スペース (ローマ神話)

From Wikipedia, the free encyclopedia

裏面(右側)にスペースが彫刻された古代ローマの貨幣。

スペース[1]ラテン語: Spes)はローマ神話に登場する希望女神[1]。希望を擬人化した存在で、その名は「希望」の意[1]。日本語では長母音を省略してスペスとも表記する[2]

ローマ市内に複数の神殿があったが、その中で最古のものは第一次ポエニー戦争中の紀元前258年に、執政官アウルス・アティーリウス・カーラーティーヌスにより祈願、奉献された社殿で、フォルム・ホリトーリウム(野菜市場)にあった[1]。これは、紀元前213年と西暦7年に2回焼失してその度に復元された[3]。紀元前110年にはカプアに、スペース、フィデースフォルトゥーナの3神の神殿が建てらた[4][5]。祭礼は8月1日だった[1]

美術作品においては長衣を纏い、右手に花を持ち軽やかに歩く乙女の姿に表された[1]。また、ギリシア神話における、パンドーラーの甕の底に残ったエルピスに比定された[1]

スペース(希望)は後にキリスト教においても、七元徳の内の対神徳の1つとされ、プルーデンティウスの詩などに歌われた[1]

出典

Related Articles

Wikiwand AI