銀のスープ容器

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製作年1728-1730年ごろ
寸法76.2 cm × 108 cm (30.0 in × 43 in)
『銀のスープ容器』
フランス語: La Soupière d'argent
英語: The Silver Tureen
作者ジャン・シメオン・シャルダン
製作年1728-1730年ごろ
素材キャンバス上に油彩
寸法76.2 cm × 108 cm (30.0 in × 43 in)
所蔵メトロポリタン美術館ニューヨーク

銀のスープ容器』(ぎんのスープようき、: La Soupière d'argent: The Silver Tureen)は、18世紀フランスロココ期の巨匠ジャン・シメオン・シャルダンが画業初期の1728-1730年ごろにキャンバス上に油彩で制作した静物画である。1959年に購入されて以来、ニューヨークメトロポリタン美術館に所蔵されている[1][2]

ヴェルサイユ宮殿で華麗なロココ趣味の世界が展開されていた時代に、シャルダンは生涯パリの町をほとんど離れなかった[3]。そして、身近な物ばかりを描いて、流行を追うようなこともなかった[4]

シャルダンの静物画は、厳しい造形と深い色調によって豊かな詩情を湛えている。彼は独特の厚塗りの技法を使ってあらゆる質感を描き分けたが、単なる技術を超えて、それぞれの事物が固有の生命感を持つ、不思議に静謐な世界を創造した[4]。シャルダンは自分の仕事ぶりを誰にも見せず秘密にしていたので、人々は「彼は魔法のような秘密の技法を持っている」と噂したほどであった。シャルダン自身、「私は絵具を用いて仕事をするが、心で描く」といっている[4]

シャルダンと彼の芸術庇護者は、17世紀のオランダフランドルの静物画を称賛した[1]。本作は、銀のスープ容器を中心に果物、死んだヤマウズラ野ウサギ、そして画面下部からヤマウズラを物欲しそうに見つめるネコを描いている。オランダやフランドルの静物画同様、この絵画には、シャルダンの絵画に一般的に見られる「生の儚さ」という主題が示されている[2]。画家は形態の均衡を慎重に構築し、生きている生物と死んだ生物、料理されているものとされていないものを対比している[1]

毛皮羽根、オレンジの皮、光を反射する銀の容器は、視覚的に本物らしく描かれている。しかし、それらの事物は絵具の粗い質感をはっきりと表している。当時の代表的な批評家であったドゥニ・ディドロは、シャルダンが事物の真の物質性を見事に絵具の中に溶解させることを称賛し、「あなたは絵筆を空気と光の中に浸し、それをキャンバスに塗る」と述べている[1]

脚注

参考文献

外部リンク

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