2025年のJ1昇格プレーオフ
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この年のJ2リーグはシーズン終盤まで上位争いが混戦となり、最終節の前の時点でV・ファーレン長崎(長崎)・水戸ホーリーホック(水戸)・ジェフユナイテッド千葉(千葉)に優勝の可能性が、3チームに加え徳島ヴォルティス(徳島)に自動昇格の可能性が残され、更に5位RB大宮アルディージャ(大宮)・6位ベガルタ仙台(仙台)・7位ジュビロ磐田(磐田)までの7チームにJ1昇格プレーオフ進出の可能性が残された[1][2]。
迎えた最終節、水戸が大分トリニータを下して自動昇格を決定、徳島と長崎の直接対決は引き分けに終わり、水戸と長崎の自動昇格及び水戸のJ2優勝が決定。千葉はFC今治を下すも水戸・長崎に及ばず3位に終わり、大宮はレノファ山口FCに、仙台はいわきFCに敗れ磐田がサガン鳥栖に勝利した結果、磐田が5位に滑り込んでプレーオフ進出を決定する一方、大宮と仙台が順位を下げ、仙台がプレーオフ進出を逃すことになった[3]。
以上の結果、12月7日に行われるJ1昇格プレーオフ準決勝の組み合わせは以下のとおりに決まった[4]。
- ジェフユナイテッド千葉(3位) vs RB大宮アルディージャ(6位)(フクダ電子アリーナ)
- 徳島ヴォルティス(4位)vs ジュビロ磐田(5位)(鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム)
準決勝
千葉 vs 大宮
立ち上がりから千葉が攻勢に出るも大宮がGK加藤有輝を中心とした守備で耐えると、前半19分に得た左コーナーキックをFWカプリーニが意表をついたショートコーナーでFW津久井匠海にマイナス方向のパスを送り、これを受けた津久井がクロスを上げると、ファーサイドのDF市原吏音が折り返し、これを中央に飛び込んだMF泉柊椰がヘッドで押し込み先制[5]。大宮はさらに前半32分にDF関口凱心がドリブルでゴール前に運び自らミドルシュートを放つと、これが千葉DF鈴木大輔に当たってゴール右上隅に突き刺さり2点のリードを奪う[5][6]。前半はこのまま0-2で終了。
後半早々の48分、コーナーキックを得た大宮はFWカプリーニが再びショートコーナーを選択。MF泉柊椰からペナルティエリア手前にいたMFアルトゥール・シルバにボールが渡ると、A・シルバが放ったシュートは、千葉守備陣に当たって軌道が変わりながらもゴールに吸い込まれ、大宮がリードを3点に広げる[5]。この状況で、千葉の小林慶行監督は「状況が状況だったので、何とか状況を一変させたい」と、60分にMF杉山直宏に替えて2か月前にプロ契約したばかりでこれがプロデビュー戦となるMF姫野誠をピッチに送り出す[7]と小林の思惑通りに状況が一変して千葉が攻勢となり、71分にMFエドゥアルドからの浮き球パスをFWカルリーニョス・ジュニオが右足ボレーで合わせて1点を返す[5][6]。大宮は戦い方を確認するが、直後の77分に大宮MF A・シルバが足を攣ってピッチ外に出て数的不利となった隙に、ゴール前のこぼれ球に反応した千葉MFエドゥアルドがゴールを決め1点差とする[5][7]、さらに83分にはFW米倉恒貴が前線に送ったパスをMF姫野が胸で前に出して大宮DF陣の裏に抜け出し、最後は大宮GK加藤有輝の頭上を抜くループシュートを決めて同点とし、レギュレーション上の決勝進出条件を満たす[5][6]。
さらに87分、途中出場の千葉MF品田愛斗のコーナーキックをフリーで待ち構えていたDF河野貴志がヘディングシュートを叩きこみ勝ち越し。大宮はDF市原吏音を前線に上げるパワープレーを試みるが、千葉のディフェンスを崩せずそのまま試合終了。千葉は3点ビハインドの状況からの逆転勝ちを納め、決勝進出を決めた[8]。
| ジェフユナイテッド千葉 | 4 - 3 | RB大宮アルディージャ |
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レポート |
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徳島 vs 磐田
開始から徳島が押し込む展開であったが、前半24分に磐田GK川島永嗣が前線にフィードするとFWの渡邉りょうが頭で逸らし、流れてくるボールに向かってくる徳島DFエウシーニョよりも間一髪で触った磐田DF松原后が前線にパスを送ると、反応したFW佐藤凌我が徳島DF山田奈央をキックフェイントでかわしてGK田中颯が届かないファーサイドにボールを流し込み、劣勢だった磐田がワンチャンスを活かして先制に成功する[9][10]。
後半も徳島がボールを握り続ける展開が続く中、何度も決定機を生み出すも磐田のゴールを割れず試合が終盤に進むと、徳島監督の増田功作は、ここまで磐田守備陣に封じ込まれていたFWルーカス・バルセロスと何度もチャンスメイクに絡んでいたMF児玉駿斗を下げ、MF岩尾憲とMF西野太陽を投入した上でDF井上聖也を前線に上げるというスクランブルを敢行[9]。これが功を奏したのか、82分に途中出場の徳島DF柳澤亘が右サイドで対峙した磐田DF松原后を抜ききらずにクロスを上げると、真っ先に反応した徳島FWトニー・アンデルソンがヘディングシュート。これが磐田GK川島永嗣の届かないゴール左上隅へ突き刺さり徳島が同点に追いつく[9]。その後はリーグ最少失点の徳島が磐田をシュート3本に押さえ込み、2021年以来5年ぶりのJ1復帰に王手をかけた。
| 徳島ヴォルティス | 1 - 1 | ジュビロ磐田 |
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レポート |
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この結果、決勝は千葉と徳島の組み合わせとなり、両者が千葉のホーム・フクダ電子アリーナで相まみえることとなった。
決勝
前半
立ち上がりから両チームが攻勢に出たこの試合、6分には右サイドを突破した千葉MF杉山直宏のアーリークロスに徳島DF山越康平より先に触ったFWカルリーニョス・ジュニオがコースを変えるが枠を外れる[11]。直後に徳島もFWルーカス・バルセロスのパスを受けたFWトニー・アンデルソンがミドルシュートを放つが千葉GK若原智哉がセーブ[11]。その直後には千葉MFエドゥアルドの浮き球パスをFWカルリーニョス・ジュニオが競ると、こぼれ球に走りこんだ石川大地がシュートを放つが枠外。その後も、千葉はカルリーニョス・ジュニオやFW石川大地が、徳島はMF児玉駿斗やMF渡大生がそれぞれチャンスメイクに絡み、互いに10本以上のシュートを放つもゴールを割ることが出来ず、前半はスコアレスで終える[11][12]。
後半
後半に入ると、この試合勝利が必要な徳島が立ち上がりから攻勢に出て[12]、59分には千葉からボールを奪い返した徳島MF高木友也が前線のFWルーカス・バルセロスにパスを出すと、バルセロスは左サイドを突破し浮き球でゴール正面のトニー・アンデルソンにボールを送り、アンデルソンがそのままボレーシュートしたボールはクロスバーに弾かれ、ビッグチャンスを逃す[11][12]。
そして69分、千葉が左サイドスローインの場面からFW石川大地が大きくサイドチェンジすると、これに反応したDF髙橋壱晟が一気に右サイドを突破し前線へアーリークロスを送ると、ゴール正面に走りこんだFWカルリーニョス・ジュニオにピンポイントで合わせ、千葉が先制に成功する[11][12]。
優勝へ最低でも2点必要になった徳島は攻勢を強めるも、守備を固めた千葉の前になかなか決定機を作れず、逆に86分には千葉MFイサカ・ゼインのアーリークロスをFWの呉屋大翔がスルーして、こぼれ球を姫野誠が狙うが枠を逸れるなどカウンターを許す場面も作る[11]。
結局このまま試合は終了し、千葉はJ2在籍16年、プレーオフ6度目の正直でJ1復帰を果たした[11][12][13]。
試合結果
| ジェフユナイテッド千葉 | 1 - 0 | 徳島ヴォルティス |
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公式記録 |
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| 項目 | 千葉 | 徳島 |
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| FK | 12 | 8 |
| CK | 1 | 4 |
| PK | 0 | 0 |
| 警告 | 1 | 1 |
| 退場 | 0 | 0 |