Atari Lynx

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世代 第3世代
発売日 Atari Lynx
日本の旗 1989年11月20日
Atari Lynx II
日本の旗 1991年7月
Atari Lynx/Atari Lynx II

Atari Lynx(上)、Atari Lynx II(下)
開発元 アタリコープ社
種別 携帯型ゲーム機
世代 第3世代
発売日 Atari Lynx
日本の旗 1989年11月20日
Atari Lynx II
日本の旗 1991年7月
メディア ロムカセット
CPU 65C02(12MHz)
ディスプレイ カラー液晶 3.4インチ
コントローラ入力 内蔵
前世代ハード Atari 7800
次世代ハード Atari Jaguar

Atari Lynx(アタリ・リンクス)とは、アタリコープ社(アタリ社分割後の家庭用ゲーム機/パソコン部門)が1989年に発売した携帯型ゲーム機。日本での販売価格は29,800円[1]。アメリカでの価格は179.99ドル

Lynxが発売された1989年は、同じく携帯ゲーム機のゲームボーイ任天堂より発売。モノクロ液晶を搭載し、ハードウェアもファミコン世代のハード比較すると突出したスペックを持つ機種ではなかったものの、ファミリーコンピュータのサードパーティーが次々と参入し、ソフトラインアップが豊富に出揃い、テトリス初めとしたキラーソフトの登場により大ヒット。最終的には全世界で1億1869万台を売り上げた。

翌1990年にはセガがカラー液晶を搭載した携帯ゲーム機のゲームギアを日本国内で発売開始。カラー表示というアドバンテージを誇示する他機種との比較広告を打ち出すなど話題となるが、バッテリーの消費が大きく持続時間が短いという問題や、ソフトウェアでメガヒットが出なかったことから日本国内での販売は苦戦。しかし、海外では北米・欧州を中心に普及していた同社マスターシステムの移植作品を中心としたソフトラインアップで、全世界累計で1,062万台を販売しゲームボーイに次ぐヒット商品となった。

対してLynxは、当時の携帯ゲーム機としては、拡大縮小機能をハードで有するなど驚異的な性能を持っていたものの、バッテリーの消費が大きい為に駆動時間が短く、大きさや重さも携帯ゲーム機史上最大であった。またゲームギアの登場により、唯一のカラー携帯ゲーム機というLynxのアドバンテージも失われた。

ソフトウェアのラインアップも、Epyx製ソフトやアタリゲームズ社作品の移植作を中心に当初は豪華だったものの、ゲームボーイに先行を許し、また開発コストが高価だった事もあり、その後のサードパーティーの支持を得ることが出来ず、多くのラインナップを揃えることはできなかった[1]

日本国内ではムーミン[注 1]が正式代理店として販売を行うも取り扱う小売店は限られており、Lynx中期以降は本体・ソフト共に店頭在庫は少なく特に新作ソフトは予約をしないと入手は困難だった。

これらの要因が重なりLynxの販売台数はアタリコープ社の想定より遥かに少なかった。当初は本体に"カリフォルニア・ゲームズ"と通信ケーブルとをセットにして販売していたが、1990年より内容物を本体のみとし価格をさげたパッケージをリリースすることで対抗する。米国では1991年に、本体サイズを若干小型にし、省電力化・ヘッドフォンのステレオ化をしたLynxIIが発売されたが、情勢を覆すにはいたらなかった。

1993年、アタリコープ社は家庭用ゲーム機Atari Jaguarをリリース。翌1994年、Atari Jaguarの普及に経営資源を集中させたいアタリコープ社の戦略方針により、Lynxの生産は終了した[2]

ハードウェア

4,096色カラー液晶に、スプライトの拡大縮小回転のハードウェア処理、通信ケーブルを用いた8人同時参加プレーをサポートするなど、当時の携帯ゲーム機としては驚異的な性能を持っていた[1]。また、バックライト搭載のカラー液晶画面を使った携帯型ゲーム機は業界初。

コントローラーのボタン配置は上下対称で、A/Bボタンが本体上下2つずつ付いているのが特徴。他に、画面の左にONボタン・OFFボタン、右にOPTION1ボタン・ポーズボタン・OPTION2ボタンが並んでおり、ポーズボタンとOPTION2ボタンの同時押しで画面を反転させる事が可能。

本体を上下逆に持つことにより、左利きのプレイヤーにも違和感なくプレイすることができるなど、ユニバーサルデザインを採用している。また一部に、縦持ちで遊ぶことを前提にしたゲームもある[2]

ハードウェアの生産は日本国内で行われ、本体には"MADE IN JAPAN"の記載がある。

仕様

  • 使用電源:専用ACアダプタ(DC9V)、または アルカリ単三乾電池6本(実動2~3時間)
    • 消費電力:3.6W
  • 外形寸法:270mm x 105mm x 40mm
  • 重量:約700g(電池を含む)
  • 画面サイズ:3.4インチ バックライト付きカラー液晶
  • ヘッドホン端子:モノラル(LynxIIはステレオサポート)
  • 通信機能:COMLYNX端子 双方向62500Bit/Sec 8台まで接続可能
  • CPU:65C02(8bit-4MHz)
    • グラフィックス処理の一部をカスタムCMOSチップ上で16ビット-16MHzで計算している。これはPCエンジンなどと同じ発想。
  • メモリ:64KByte
  • 画面解像度:160x102ドット
  • 画面表示能力:4096色中16色同時発色[2]
  • ハードウェアによるスプライト表示サポート
    • 全画面ローテーション機能(90°/180°/270°)
    • 回転拡大縮小機能
  • サウンド:4音声モノラル(100kHz~5kHz)
  • ソフト容量:最大2MB

周辺機器

純正周辺機器として、直射日光下での液晶の視野性を上げるサンバイザー(液晶上部に取り付け、折り畳むと携帯時の液晶保護にもなる)、携帯用の専用ポーチ、単一電池6本で20時間の使用ができる外付けバッテリーアダプター、ショルダーバッグなどがある。このうち日本ではサンバイザーとポーチのみ発売された。

ソフトウェア

ソフトウェアはPCエンジンHuCARDの2/3くらいの大きさのカードROMソフトの形で供給された。『ガントレット』や『ハードドライビン』等のアタリゲームズの業務用ゲーム移植作品や、Lynxの回転拡大縮小機能を生かした『ブルーライトニング』や『エレクトロ・コップ』、Epyx社の代表作『カリフォルニア・ゲームズ』等が発売された。また米国国内では、本体にEpyx社の看板ソフト“カリフォルニア・ゲームズ”というスポーツゲームが同梱されていた。

初期にリリースされたカードROMは、カード自体がフラットなデザインで指を引っ掛けることが難しく、一度Lynx本体に差し込むと取り出すのが非常に困難だった(ユーザーの間では、ラジオペンチで引き抜いていたという逸話も残されている)[2]。中期以降リリースされたカードROMは、カードの裏側に突起を追加や、カードの端を湾曲させて指を引っ掛けやすいデザインに変更された。またLynxIIでは、カードスロット周辺のデザイン変更でカードROMが取り外しやすくなった。

ハードウェアの生産終了後もゲームソフトはサードパーティーからリリースされ続けていた。2004年には"Alpine Games"という冬季オリンピックをテーマにした作品が発売された。

なお発売当時に『ファミ通』等のゲーム雑誌で特集が組まれ、ファミ通の機種別発売予定ソフト表にはLynxの項目もあった。

LynxとEpyx社

脚注

外部リンク

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