早くも第5ステージで今大会の正念場が訪れる。スプリンターたちの果敢なアタック合戦が展開され、前年大逆転負けを喫したローラン・フィニョンが早くもこのステージでリタイア。レモンもこのステージだけで4分30秒の差をつけられ、この時点ではマイヨ争いは圏外であった。
第7ステージの個人タイムトライアルでもレモンは区間7位と振るわず、マイヨ・ジョーヌのスティーブ・バウアーに対し、10分9秒差の7位と低迷していた。対して、カレラのクラウディオ・キアプッチが1分11秒差の区間3位と健闘。
第9ステージからはアルプスステージが始まるが、第16ステージまで山岳レースが続く。第10・11ステージを経て漸くレモンは総合3位にまで浮上してきたが、マイヨのロナン・パンセとはまだ9分4秒差もあった。対してキアプッチは1分28秒差の総合2位につけ、射程圏内へと持ち込んでいた。
第12ステージの個人タイムトライアル。このステージはエリック・ブロイキンクが制し、レモンは56秒差の区間5位。キアプッチが1分5秒差の区間8位で続いたことから、ここでマイヨはキアプッチに移動。パンセが1分17秒差の総合2位に退き、ブロイキンクが同3位の6分55秒差で続く。レモンは同4位の7分27秒差と依然低迷。
しかし続く第13ステージでレモン、ブロイキンクがキアプッチ潰しに出たことが功を奏し、両者は区間優勝のエドゥアルド・チョザスと同タイムゴール。対するキアプッチは4分53秒差広げられ、この時点でマイヨのキアプッチに対し、ブロイキンクが2分2秒差の総合2位、レモンも2分34秒差の同3位と一気にタイム差を縮めてきた。
そして第16ステージ。レモンは会心の走りを披露し、区間優勝のミゲル・インドゥラインにわずか6秒差の同2位でフィニッシュ。総合2位に浮上するとともに、キアプッチとの差をわずか5秒差にまで縮めてきた。
そして第20ステージの個人タイムトライアル。この区間はまたしてもブロイキンクが制したが、レモンが区間5位の57秒差に対し、キアプッチは3分18秒の差をつけられ、ここでレモンがキアプッチに2分16秒の差をつけついにマイヨ奪取。そしてそのまま押し切り、総合2連覇を果たした。
ちなみにレモンは今大会、一度も区間優勝がなかった。