大和茶
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大和茶が栽培される奈良県東北部の大和高原一帯は、標高200~600m、平均気温13~15℃、降雨量1500mmの山間冷涼地で、日照時間が短く、昼夜の温度差が大きいため昼間に合成された糖類が消費されずに茶葉に残り、自然な甘みや旨味が生きた茶葉が収穫できる。粘土層の地質が多く、土がミネラルなどを多く含み滋味豊かな茶葉が育つ。また冬期は氷点下10度近くまで冷え込むこともあるため、害虫の越冬を妨げ、さらには朝霧が発生しやすい地形のため、適度な湿度により茶樹が潤う。また、吉野川流域の大淀町、東吉野村でも、恵まれた自然条件を生かした茶の栽培が行われている。銘柄は、産地別に月ヶ瀬茶、田原茶、柳生茶、山添茶、福住茶、都祁茶、室生茶、大淀茶があるが、全県的に「大和茶」で統一されている。
表示基準
緑茶の表示基準というものが公表されており、「大和茶」として表示される以外に、生産地名からの呼称として「月ヶ瀬茶」や「福住茶」、「柳生茶」、「山添茶」という表示も行われている。
主要産地
栽培品種
- やぶきた
- やまとみどり(奈良県在来種実生選抜)
- おくみどり
- めいりょく(やぶきた実生選抜)
奈良県在来種について
奈良県の在来種をもとに実生から品種改良したものとして、「やまとみどり」がある。この品種は「茶農林10号」として1953年に品種登録が行われた。晩生種で樹姿直立、樹勢中、葉は長だ円形で濃緑色、耐寒性特に強く、着芽が密で収量は中である。結実性が高く、煎茶として品質優良とされる。奈良県農試茶業分場で育成された。[2]
