WireGuard
VPNを実装するフリーソフトウェア
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WireGuardは、フリーかつオープンソースのルーティング又はブリッジで安全なポイント・ツー・ポイント接続を作成するための技術であるVirtual Private Network (VPN) の実装であり、アプリケーション及び通信プロトコルである。Linuxカーネル内のモジュールとして実行され、IPsecやOpenVPNよりも優れた性能を目指している[2]。WireGuardはJason A. Donenfeldによって書かれ、GNU GPL v2の下で配布されている[3]。
特徴
WireGuardは単純で非常に効果的なVPNを提供することを目指している。Ars Technica誌のレビューによると、OpenVPNやIPsecなどの一般的なVPN技術は、多くの場合セットアップが困難であり、簡単に切断され[注釈 1]、再接続のネゴシエーションにかなりの時間を要し、古い暗号方式を使用しており、ソースコードが比較的大規模[注釈 2]であることからバグの発見が困難になっていると述べている[4]。
WireGuardの設計ではこれらの問題を軽減し、トンネルのセキュリティを強化し、デフォルトで管理しやすくしている。暗号パッケージのバージョン管理を使用することによって、その時点で最も安全と考えられる暗号方式に焦点を当てており、更に、コードベースは約4,000行[注釈 3]となり、セキュリティ監査が容易である。Ars Technicaはテストにおいて、代替と比較してWireGuardは安定したトンネルの作成が容易であると報告し、WireGuardの「実用的な」な即時再接続と比較して、代替の長い再接続の遅延に「戻ることは難しい」とコメントした[4]。
プロトコル
歴史
コードベースの最初期のスナップショットは2016年6月30日から存在する[7]。WireGuardの初期の採用者はVPNサービスプロバイダのMullvad[8]、AzireVPN[9]、IVPN[10]及びcryptostorm[11]であった。WireGuardはMullvad、Private Internet Access、IVPN及びNLnet Foundationから寄付を受け取った[12]。
2018年6月の時点で、WireGuardの開発者はソースコードとプロトコルを実験的なものとして扱うことを推奨しており、発見される可能性のある脆弱性のCVEと互換性の有る安定版が未だリリースされていないことを注意した[13][1]。
2019年12月9日、Linuxのネットワーキングスタックの主要メンテナであるDavid Millerは、今後のカーネルのリリースにWireGuardを含めるために、"net-next" メンテナツリーにWireGuardのパッチを受け入れた[14][15][16]。2020年1月28日にリーナス・トーバルズはDavid Millerの"net-next" ツリーをマージし、WireGuardがメインラインLinuxカーネルツリーに統合された[17]。
反応
オレゴン州選出の上院議員のロン・ワイデンは、アメリカ国立標準技術研究所 (NIST) にIPsecやOpenVPNなどの既存の技術の代替としてWireGuardを評価することを推奨している[18]。