「まつひとも、待たるる人も、かぎりなき、思ひ忍ばむ、北の秋風に」
明治の世。幽玄な信州の山河を背景に、身分の違いゆえ叶わず散った少年と、年上の少女の悲恋。73歳になった老人の回想形式で物語は進む。
原作の舞台は千葉県だが、映画では監督の木下惠介がロケ地として好んだ信州が舞台になっている[2]。
回想シーンでは、楕円形にぼかした枠の中にはめて撮影する演出方法が採用された[3]。これは当時流行した広幅映画(画面アスペクト比#シネラマを参照)に対する、木下の反抗心によるものと評された[4]。画面処理は川上景司が担当した[3]。