フェラーリ・アマルフィ
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| フェラーリ・アマルフィ F169MM | |
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| 概要 | |
| 製造国 |
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| 販売期間 | 2026年第1四半期(納車)(欧州市場) |
| デザイン |
フェラーリ・スタイリング・センター (統括:フラビオ・マンツォーニ) |
| ボディ | |
| 乗車定員 | 4名(2+) |
| ボディタイプ | 2+クーペ / スパイダー |
| エンジン位置 | フロントミッドシップ |
| 駆動方式 | 後輪駆動(FR) |
| パワートレイン | |
| エンジン | ウエットサンプ 3,855 cc V型8気筒 DOHC ツインターボ |
| 最高出力 | 640 PS / 7,500 rpm |
| 最大トルク | 760 N・m / 3,000–5,750 rpm |
| 変速機 | 8速 F1 DCT |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,670 mm |
| 全長 | 4,660 mm |
| 全幅 | 1,974 mm |
| 全高 | 1,301 mm |
| 車両重量 |
1,470 kg(クーペ,乾燥重量) 1,556 kg(スパイダー,乾燥重量) |
| 系譜 | |
| 先代 | ローマ |
フェラーリ・アマルフィ(Ferrari Amalfi )は、はイタリアの自動車メーカーであるフェラーリの生産するスポーツカーである。
2025年7月1日(伊・現地時間)、「アマルフィ(Amalfi)」は、2+クーペとして世界初公開された。モデルの型式は、F169MMである[1]。
2026年3月12日(伊・現地時間)に、オープンモデルの「アマルフィ・スパイダー(Amalfi Spider)」が発表となった[2]。ローマ・スパイダーの後継となるモデルである。
「カリフォルニア」「ポルトフィーノ」「ローマ」と続いた地名を冠する2+FRベルリネッタのシリーズの系譜にあり、ローマの後継である。車名は、ユネスコ世界遺産にも登録されているイタリア南部のアマルフィ海岸に由来する[1][3]。
上記2025年7月の発表は、イタリアのアマルフィにおいてプライベートイベントとして行われた[4]。また、一般向けには、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2025にて公開された[5]。日本では同月29日に、東京都港区に位置するウォーターズ竹芝において初めて公開された[6]。2025年7月の発表時点ではベルリネッタのみの発表であり、ローマ・スパイダーはアマルフィ(ベルリネッタ)と並行して販売されていた[7]。
アマルフィ(ベルリネッタ)の価格は、イタリア国内では24万ユーロからに設定され、日本国内では3,418万円からとなっている(発表時)。
納車に関しては、左ハンドル仕様の欧州市場で2026年第1四半期から始まり、日本向けの納車は、それより遅れて順次開始となる予定である[3][8]。
デザイン
アマルフィのデザインは、チーフ・デザイン・オフィサーのフラビオ・マンツォーニが率いるフェラーリ・スタイリング・センターによるもので、先代と大きくは変更されていないが、「伝統と革新を融合させ」、「美的基準を進化させた」とされている。また、マンツォーニ氏によると「ローマのデザインエッセンスを維持しつつ、よりモダンに仕上げる」ことを目指したとしている[3][7][9]。
ローマに採用されていたプラスチック製フロントグリルを廃止しグリルレスとなり、それに代えてボディと同色のフェンダーを採用している。その下にはめ込まれたダークカラーの帯にはセンサーやヘッドライトが内蔵されている。また、フロント下部のスプリッターは、視覚的に車幅を強調している[3][9]。
リアでは、黒いトリムでつなぎ4つのポッドを有する新造形のテールランプを装備している。また、リア上部のリアスポイラーはリアスクリーンと融合している。さらに、ナンバープレートがディフューザーに移動したことも変更点である[3][9][10]。
インテリアとしては、「デュアル・コックピット・レイアウト」が採用されている。また、一つのアルミニウムのブロックからの削り出される新設計の「ブリッジ」といわれるセンタートンネルが採用された。さらに、中央には10.25インチのディスプレイ、ドライバーには15.6インチのデジタルメーター、助手席側には8.8インチのディスプレイが装備されている。加えて、エクステリアと同様に、ローマから変更が加えらた点もあり、ハンドルのタッチ式ボタンが廃止され、物理式のボタンを再び採用した。アルミニウム製のスタートスイッチも復活している[3][10]。
メカニズム
アマルフィのシャシーは、ローマと共通であるが、基本コンポーネントの多くが見直されており、ほぼすべてのボディパネルが変更されている。また、ブレーキ・バイ・ワイヤやABS-Evo、EPS、SSC(サイドスリップコントロール)6.1などの電子制御系については、最新のものに更新されている[1][3][7]。
パワートレインには、3.9リッターV8ツインターボエンジンが搭載され、8速DCTと組み合わさり後輪を駆動し(FR)、最高出力は640PS・最大トルクは760Nmを発揮する。先代のローマと比較すると、最高出力は19PS上昇し、最高許容回転数も100rpm増加した7600rpmとなっている。また、このエンジンは、カリフォルニアTに初めて搭載され、複数回の受賞歴のあるF154ファミリーの最新版であり、3,855㏄のフラットプレーン・ウエットサンプタイプである[1][7][11][12]。
エンジンのパフォーマンスが向上したのは、296 GTBや12 チリンドリ、プロサングエと同じECUを搭載し、専用キャリブレーションを施し2基のターボチャージャーの回転速度を個別に制御できるようになったことや各シリンダーバンクに専用の圧力センサーを導入したことが要因となっている。また、エンジンブロックは再設計され、インテークやエギゾーストシステムはチューニングが見直されている。さらに、フェラーリのエンジンとしては初めて低粘度オイルが導入され、低温時の抵抗が従来より30%低減しており、ウォームアップ効率を高めていることは、アマルフィの特徴の一つである[3][11][12][13]。
フロントのボディ底部には、ボルテックスジェネレーターが装備されており、空気の流れがより一層スムーズになっている。また、スプリッターに統合された2つのディフューザーを装備しており、整流効果が向上している。車体後方には、アクティブリアウィングを搭載しており、ロー・ドラッグ(LD)、ミディアム・ダウンフォース(MD)、ハイ・ダウンフォース(HD)の3種類のモードがある。HD仕様の状態において、250km/hで走行すると110kg発生するダウンフォースが増加する[14]。
プレスリリース中のメーカー公表値によると、0-100km/h加速は3.3秒(ローマ比で0.1秒速い)・0-200km/h加速は9.0秒であり、最高速度は320km/h以上であるとされている[14]。
アマルフィ・スパイダー
オープンバージョンであるアマルフィ・スパイダーは、先述のとおりベルリネッタからは遅れて、2026年3月12日(伊・現地時間)に発表となった[2]。また、スパイダーの発表は本社のあるマラネッロにて行われた[15]。
フェラーリ社によると「パフォーマンス、エレガンス、ドライビングプレジャー、使いやすさ、そして多用途性の完璧なバランスにより、パフォーマンス重視のライフスタイルにおけるベンチマークになる」と謳われている[16]。また、プロポーションや搭載するパワートレイン、電子制御系は、ベルリネッタと同じである[17][18]。
アマルフィ・スパイダーは、コクピットまわりが強化され、装備されている電動ソフトトップは、センタートンネルに設置されたボタンで開閉が可能である。開閉に要する時間は13.5秒であり、60km/hまでなら走行中にも行うことが可能である。また、格納機構にはZフォールド・キネマティック(Z字型折りたたみ)システムが採用されており、ソフトトップにはリアウィンドウがあるものの、完全に格納したときのルーフの厚さは220mmである[2][19]。
ソフトトップは、5層構造のサンドイッチ・アコースティック・ファブリック仕立てであり、軽量化と高い静音性を実現している。また、フェラーリ社によれば、遮音性と断熱性はリトラクタブルハードトップに匹敵するとされている。さらに、テーラーメイドファブリックの4色、新色「テクニコ・オッタニオ(Tecnico Ottanio)」を含む2色のテクニカルファブリックから選択可能である[2][19]。
また、空力を考慮した構造はベルリネッタと共通であるが、スパイダーの特徴として、後席の背もたれ部分にオープントップ走行時の乱気流を軽減し快適性を向上させるためのウインドディフレクターが装備されている。このディフレクターは車速が170km/hまで展開可能である[16][19]。
その他の、ベルリネッタとの違いとしては、乾燥重量が86㎏増の1,556kgとなっていることや0-200km/h加速が9.4秒と0.4秒遅いといったことなどが挙げられる[2][16]。
先述の2026年3月の発表後の時点において、既に受注は始まっており、納車(欧州市場)に関しては2027年初頭が見込まれている。価格は正式には未発表となっているが、27万ユーロ前後と予想されている[2][20]。