ジェネシスヘルスケア

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ジェネシスヘルスケア株式会社
A.D.A.M. Innovations Co.
種類 株式会社
機関設計 取締役会設置会社
監査役設置会社
会計監査人設置会社
市場情報 未上場
略称 GH
本社所在地 日本の旗 日本
150-6026
東京都渋谷区恵比寿四丁目20番3号 恵比寿ガーデンプレイスタワー26階
設立 2004年平成16年)3月1日
業種 化学
法人番号 3011001066943 ウィキデータを編集
事業内容 ゲノムデータプラットフォーム GenesisGaia®
研究開発・遺伝子診断サービス GenesisPro
一般消費者向け遺伝子検査サービス GeneLife®
アドテックプラットフォームGeneLink®
遺伝情報データ保護プラットフォーム GeneLock™
代表者 代表取締役 Michel Mommejat
資本金 100百万円
純利益 △7億6,580万5,322円(2024年12月期)
総資産 25億2,833万5,283円(2024年12月期)
決算期 12月31日
主要株主 日本電信電話株式会社 19.3%
三井物産株式会社
シーズ・インベストメント有限責任事業組合
Founders Fund
Crewstone International
オムロンヘルスケア株式会社
主要子会社 Genesis Healthcare Asia Pte. Ltd. 100%
関係する人物 城野親德(取締役名誉会長)
柴田一彦(取締役)
Jesper Koll(取締役)
古川俊治(特別顧問)
早稲田祐美子(倫理審査委員会委員)
香山哲 (実業家)(元取締役)
三木谷浩史(元取締役)
高澤廣志(元取締役)
斎藤成也(元顧問)
外部リンク ジェネシスヘルスケア株式会社 | A.D.A.M. Innovations Co.
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ジェネシスヘルスケア株式会社英語: A.D.A.M. Innovations Co.、略称A.I)は、日本東京都渋谷区に本社を置く、一般消費者向け遺伝子検査サービス国内最大手の企業。遺伝子検査領域のリーディングカンパニーで日本および東南アジア最大のゲノムビッグデータ及びゲノムAIプラットフォームを保有。

ヒトゲノムの解読完了が宣言された翌年の2004年3月1日、共同創業者のDavid Baranと佐藤 バラン 伊里により、前身となる日本ウェイトマネジメント社を創業。2006年に現在の社名に変更[1]

一般消費者向け遺伝子検査サービス「GeneLife®」にて遺伝子検査キット、新型コロナウイルスPCR検査キットを展開。また、研究者や医療関係者に高度な研究開発およびゲノム診断検査サービスとして「GenesisPro」、ゲノムビッグデータ生成AIを活用した革新的なライフサイエンスプラットフォーム「GenesisGaia®」、ジェノタイプフェノタイプなど生物学的素因生成AIを融合したプレシジョンマーケティングが可能なアドテックプラットフォーム「GeneLink®」、遺伝情報データ保護プラットフォーム「GeneLock™︎」を展開。

創立当初は学術研究や医療機関からの検査受託・遺伝子診断や医療機関向けの生活習慣病リスク判定遺伝子検査キットなどの開発・販売を中心としていが、事業を進める中で様々なニーズに合わせ、食物植物ヒトなどあらゆる分野の研究及び遺伝子解析、DNAの保管事業、予防目的の遺伝子解析から医療機関向けの診断検査、最先端技術を必要とする遺伝子治療治験支援などに携わる総合遺伝子検査会社として事業を拡大し、2024年1月には累計解析数200万件を突破した。

2025年11月1日に英文社名をA.D.A.M. Innovations Co.に変更。

沿革

役員

  • 取締役名誉会長 - 城野 親德
  • 取締役会長 - David Baran
  • 取締役副会長 - 佐藤 バラン 伊里
  • 代表取締役 - Michel Mommejat
  • 取締役
    • 山田 義介
    • 柴田 一彦
    • 石原 智美
    • Jesper Koll
    • 松﨑 憲
  • 監査役(非常勤)
    • 高祖 大樹
    • 青山 慶二


※非業務執行取締役

拠点

事業

  • ゲノムデータプラットフォーム GenesisGaia®
  • 研究開発・遺伝子診断サービス GenesisPro
  • 一般消費者向け遺伝子検査サービス GeneLife®
  • アドテックプラットフォーム GeneLink®
  • 遺伝情報データ保護プラットフォーム GeneLock™︎

製品・サービス


ゲノムデータプラットフォーム GenesisGaia®

1)GenesisGaia Match

  • 概要:医薬品開発業務受託機関向けゲノムデータプラットフォーム
  • 機能:サンプル対象者に連絡可能であり、研究などの候補者選定
  • 遺伝子データ数:主に東アジア人から形成される40万人
  • データセット範囲:疾患リスク、年齢、性別、健康状態など

2)GenesisGaia Explorer

  • 概要:ライフサイエンスR&D部門向けゲノムデータプラットフォーム
  • 機能:遺伝子データをピックアップし、プラットフォーム上の様々な可視化ツールを用いた膨大な研究データの整理
  • 遺伝子データ数:複数のオープンソースデータベースから抽出された3,100万件、他
  • データセット範囲:遺伝子、変異体、タンパク質化合物、および関連文献データとジェネシスヘルスケアのデータセット

3)GenesisGaia Compass

  • 概要:ゲノムワイド関連研究GWAS)向けゲノムデータプラットフォーム
  • 機能:ジェネシスヘルスケアの特許取得済みの予測モデルによる様々な疾患に関する新しい洞察
  • 遺伝子データ数:主に東アジア人から形成される40万人

4)GenesisGaia Atlas

  • 概要:フルカスタマイズ向けゲノムデータプラットフォーム
  • 機能:顧客データベースの取り込みや結合、顧客指定の公開データベースの導入、ニーズに合わせたシステムや接続環境のセットアップなど
  • 遺伝子データ数:主に東アジア人から形成される40万人

5)GenesisGaia Beauty

  • 概要:スキンケア及び化粧品研究開発に特化したゲノムデータプラットフォーム
  • 機能:化粧品成分・遺伝子・相関関係を絞り込むためのフィルタリング機能、関連するサポート文献の確認機能
  • 遺伝子データ数:34万件以上に及ぶマイクロアレイベースのゲノムデータ
  • データセット範囲                                                     ①スキンケア:皮膚の老化、色素沈着、しわ、そばかす、または斑点の形成、UVや抗酸化物質の影響、アトピー性皮膚炎など    ②ヘアケア:髪の形態、円形脱毛症男性型脱毛症など

6)GenesisGaia Haplo

  • 概要:匿名化された日本人集団のゲノムデータセットを利用した、GenesisGaia Compassの機能
  • 機能:ジェネシスヘルスケアのデータを元に日本人口におけるハプログループと特定の疾患との関係性の確認機能
  • 遺伝子データ数:匿名化された日本人集団のゲノムデータセット


研究開発・遺伝子診断サービス GenesisPro

1)検査サービス

2)診断用検査機器&医療用消耗品

  • 唾液DNA採取キット
  • 唾液RNA採取キット

3)リキッドバイオプシー検査

  • 1回の採血でがんの治療標的となり得る遺伝子変異を高精度に検出。
  • がんのゲノム解析に基づいて個別化医療を提供する米国の最先端機関であるメモリアル・スローン・ケタリングがんセンター (en:Memorial Sloan Kettering Cancer Center)のMSK-ACCESS®︎アッセイを基に、SOPHiA GENETICS (en:SOPHiA GENETICS)のSOPHiA DDM™解析・解釈プラットフォーム上で実装された、分散型の液体生検アプリケーションである本システムを遺伝学研究所の検査室に導入し、循環腫瘍DNA(ctDNA) (en:Circulating tumor DNA)上の約146~147個のがん関連遺伝子に対し、超深度ターゲットシーケンスを実施。


一般消費者向け遺伝子検査サービス (GeneLife®)

1)全ゲノム解析遺伝子検査

  1. 全ゲノムシーケンシング遺伝検査キット
    • GeneLife WGS®
    • GeneLife® WGS CONNECT

2)遺伝子検査キット

  1. 総合遺伝子検査キット
    • GeneLife® Genesis2.0 Plus
    • GeneLife® Genesis CONNECT
  2. 祖先遺伝子検査キット
    • GeneLife® Haplo3.0
    • GeneLife® Haplo CONNECT
  3. 肥満遺伝子検査キット
    • GeneLife® DIET 3〜5営業日
    • GeneLife® DIET CONNECT
  4. 自己分析遺伝子検査キット GeneLife® Myself2.0
  5. 肌老化関連遺伝子検査キット GeneLife® SKIN
  6. スポーツ関連遺伝子検査キット GeneLife® SPORTS
  7. メタボ関連遺伝子検査キット GeneLife® METABO
  8. 男性型脱毛症検査キット GeneLife® AGA(AGAモニター・プロジェクト中)
  9. 皮膚常在菌遺伝子定量検査用試料採取キット GeneLife® SKIN MICROBIOME (販売停止中)

3)新型コロナPCR検査キット

  1. 新型コロナウイルスPCR検査キット(日本基準) GeneLife® COVID-19 PCR
  2. 新型コロナウイルス&A型/B型インフルエンザPCR検査キット GeneLife® COVID-19 & Influenza PCR

4)スマートコスメティクス™︎ ALUNAÉ®

  1. トリートメントクリーム <クリーム>
  2. トリートメントエッセンス <美容液>

5)GeneLife EXP

  • 概要:Haplo3.0、Genesis2.0plus、Myself2.0のいずれかの検査が完了した方が、商品通常価格の1/3の金額で検査結果を追加して閲覧できるGeneLifeアプリ用の拡張サービス
  • 対象の遺伝子検査キット:総合遺伝子検査キット(GeneLife® Genesis2.0 Plus)、祖先遺伝子検査キット(GeneLife® Myself2.0)、自己分析遺伝子検査キット(GeneLife® Myself2.0)

6)GeneAI Forecast 遺伝子予報

7)DIET CHAT

  • 概要:遺伝子結果に基づくチャットボット型食事サポート機能。ユーザーの遺伝情報を活用し、体質に合った食事提案や体重管理、ライフスタイル改善アドバイスを提供。

許認可等

  • 衛生検査所(遺伝子関連・染色体検査)
  • 医療機器製造業
  • 第三種医療機器製造販売業
  • 体外診断用医薬品製造業
  • 体外診断用医薬品製造販売業
  • 医薬品卸売販売業
  • 電気通信事業

認証

  • 遺伝情報適正取扱認定マスター 認定番号:201606080(04)
  • 米国CAP(米国病理医協会 CAP:College of American Pathologists)認定

エクセレンス認証

  • 2016年、日本のP&Gからパートナー・オブ・ザ・イヤーを受賞
  • 2019年、遺伝学を活用したウェルネスモバイルアプリケーション「GeneLife® 3.0」が、権威あるグッドデザイン賞を受賞
  • 2020年、ゴールデングローブ・タイガー・アワードのビジネス・イノベーション・アワードを受賞
  • 2023年、GeneLife®のモバイル・アプリに6,500以上の項目に関する情報と遠隔サービスを統合した全ゲノム検査に関するサービスが評価され、HealthTech Applicationとしてグッドデザイン賞を受賞

加盟団体

  • 一般社団法人遺伝情報取扱協会(AGI)
  • 一般財団法人バイオインダストリー協会

政策関連

  • 2023年〜、ゲノム医療推進法[87]に基づく基本計画の検討に係るワーキンググループ[88][89][90]

ジェネシスヘルスケア関連の疑惑等

佐藤バラン伊里の経歴詐称疑惑

2006年、佐藤の「米国の心臓外科医」「21歳で米コーネル大学の医学部と政治学部を卒業した」との経歴に詐称疑惑が浮上し[91]、2007年に佐藤は代表を辞任した[92]。2014年に佐藤は代表に再就任した。

2020年4月に疑惑が再燃し[93]、David Baranは会長を、佐藤は代表を辞任した[94]。佐藤は同年4月から顧問として[95]、同年8月には取締役副会長として職務を継続している[96]

新型コロナウイルス感染症のPCR検査キット

新型コロナウイルス感染症PCR検査キットを開発し(厚生労働省と相談し連絡を取りながら製品開発したとされる)[97]2020年4月20日から出資元の楽天と共同で販売を開始した[98]

本キットは検査を希望する本人が綿棒で鼻から検体を採取した後、容器に入れてジェネシスヘルスケアに提出するものである。新型コロナウイルスに特徴的な遺伝子配列を増幅させて検出されるか調べるPCR検査の手法を用い、3日以内で結果がわかるという。ただし、陰性か陽性かを判断するものではなく、新型コロナウイルスの遺伝子配列が検出されたか否かが示される[99]。また、検査試料はウィルスが不活化されているため、集配の際の感染リスクはないとされている[100]

日本医師会常任理事の釜萢敏は「検体の採取が不適切なら、結果は信用できない。周囲に感染が拡大する危険もある。対策をとれるのか」と批判的な見解を述べている[99][101]。 また、国立国際医療研究センターの感染症専門医である忽那賢志BuzzFeed Japanの取材に対して「非医療従事者が適切に検体を取れるのか」という問題があると指摘し、「PCR検査が神格化されているように思いますが、偽陽性や偽陰性が起こり得るものであり、完璧な検査ではありません」と述べている[102]

また、楽天代表取締役会長兼社長であり、ジェネシスヘルスケアの社外取締役でもある三木谷浩史は、4月22日に「日本復活計画」と題した発表を政府の会議で行った[102][103]。この中で三木谷は「オールジャパンで一刻も早く全国民のセルフPCR検査(無料)を実行するべき」とし、アメリカ食品医薬品局(FDA)が4月20日に在宅での自己採取PCR検査キットの使用を承認したことを引用している。これに対し、免疫学を専門とする医師の峰宗太郎は「三木谷氏がプレゼンで引用しているニューヨーク・タイムズ紙で取り上げられている自己採取式のPCR検査キットはFDAのEUA(Emergency Use Authorizations)という緊急承認を得ているもの」とした上で「医師の判断で指示があった場合に購入可能であり、医療従事者と地域も限定されて販売」されているものであり、楽天・ジェネシスヘルスケアが販売しているものとは異なると述べている。また、アメリカでも同様に複数の会社が無認可のキットを販売しており、それらの会社の多くがキットの販売を停止していると指摘し、「アメリカでいえばこの無認可の自宅検査キット(unauthorized home kits)に相当するものであり、どこの審査も受けていないという意味で非常に危うく、問題が起こる可能性もあります」と批判した[102]

科学雑誌のニュートンなどに寄稿しているサイエンスライターの島田祥輔は、ジェネシスヘルスケアによる遺伝子解析サービスの技術力や研究への意欲は高いと評した一方で、病気の診断を行っている企業ではないと指摘した。その上で、検査キットの発売を提案したのが楽天側かジェネシスヘルスケア側かはわからないものの、PCR検査の難易度を知っているはずのジェネシスヘルスケア側が中止を提言すべきものであったと批判している[104]

2020年4月28日に創業者で代表取締役の佐藤バラン伊里の経歴詐称疑惑が報じられ[105][106]、同日の取締役会で佐藤が辞任したことを受け、楽天は4月30日、ジェネシスヘルスケアの新しい経営体制やコンプライアンス体制を精査するため、販売を見合わせることを発表した[94][107][108][109]

ジェネシスヘルスケア社は夕刊フジの取材に対し、佐藤の辞任は経歴詐称疑惑の報道とは関係ないと否定し、「もともとPCR検査キットは医療従事者への提供が主な目的だった。楽天側の働きかけでターゲットを法人向けに範囲を広げたが、結果的にそれが混乱を招いてしまった。今回の辞任は混乱を招いたことが理由になる」[110] と答えている(しかし、同年4月には顧問、8月には取締役副会長として職務を継続している)。

2020年6月8日に新型コロナウイルス感染症PCR検査を再開[111]。唾液検体郵送を用いた検査を行うとしている[112]

脚注

関連項目

外部リンク

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