(849224) モトヤマ

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仮符号・別名2005 TQ226[1]
見かけの等級 (mv)23.0[2]
(2016年の発見時、zバンド)
分類小惑星
モトヤマ
849224 Motoyama
仮符号・別名 2005 TQ226[1]
小惑星番号 849224
見かけの等級 (mv) 23.0[2]
(2016年の発見時、zバンド)
分類 小惑星
軌道の種類 小惑星帯(外側)[3][4]
発見
初観測日 2005年10月5日[2][3]
発見日 2016年12月23日[2][3]
発見者 COIAS[2][3]
発見場所 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ハワイ州マウナケア山[2][3]
発見方法 すばる望遠鏡の観測データの解析
軌道要素と性質
元期:JD 2,461,000.5(2025年11月21.0日[3]
軌道長半径 (a) 3.081 au[3]
近日点距離 (q) 2.836 au[3]
遠日点距離 (Q) 3.326 au[3]
離心率 (e) 0.0795[3]
公転周期 (P) 1975.556 日[3]
(5.41 [3]
軌道傾斜角 (i) 12.431°[3]
近日点引数 (ω) 42.925°[3]
昇交点黄経 (Ω) 119.851°[3]
平均近点角 (M) 128.332°[3]
ティスラン・パラメータ (T jup) 3.187[3]
物理的性質
絶対等級 (H) 17.59[2]
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(849224) モトヤマ英語: Motoyama)は、小惑星帯公転する小惑星の一つである[3][4]ハワイ島にあるすばる望遠鏡において2016年に得られた観測データ内から、未発見小惑星解析アプリケーション『COIAS[注釈 1]による市民科学プロジェクトでの捜索を通じて新天体として検出され、2026年4月13日に命名が発表された[1]

太陽からの軌道長半径が約 3.081 au(約4億6153万 km)離れた、軌道離心率が約 0.08 の楕円軌道を約5.41年(約1,975日)の公転周期公転している、小惑星帯内に位置する小惑星の一つである[2][3]。軌道は黄道面から約12.43度傾いており[3]、小惑星帯の中では比較的外側付近を公転している[4]ため、地球には最小でも1.859 auまでしか接近せず[3]木星には1.741 auまで接近する[3]絶対等級は約17.59等級とされる[2][3]。この絶対等級を基にアルベドを 0.15 と仮定すると、直径は約 1.0 km と推定される[注釈 2]

観測と登録

すばる望遠鏡によって得られた観測データの一部は、未発見の小惑星や太陽系外縁天体などの天体の探索を研究者に限らず一般市民からでも行えるようにするために開発され、2023年7月末から運用されているアプリケーション・このアプリを用いた市民科学プロジェクトである『COIAS』による解析が行われている[7]

モトヤマは2016年12月23日ハワイ島マウナケア山山頂にあるすばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ (HSC) によって撮影された画像から、COIASのユーザーによって2024年2月25日に見つかり、「H279426」という暫定名で検出・測定・報告された[8]。COIASからはその日のほかに、2017年1月2日の画像からも検出され報告されている[2]。その後の精査により、2005年10月5日マウナケア天文台群カナダ・フランス・ハワイ望遠鏡ポール・ウィーガートらによって観測されたのが最も古い観測記録であると判明し[2][注釈 3]、正式な発見日として認められている2016年12月23日までにはCOIAS以外にこの初観測日を含め28回の観測記録がある[2]。またCOIASで最後に測定された撮影日より後にも、番号登録までの時点で、ハワイのハレアカラ山山頂で行われているパンスターズによって観測されたもの、アメリカ・アリゾナ州キットピーク国立天文台にあるボーク望遠鏡が行ったもの、同じくアリゾナ州レモン山天文台で行われているレモン山サーベイが行ったものなど、29回の観測記録がある[2]

小惑星の観測を一元管理する国際天文学連合所属機関である小惑星センター(MPC)に同一の未知天体の観測報告が同じ年(衝期間)に複数夜で集まると、MPCはその天体に仮符号を与え仮登録を行う[9]。COIASによる解析で、2016年末から2017年始に撮影された複数夜の画像からこの天体が検出・報告された結果、マウナケアやパンスターズ、レモン山サーベイが行っていた過去の観測と連結された状態でMPCが2024年5月1日に公開した Minor Planet Supplement (MPS) にて仮符号 2005 TQ226 が付与された[10][注釈 4]。仮符号付与時点でCOIAS以外の観測は1年に1夜だけしか報告されていなかったため、これらの観測が同一天体と気づかれず孤立した状態でMPCにストックされており、すばる望遠鏡の2016年~2017年の観測が契機で連結されている。

仮符号状態では小惑星は正式に登録されたわけではなく、正式な番号登録には多くの観測が集まり軌道が正確に確定する必要がある[11]。仮符号登録後に、チリセロ・トロロ汎米天文台にある口径 4 m のビクター・M・ブランコ望遠鏡に搭載されたDECam2014年、2016年、2018年2019年に撮影した画像や[12]、パンスターズが2013年に撮影した画像にこの天体が写っていたことが報告されたことで[13]、軌道がさらに精査された結果、2025年10月6日付で小惑星センターより公開された小惑星回報「MPC 187041-188964」にて、小惑星番号849,224番が与えられた[14]。 番号登録と同時に、それまでの観測報告者から小惑星の発見者が決定されるが、ルール上最初に複数の観測報告が集まった衝期間を対象に、その中で最初の報告(報告日が基準で観測の先後は関係ない)を発見観測、報告者を発見者とすることになっており、この天体の発見者はCOIASと決定された[15]。これで、COIASが発見者として登録された13例目の確定番号小惑星となった[16]

命名

発見者にはその小惑星への命名提案権が与えられるも、測定・報告者よりも観測者が優先されるためCOIAS発見天体の命名権を持つのは原初的にすばる望遠鏡HSCの観測チームだったが、このチームはCOIAS開発チームによる命名を快諾していたため、COIASでこの天体を測定したユーザーと開発チームの話し合いで提案する名前を決定することができた[17]

そして国際天文学連合の小天体の命名に関するワーキンググループ (WGSBN) より2026年4月13日に発行された『WGSBN Bulletin』にて命名が公表され[1]、モトヤマと命名された。 中山道六十九次の宿場の1つ本山宿や本山そばで知られる、長野県塩尻市の地名の「本山(もとやま)」に由来している[1]

脚注

関連項目

外部リンク

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