足柄茶 From Wikipedia, the free encyclopedia 種類 日本茶起源 神奈川県西部説明 浅蒸し茶足柄茶 足柄茶(アイス)神奈川県山北町(旧清水村)にある茶畑種類 日本茶 起源 神奈川県西部 説明 浅蒸し茶 足柄茶(あしがらちゃ)は、神奈川県西部の丹沢・箱根山麓地域で生産される地域ブランドの日本茶である。県内の山間部を中心に栽培され、「味と香りの足柄茶」として展開されている[1]。 足柄茶は、生葉を40秒ほど蒸す「浅蒸し茶」の煎茶である[2]。 茶の色は淡い山吹色で、甘味と渋味のバランスがよく、香りのよい茶として紹介されている[2][3]。この特徴を産む理由として、次のように説明されている。 丹沢・箱根山麓一帯は山間部で日照時間が短いことから茶の成長に時間がかかる。ただ、この欠点を逆手にとって長い時間をかけて土壌の養分を多く吸収させられるとされるという[2]。 新芽の出る時期に立つ朝霧は紫外線を遮り、苦味成分であるタンニンの生成が抑えられる環境とされる[2]。 地域の土壌は全窒素量が多く、旨味成分であるアミノ酸が豊富とされる[2]。 生産体制 足柄茶の特色として、生産者が協同組合を組織し、肥料・農業管理を含めた生産指導から、荒茶製造、ブレンド、火入れ、販売までを一括管理する体制がある[3]。 荒茶は一度茶葉センターに集められ、茶葉の大きさによって火入れ条件を変えるなどの工程を経て仕上げられる。 熟練の職人による色・香りなどの官能検査と成分検査を併用し、最適なブレンドが行われることで、品質の安定化が図られている[3]。 この体制により、高品質な茶を比較的価格を抑えて提供する仕組みが確立されている。 歴史 1925年(大正14年)、旧清水村(現・山北町)において関東大震災復興策として茶の導入が行われ、1927年に手もみによる共同製茶が始まり、1928年には村営製茶工場が建設された[4]。 その後、県西部の山間地域で茶業が発展し、産地整備と加工体制が整えられた[5]。 1963年(昭和38年)には、第17回全国茶品評会で一等入賞し、品質の高さが評価された[6]。その後も全国茶品評会で上位入賞している[3]。 1964年(昭和39年)、清水農業協同組合が茶業センターを設置し、県下一元集荷体制を整える[3]。 1984年(昭和59年)、神奈川県農協茶業センター新工場完成[3]。 1992年(平成4年)、神奈川県農協茶業センターを解散し、株式会社へ移行[3]。 2000年(平成12年)、山北町FA工場(グリーンティーあしがら)稼働。山北町14荒茶工場統合[3]。 2025年(令和7年)、足柄茶100周年PRイベント開催[7][8]。 ブランド化 足柄茶は特許庁の地域団体商標に登録されている[9]。 また、「かながわブランド」[10]、「かながわ名産100選」[11]、「本場の本物」[2]にも認定されている。 産地 足柄茶の生産地域は次の市町村に広がる[1][12]。 相模原市(旧津久井地域)、南足柄市、小田原市、秦野市、厚木市、愛川町、清川村、山北町、松田町、開成町、中井町、湯河原町、真鶴町 課題 足柄茶の生産量は減少傾向にあり、神奈川県内の荒茶生産量は1975年度には411 tだったが、2020年度には146 tにまで減少した[8][13]。 「神奈川県茶業振興計画」では、県内茶業の課題として次の点が挙げられている[5]。 生産者の高齢化 後継者不足、担い手の減少 茶園の荒廃・管理放棄の増加 国内茶消費量の減少 ペットボトル茶の普及による飲用形態の変化 茶価の低迷 山間地ゆえの生産コストの高さ 気候変動による生育への影響(高温・降雨量の変動等) 脚注 1 2 “味と香りの足柄茶”. 神奈川県農協茶業センター. 2025年11月20日閲覧。 1 2 3 4 5 6 “足柄茶(本場の本物)”. 本場の本物. 2025年11月20日閲覧。 1 2 3 4 5 6 7 8 “About 足柄茶”. 神奈川県農協茶業センター. 2025年11月20日閲覧。 ↑ 平野富雄「地震の石碑 No.26 足柄上郡山北町清水地区および三保地区の地震の記念碑」『温泉地学研究所 観測便り』、神奈川県温泉地学研究所、1995年、2025年11月19日閲覧。 1 2 “神奈川県茶業振興計画”. 神奈川県ホームページ. 神奈川県環境農政局農政部農業振興課 (2014年2月). 2025年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年1月11日閲覧。 ↑ “神奈川県茶業振興計画(参考資料編)”. 神奈川県 (2023年). 2025年11月20日閲覧。 ↑ “かながわキンタロウが「足柄茶100周年記念大使」に就任!”. 神奈川県 (2025年4月17日). 2025年11月20日閲覧。 1 2 “「足柄茶」100年の味わい”. 読売新聞 (2025年5月31日). 2025年11月25日閲覧。 ↑ “商標登録第5061753号 足柄茶”. 特許庁. 2025年11月20日閲覧。 ↑ “かながわブランドで地産地消!”. 神奈川県 (2025年9月24日). 2025年11月20日閲覧。 ↑ “かながわの名産100選”. 神奈川県 (2025年3月7日). 2025年11月20日閲覧。 ↑ “足柄茶”. JAあつぎ. 2025年11月20日閲覧。 ↑ “作物統計調査 収穫量累年統計 茶 神奈川”. 政府統計の総合窓口 (e-Stat). 農林水産省 生産流通消費統計課 (2024年10月4日). 2026年1月11日閲覧。 関連項目 地域団体商標の一覧 外部リンク 神奈川県農協茶業センター 足柄茶 - JAかながわ西湘 足柄茶 - JAあつぎ 表話編歴日本茶の産地とブランド東北地方 黒石茶(青森県) 気仙茶(岩手県) 富谷茶(宮城県) 桃生茶(宮城県) 檜山茶(秋田県) 関東地方 さしま茶(茨城県) 奥久慈茶(茨城県) 古内茶(茨城県) 鹿沼茶(栃木県) 黒羽茶(栃木県) 梅田茶(群馬県) 狭山茶(埼玉県) 佐倉茶(千葉県) 八街茶(千葉県) 東京狭山茶(東京都) 足柄茶(神奈川県) 中部地方 村上茶(新潟県) ばたばた茶(富山県) 加賀棒茶(石川県) 中居茶(石川県) 南部茶(山梨県) 赤石銘茶(長野県) 揖斐茶(岐阜県) 白川茶(岐阜県) 美濃茶(岐阜県) 静岡茶(静岡県) 掛川茶(静岡県) 西尾碾茶(愛知県) 足助寒茶(愛知県) 新城茶(愛知県) 近畿地方 伊勢茶(三重県) 伊賀茶(三重県) 朝宮茶(滋賀県) 政所茶(滋賀県) 土山茶(滋賀県) 宇治茶(京都府) 和束茶(京都府) 丹波茶(兵庫県) 母子茶(兵庫県) 朝来みどり(兵庫県) 大和茶(奈良県) 色川茶(和歌山県) 川添茶(和歌山県) 音無茶(和歌山県) 中国・四国地方 大山茶(鳥取県) 用瀬茶(鳥取県) 出雲茶(島根県) 大東茶(島根県) 海田茶(岡山県) 富原茶(岡山県) 世羅茶(広島県) 小野茶(山口県) 高瀬茶(山口県) 阿波晩茶(徳島県) 高瀬茶(香川県) 新宮茶(愛媛県) 久万茶(愛媛県) 碁石茶(高知県) 土佐茶(高知県) 仁淀茶(高知県) 九州地方 八女茶(福岡県) 嬉野茶(佐賀県) そのぎ茶(長崎県) 世知原茶(長崎県) くまもと茶(熊本県) 因尾茶(大分県) 津江茶(大分県) 高千穂茶(宮崎県) 都城茶(宮崎県) 鹿児島茶(鹿児島県) 知覧茶(鹿児島県) 奥みどり(沖縄県) カテゴリ この項目は、食品・食文化に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(Portal:食)。表示編集 Related Articles