若いジェノヴァの貴婦人
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| ドイツ語: Bildnis einer jungen Genueser Dame 英語: Portrait of a Young Genoese Lady | |
| 作者 | アンソニー・ヴァン・ダイク |
|---|---|
| 製作年 | 1624-1626年頃 |
| 種類 | オーク板上に油彩 |
| 寸法 | 226.8 cm × 151.3 cm (89.3 in × 59.6 in) |
| 所蔵 | 絵画館 (ベルリン) |
『若いジェノヴァの貴婦人』(わかいジェノヴァのきふじん、独: Bildnis einer jungen Genueser Dame、英: Portrait of a Young Genoese Lady)[1]は、または『スピノラ侯爵夫人ジェーロニマ』(スピノラこうしゃくふじんジェロニーマ、英: Marchesa Geronima Spinola)[2]は、フランドルのバロック期の巨匠アンソニー・ヴァン・ダイクが1624-1626年にオーク板上に油彩で制作した肖像画である。1904年にアドルフ・ティーム (Adolph Thiem) からドイツ皇帝ヴィルヘルム2世に贈られ[1]、現在、ベルリン絵画館に所蔵されている[1][2]。
本作は、ヴァン・ダイクのジェノヴァ滞在時 (1622-1627年) に描かれた[2]。画家がジェノヴァで制作した一連の肖像画のうちの1点であり、ジェノヴァの宮殿の荘重な階段を背景にしている[2]。モデルの女性はジェノヴァ総督アンドレア・ドーリアの娘で、フィリッポ・スピノラ夫人であるジェローニマとされる[2]が、作品を所蔵するベルリン絵画館ではそのような特定化はしていない[1]。
ヴァン・ダイクはジェノヴァで描いた一連の肖像画を制作する際、あらかじめ、たいていペンかチョークでスケッチを、あるいはキャンバスか紙の上に油彩スケッチを描いた[1]。本作の自身に満ちたジェノヴァの女性は画面内を闊歩しているように見える。彼女は片足を階段に載せ、黒いベルベットのドレスをやや身体に引き寄せている。高価な衣服、長い襞襟、宝石、真珠の付いたボンネット、黒いサギの羽根などは、彼女が非常に影響力のある裕福な女性であることを示している[1]。
右手に若さの象徴であるバラを持っている女性は、左側の玄関に続く、2本の柱がある壁龕の前に立っており、その傲慢な視線を鑑賞者のほうに向けている。ヴァン・ダイクは女性のポーズに壮麗さと動きを加えることで、彼女の持つ権力を描き出した。かくして、この全身肖像画は、画家がイタリア時代に制作した肖像画中でも貴族的性格を表すものとして傑出したものとなっている[1]。