Jitsi
自由かつオープンソースのビデオ会議、VoIP、インスタントメッセージアプリケーションのコレクション
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Jitsi(ジッチ、ジトシ[5])は自由かつオープンソースで、ウェブプラットフォーム、Windows、Linux、macOS、Androidといったクロスプラットフォーム向けの音声(VoIP)、ビデオカンファレンス、インスタントメッセージアプリケーションのコレクションである[6][7][8]。JitsiプロジェクトはJitsi Desktop(旧称:SIP Communicator)の開発から始まった。WebRTCの普及に伴いプロジェクトチームはウェブペースの複数人ビデオ会話を実現するJitsi Video Bridgeの開発に集中するようになった。その後、チームは完全なビデオカンファレンスアプリケーションであるJitsi Meetを追加し、ウェブ、Android、iOSクライアントが利用可能になった。Jitsiは、Jitsi Meetをmeet.jit.siでホストしており、コミュニティは無料で利用できる。その他に開発しているプロジェクトとしては、Jigasi、lib-jitsi-meet、Jidesha、Jitsiがある[9][10][11]。
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| 作者 | Emil Ivov |
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| 初版 | 2003年 |
| 最新版 |
2.8.5426
/ 2017年10月1日 |
| リポジトリ | |
| プログラミング 言語 | Java |
| 対応OS | Linux、macOS、Windows(Javaをサポートするすべてのオペレーティングシステム)、Android, iOS |
| サイズ |
52.4 MB – Windows (独自JREをバンドル)[1] 78.8 MB – Mac OS X (独自JREをバンドル)[2] 22 MB – Linux 65 MB – ソースコード[3] |
| 対応言語 | オーストリア語、英語、フランス語、ドイツ語、ブルガリア語、日本語、スペイン語、イタリア語、ルーマニア語、ギリシャ語、その他25ヶ国語 |
| 種別 | Voice over IP、インスタントメッセージング、ビデオ会議 |
| ライセンス | Apache License 2.0[4] |
| 公式サイト |
jitsi |
Jitsiは、NLnet Foundation[12][13]、ストラスブール大学、Region of Alsace[14] など様々な機関から支援を受けており、Google Summer of Codeプログラムにも複数回参加している[15][16]。
Jitsiの主なプロジェクト
Jitsiは2020年4月現在、GitHubで103個のリポジトリがオープンソースで公開されている。主なプロジェクトには以下のものがある[17]。
- Jitsi Meet – Debian/Ubuntuサーバーで簡単にインストールできるように設計されたビデオ会議サーバー
- Jitsi Videobridge – 複数人参加会議を動作させるWebRTCのSelective Forwarding Unitエンジン
- Jigasi - 標準のSIPクライアントが、Jitsi VideobridgeでホストされたJitsi Meet会議に参加することを可能にするサーバーサイド・アプリケーション
- lib-jitsi-meet - Jitsi MeetのためにカスタマイズされたUIを提供する低レベルのJavaScript API
- Jidesha – Jitsi MeetのためのGoogle Chrome拡張機能
- Jitsi – 音声、ビデオ、チャットでのコミュニケーションを可能にする、SIP、XMPP/Jabber、AIM/ICQ、IRCプロトコルをサポートするプログラム
Jitsi Meet
オープンソースのJavaScript WebRTCアプリケーションであり、ビデオ会議に使うことができる。Android、macOS、Windows、Linuxに対応している。デスクトップ画面やプレゼンテーションを共有でき、リンクで新しいメンバーをビデオ会議に招待できる。ブラウザで直接、またはアプリケーションをダウンロードして利用できる[18][19]。
Jitsi Meetの主な特徴
- 暗号化通信(セキュア通信)
- クライアントソフトウェアのインストールが不要[20]
Jitsi Videobridge
複数ユーザーのビデオ通信を可能にするWebRTCをサポートするビデオ会議プログラムである。Selective Forwarding Unit(SFU)を利用して選択されたストリームだけを他のビデオ会議通話の参加ユーザーに転送するため、CPUの性能はパフォーマンスにそれほど重要ではない[21][22]。
Jitsi Desktop
Jitsiからは、Jitsi Video Bridge Selective Forwarding Unit(SFU)や、ウェブ会議アプリケーションのJitsi Meetなど、いくつかの姉妹プロジェクトが生まれた。これらの他のJitsiプロジェクトがよく知られるようになるにつれて、混同を防ぐために、JitsiクライアントアプリケーションはJitsi Desktopとしてリブランディングされた。
プロジェクトは当初からIPv6をサポートしていたため、主に実験的なツールとして使われていた[23][24]。時が経つにつれ、プロジェクトは多くのメンバーを集め、SIP以外のプロトコルのサポートも追加されていった。
機能

Jitsiは、Windowsや、Linux、macOS、BSDのようなUnix系システムを含む複数のオペレーティングシステムをサポートしている。スマートフォン向けにはiOSとAndroidをサポートしており、iOS向けアプリはApp Storeで、Android向けアプリはGoogle Play StoreおよびF-Droid上でダウンロードできる[25]。Jitsi Desktopがサポートする機能には以下のものがある[26]。
- 通話転送(attendedおよびblind)
- 自動退席
- 自動再接続
- 自動応答と自動転送
- 通話の録音
- SRTPとZRTPを利用した通話の暗号化
- 会議通話
- ICEプロトコルを使用した直接のメディア接続の確立
- デスクトップ画面のストリーミング
- マスターパスワードを利用した暗号化パスワードの保存
- XMPP、AIM/ICQ、Windows Live Messenger、YIMに対するファイル転送
- OTR(エンド・トゥ・エンドの暗号化)を利用したインスタントメッセージの暗号化
- SIPおよびXMPPへのIPv6のサポート
- TURNプロトコルを利用したメディアのリレー
- Message Waiting indication(RFC 3842)
- ビデオエンコーディングにH.264およびH.263またはVP8を使用した、SIPおよびXMPPのための音声およびビデオ会話[27]
- SILK、G.722、Speex、Opusを使用したWideband audio[27]
- SIP INFO、RTP(RFC 2833/RFC 4733)、In-bandを使用したDTMFのサポート
- mDNS/DNS-SDによるZeroconf(AppleのBonjourを使用)
- DNSSEC
- グループビデオ会議のサポート(Jitsi Videobridge)[28]
- SILKおよびOpusコーデックを使用したパケットロスの隠蔽[29][30]
関連項目
- インスタントメッセージプロトコルの比較
- インスタントメッセージングクライアントの比較
- VoIPソフトウェアの比較
- ウェブ会議システムの比較
- フリーでオープンソースなソフトウェアパッケージの一覧
- Wowza Streaming Engine
- Session Initiation Protocol