三菱・4N1型エンジン
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2006年(平成18年)6月、三菱自動車工業と三菱重工業は2010年(平成22年)の量産化を目指し、次世代クリーンディーゼルエンジンを共同開発することを発表した。当初は欧州市場への輸出向けであったが[1]、後に北米など他の主要市場にも投入することが発表された[2][3]。次世代ディーゼルはMiEVとともに、2006年(平成18年)7月に発表された三菱自動車の「環境行動計画2010」における中核を成すものとされた[2][4]。
まず1.8 L(1,798 cc)の4N13が2007年のフランクフルトモーターショーでConcept-cXとともに発表された。続いて2.2 L(2,268 cc)の4N14が同年の東京モーターショーでConcept-ZTとともに発表され、翌年の北米国際オートショーに出展されたConcept-RAにも搭載された[5][6][7][8]。
本機は欧州のEuro 5、米国のTier 2 Bin 5、日本のポスト新長期規制に準拠すべく設計された[2][8]。これら各国の排出ガス規制に適合するため、ディーゼル酸化触媒(DOC)、NOxトラップ触媒(NTC)、ディーゼル微粒子捕集フィルター(DPF)を組み合わせた触媒システムが開発された[9]。
燃焼時の急激な圧力上昇を減らしてアルミシリンダーブロックの重量を抑えるように、エンジンは低圧縮比となるように設計されている。DOHC16バルブの吸気側にはMIVECが採用されているが、可変バルブ機構を採用した乗用車用ディーゼルはこれが世界初となる[10]。コモンレール式で噴射圧力2,000気圧のインジェクターを採用し、燃焼効率を高めている。4N13にはソレノイド式、4N14にはピエゾ式のインジェクターがそれぞれ採用されている。いずれにも急速昇温タイプのセラミックグロープラグが装着されている。
4N13はタービン側に可変ベーンを備えたVGターボを装着し、異なる運転状況に応じて最適な過給圧をもたらす。4N14はコンプレッサーにも可変ベーンを備えたVD/VGターボを装着し、さらに燃焼効率を高めている[9]。摩擦、騒音、振動低減のためオフセットクランクシャフトを採用し、全域でスムーズさと静粛性を実現した。