2025年のJ1昇格プレーオフ

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この項目では、2025年12月7日及び同年12月13日に行われたJ1昇格プレーオフについて記す。

この年のJ2リーグはシーズン終盤まで上位争いが混戦となり、最終節の前の時点でV・ファーレン長崎(長崎)・水戸ホーリーホック(水戸)・ジェフユナイテッド千葉(千葉)に優勝の可能性が、3チームに加え徳島ヴォルティス(徳島)に自動昇格の可能性が残され、更に5位RB大宮アルディージャ(大宮)・6位ベガルタ仙台(仙台)・7位ジュビロ磐田(磐田)までの7チームにJ1昇格プレーオフ進出の可能性が残された[1][2]

迎えた最終節、水戸が大分トリニータを下して自動昇格を決定、徳島と長崎の直接対決は引き分けに終わり、水戸と長崎の自動昇格及び水戸のJ2優勝が決定。千葉はFC今治を下すも水戸・長崎に及ばず3位に終わり、大宮はレノファ山口FCに、仙台はいわきFCに敗れ磐田がサガン鳥栖に勝利した結果、磐田が5位に滑り込んでプレーオフ進出を決定する一方、大宮と仙台が順位を下げ、仙台がプレーオフ進出を逃すことになった[3]

以上の結果、12月7日に行われるJ1昇格プレーオフ準決勝の組み合わせは以下のとおりに決まった[4]

準決勝

千葉 vs 大宮

立ち上がりから千葉が攻勢に出るも大宮がGK加藤有輝を中心とした守備で耐えると、前半19分に得た左コーナーキックをFWカプリーニが意表をついたショートコーナーでFW津久井匠海にマイナス方向のパスを送り、これを受けた津久井がクロスを上げると、ファーサイドのDF市原吏音が折り返し、これを中央に飛び込んだMF泉柊椰がヘッドで押し込み先制[5]。大宮はさらに前半32分にDF関口凱心がドリブルでゴール前に運び自らミドルシュートを放つと、これが千葉DF鈴木大輔に当たってゴール右上隅に突き刺さり2点のリードを奪う[5][6]。前半はこのまま0-2で終了。

後半早々の48分、コーナーキックを得た大宮はFWカプリーニが再びショートコーナーを選択。MF泉柊椰からペナルティエリア手前にいたMFアルトゥール・シルバにボールが渡ると、A・シルバが放ったシュートは、千葉守備陣に当たって軌道が変わりながらもゴールに吸い込まれ、大宮がリードを3点に広げる[5]。この状況で、千葉の小林慶行監督は「状況が状況だったので、何とか状況を一変させたい」と、60分にMF杉山直宏に替えて2か月前にプロ契約したばかりでこれがプロデビュー戦となるMF姫野誠をピッチに送り出す[7]と小林の思惑通りに状況が一変して千葉が攻勢となり、71分にMFエドゥアルドからの浮き球パスをFWカルリーニョス・ジュニオが右足ボレーで合わせて1点を返す[5][6]。大宮は戦い方を確認するが、直後の77分に大宮MF A・シルバが足を攣ってピッチ外に出て数的不利となった隙に、ゴール前のこぼれ球に反応した千葉MFエドゥアルドがゴールを決め1点差とする[5][7]、さらに83分にはFW米倉恒貴が前線に送ったパスをMF姫野が胸で前に出して大宮DF陣の裏に抜け出し、最後は大宮GK加藤有輝の頭上を抜くループシュートを決めて同点とし、レギュレーション上の決勝進出条件を満たす[5][6]

さらに87分、途中出場の千葉MF品田愛斗のコーナーキックをフリーで待ち構えていたDF河野貴志がヘディングシュートを叩きこみ勝ち越し。大宮はDF市原吏音を前線に上げるパワープレーを試みるが、千葉のディフェンスを崩せずそのまま試合終了。千葉は3点ビハインドの状況からの逆転勝ちを納め、決勝進出を決めた[8]

徳島 vs 磐田

開始から徳島が押し込む展開であったが、前半24分に磐田GK川島永嗣が前線にフィードするとFWの渡邉りょうが頭で逸らし、流れてくるボールに向かってくる徳島DFエウシーニョよりも間一髪で触った磐田DF松原后が前線にパスを送ると、反応したFW佐藤凌我が徳島DF山田奈央をキックフェイントでかわしてGK田中颯が届かないファーサイドにボールを流し込み、劣勢だった磐田がワンチャンスを活かして先制に成功する[9][10]

後半も徳島がボールを握り続ける展開が続く中、何度も決定機を生み出すも磐田のゴールを割れず試合が終盤に進むと、徳島監督の増田功作は、ここまで磐田守備陣に封じ込まれていたFWルーカス・バルセロスと何度もチャンスメイクに絡んでいたMF児玉駿斗を下げ、MF岩尾憲とMF西野太陽を投入した上でDF井上聖也を前線に上げるというスクランブルを敢行[9]。これが功を奏したのか、82分に途中出場の徳島DF柳澤亘が右サイドで対峙した磐田DF松原后を抜ききらずにクロスを上げると、真っ先に反応した徳島FWトニー・アンデルソンがヘディングシュート。これが磐田GK川島永嗣の届かないゴール左上隅へ突き刺さり徳島が同点に追いつく[9]。その後はリーグ最少失点の徳島が磐田をシュート3本に押さえ込み、2021年以来5年ぶりのJ1復帰に王手をかけた。

この結果、決勝は千葉と徳島の組み合わせとなり、両者が千葉のホーム・フクダ電子アリーナで相まみえることとなった。

決勝

前半

立ち上がりから両チームが攻勢に出たこの試合、6分には右サイドを突破した千葉MF杉山直宏のアーリークロスに徳島DF山越康平より先に触ったFWカルリーニョス・ジュニオがコースを変えるが枠を外れる[11]。直後に徳島もFWルーカス・バルセロスのパスを受けたFWトニー・アンデルソンがミドルシュートを放つが千葉GK若原智哉がセーブ[11]。その直後には千葉MFエドゥアルドの浮き球パスをFWカルリーニョス・ジュニオが競ると、こぼれ球に走りこんだ石川大地がシュートを放つが枠外。その後も、千葉はカルリーニョス・ジュニオやFW石川大地が、徳島はMF児玉駿斗やMF渡大生がそれぞれチャンスメイクに絡み、互いに10本以上のシュートを放つもゴールを割ることが出来ず、前半はスコアレスで終える[11][12]

後半

後半に入ると、この試合勝利が必要な徳島が立ち上がりから攻勢に出て[12]、59分には千葉からボールを奪い返した徳島MF高木友也が前線のFWルーカス・バルセロスにパスを出すと、バルセロスは左サイドを突破し浮き球でゴール正面のトニー・アンデルソンにボールを送り、アンデルソンがそのままボレーシュートしたボールはクロスバーに弾かれ、ビッグチャンスを逃す[11][12]

そして69分、千葉が左サイドスローインの場面からFW石川大地が大きくサイドチェンジすると、これに反応したDF髙橋壱晟が一気に右サイドを突破し前線へアーリークロスを送ると、ゴール正面に走りこんだFWカルリーニョス・ジュニオにピンポイントで合わせ、千葉が先制に成功する[11][12]

優勝へ最低でも2点必要になった徳島は攻勢を強めるも、守備を固めた千葉の前になかなか決定機を作れず、逆に86分には千葉MFイサカ・ゼインのアーリークロスをFWの呉屋大翔がスルーして、こぼれ球を姫野誠が狙うが枠を逸れるなどカウンターを許す場面も作る[11]

結局このまま試合は終了し、千葉はJ2在籍16年、プレーオフ6度目の正直でJ1復帰を果たした[11][12][13]

試合結果

ジェフユナイテッド千葉
GK35若原智哉
DF2髙橋壱晟
DF13鈴木大輔
DF28河野貴志
MF67日高大90+2分に交代退場 90+2分
MF6エドゥアルド
MF4田口泰士81分に交代退場 81分
MF18杉山直宏66分に交代退場 66分
MF42イサカ・ゼイン90+2分に交代退場 90+2分
FW20石川大地
FW29カルリーニョス・ジュニオ81分に交代退場 81分
サブメンバー
GK23鈴木椋大
DF15前貴之90+2分に交代出場 90+2分
DF24鳥海晃司90+2分に交代出場 90+2分
MF10横山暁之
MF14椿直起
MF37姫野誠66分に交代出場 66分 89分に警告 89分
MF44品田愛斗81分に交代出場 81分
FW11米倉恒貴
FW9呉屋大翔81分に交代出場 81分
監督
小林慶行
徳島ヴォルティス
GK1田中颯
DF18エウシーニョ78分に交代退場 78分
DF15山越康平35分に警告 35分
DF3山田奈央
DF5青木駿人
MF28鹿沼直生
MF7児玉駿斗78分に交代退場 78分
MF16渡大生54分に交代退場 54分
MF42高木友也78分に交代退場 78分
FW99ルーカス・バルセロス85分に交代退場 85分
FW9トニー・アンデルソン
サブメンバー
GK29三井大輝
DF22柳澤亘78分に交代出場 78分
DF33井上聖也
DF97モヨ・マルコム強志
MF13西野太陽
MF14玄理吾85分に交代出場 85分
MF8岩尾憲78分に交代出場 78分
FW19宮崎純真78分に交代出場 78分
FW27ローレンス・デイビッド54分に交代出場 54分
監督
増田功作
項目 千葉 徳島
FK 12 8
CK 1 4
PK 0 0
警告 1 1
退場 0 0

挿話

脚注

関連項目

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