XNU
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| 開発元 | Apple |
|---|---|
| 初版 | 1996年12月 |
| 最新版 |
xnu-11215.1.10
/ 2024年9月25日 |
| リポジトリ | |
| プログラミング 言語 | C C++ |
| 対応OS | Darwin, iOS, macOS, Unix系 |
| サイズ | 20.5MB |
| サポート状況 | 開発中 |
| 種別 | カーネル・ハイブリッドカーネル |
| ライセンス | Apple Public Source License 2.0 |
| 公式サイト | https://github.com/apple-oss-distributions/xnu |
XNUは、Appleが取得・開発したオペレーティングシステムカーネルである。macOSに用いられ、オープンソースソフトウェアのDarwinの一部として公開されている。XNUはX is Not Unixの略[1]。
Mach
XNUはモノリシックカーネルとマイクロカーネルの特徴を併せもつハイブリッドカーネルで、マイクロカーネルが可能にするメッセージパッシングのモジュール性やより広範なメモリ保護、モノリシックカーネルがもつ実行速度の保持など、両方の技術を有効に利用することを試みている。
XNUは現在、ARM[2]、IA-32、x64、PowerPCベースのプロセッサにおいて、シングルプロセッサとSMPの両方で動作する。
- XNUカーネルの図
- Noyau xnu simplifié
XNUの基礎であるMachはシンプルなマイクロカーネルであり、OSのコアを分割された柔軟なプロセスとして実行することができる(Machコアの上でいくつかのOSを平行して実行できる)。しかし、これはカーネル/ユーザモードの切り替えに時間を消費し、またマイクロカーネルのアドレス空間とデーモンとのあいだで行われるメッセージのマッピングやコピーによってオーバーヘッドを生じることから、しばしばパフォーマンスが低下してしまう。macOSでは効率化のために、BSDの機能はMachのコアの中に組み込まれた。その結果、Machと古典的なBSDカーネル両方の利点と欠点を併せもつものとなった。
Machは、カーネルスレッド、プロセス管理、プリエンプティブ・マルチタスク、メッセージパッシング(プロセス間通信)、メモリ保護、仮想記憶、ソフトリアルタイム処理のサポート、カーネルデバッグのサポート、コンソールI/Oを提供する。
- XNU カーネル
- XNUの図
BSD
カーネルのBSDの部分は、POSIX API(BSDシステムコール)、Machタスク上でのUnixプロセスモデル、基本的なセキュリティーポリシー、ユーザIDとグループID、アクセス権、プロトコルスタック、仮想ファイルシステム、HFS+ / APFSなどいくつかのローカルファイルシステム、Network File System (NFS) クライアントとサーバ、暗号化フレームワーク、UNIX System Vプロセス間通信、auditサブシステム、強制アクセス制御、いくつかのlocking primitivesを提供する。
I/O Kit
I/O KitはC++のサブセットで書かれたデバイスドライバフレームワークである。オブジェクト指向設計を用いており、ドライバのクラスに共通する機能を提供し、ドライバをより早くより少ないコードで書けるようにする。I/O Kitはマルチスレッド化されており、対称型マルチプロセッシングを保証し、ホットプラグや動的なデバイスの配置を可能にする。
システムの安定性を高めるため、多くのドライバはユーザ空間で実行されるように書くことができる。(もしユーザ空間のドライバがクラッシュしてもカーネルはクラッシュしないが、カーネル空間のドライバがクラッシュするとカーネルもクラッシュする。)カーネル空間のドライバの例として、ディスクアダプタやネットワークアダプタのドライバ、グラフィックドライバ、USBやFireWireのコントローラのドライバ、仮想マシンのドライバなどがある。
共有資源の保護
マルチプロセッサのマシンを安全に動かすために(ファイル、データ構造など)共有資源へのアクセスは、同一時間のうちにリソースが改変されないように直列化しなければならない。同時発生的なアクセスを防ぐための手法として不可分操作、スピンロック、クリティカルセクション、排他制御、serializing tokenを用いることができる。