を持つか持たないかについては年齢的な問題や婚姻制度など様々な問題が山積した状態で、女性の自由という中で思うようにいかなかった部分もあるように」思ったというが、ここに来て、生殖医療技術が発達して卵子凍結が可能になったことでパートナーがいなくても自分の子供ができるという希望が出てきて、様々な選択肢が考えられるようになったとの思いから「もともとこういった案件に関心があったので一度考えてみることにした」という[5]。
桐野は小説を書く際には小説の中に正解を出すのではなく、常にテーマを設定して様々なことを考えることにしているとして、本書を執筆するに至った理由を「流れゆく時代の中で、今を生きる女性たちが何を考え、何に傷つけられて、どんな可能性を持つのかといった感情をこの小説で書きたいと思った」としている[5]。
登場人物
- 大石理紀(リキ)〈29〉
- 本作の主人公。地方出身の女性で非正規労働者。
- 北海道での介護職の仕事を辞し、憧れの東京で病院事務の仕事に就いたものの、非正規雇用であるが故に困窮を極めている。
- 草桶基〈43〉
- 元バレエダンサー。
- バレエ界のサラブレッドとしてのキャリアを積み、自らの遺伝子を受け継ぐ子孫を残すことを熱望している。
- 草桶悠子〈44〉
- 基の妻。
- 子どもが欲しいと思いつつも、不育症と卵子の老化により妊娠を諦めるしかなくなり、「代理母出産」の選択肢を受け入れる。
- 河辺照代(テル)
- リキの同僚。副収入を得ようとリキに卵子提供を持ちかける。
書誌情報
- 桐野夏生『燕は戻ってこない』
- 単行本:2022年3月4日発売、集英社、ISBN 978-4-08-771761-7
- 文庫本:2024年3月19日発売[6]、集英社文庫、ISBN 978-4-08-744625-8
漫画
| 燕は戻ってこない | |
|---|---|
| ジャンル | 女性漫画 |
| 漫画 | |
| 原作・原案など | 桐野夏生 |
| 漫画 | 坂井恵理 |
| 出版社 | 集英社 |
| 掲載誌 | Cocohana |
| レーベル | マーガレットコミックス |
| 発表号 | 2024年4月号 - 2026年3月号 |
| 発表期間 | 2024年2月28日[7] - 2026年1月28日[8] |
| 巻数 | 全3巻 |
| 話数 | 全19話 |
| テンプレート - ノート | |
| プロジェクト | 漫画 |
| ポータル | 漫画 |
女性向け漫画雑誌『Cocohana』で、2024年4月号(2024年2月28日発売)から2026年3月号(2026年1月28日発売)まで、コミカライズが連載された[7][9][8]。漫画は坂井恵理が担当[7]。
書誌情報(漫画)
- 桐野夏生(原作)・坂井恵理(漫画) 『燕は戻ってこない』 集英社〈マーガレットコミックス〉、全3巻
- 2024年12月29日発行(2024年12月24日発売[10])ISBN 978-4-08-843083-6
- 2025年8月30日発行(2025年8月25日発売[11])ISBN 978-4-08-843174-1
- 2026年3月29日発行(2026年3月24日発売[12])、ISBN 978-4-08-843247-2