中谷潤人

日本のプロボクサー From Wikipedia, the free encyclopedia

中谷 潤人(なかたに じゅんと、1998年1月2日 - )は、日本プロボクサー三重県東員町出身。M.Tボクシングジム所属。元WBO世界フライ級王者。元WBO世界スーパーフライ級王者。元WBCIBF世界バンタム級統一王者世界3階級制覇王者

本名 中谷 潤人
通称 BIG BANG
愛の拳士[1]
ネクストモンスター[2]
身長 172cm
概要 基本情報, 本名 ...
中谷 潤人
基本情報
本名 中谷 潤人
通称 BIG BANG
愛の拳士[1]
ネクストモンスター[2]
階級 スーパーバンタム級
身長 172cm
リーチ 174cm
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1998-01-02) 1998年1月2日(28歳)
出身地 三重県東員町[3]
スタイルボクサーファイター[4]
プロボクシング戦績
総試合数 33
勝ち 32
KO勝ち 24
敗け 1井上尚弥
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入場曲は長渕剛神風特攻隊[5]。同ジム創設者高城正宏の古巣である帝拳プロモーションとの二者合同でプロモートを受けている。

来歴

両親が礼儀作法を学ばせるため、小学3年から極真空手をやっていたが、体が小さかった中谷にフルコンタクトの戦いは厳しく連戦連敗で、なかなか試合で勝てなかった[6]。中谷が空手で勝てないことを知っていた両親が、営んでいたお好み焼き屋の常連客に体重別のボクシングを勧められると[7]、小学6年の時にテレビでボクシングの試合を見て興味をもったことからボクシングに転向、中学1年生の時に石井広三が会長を務めていた桑名市のKOZOジムに入門[8][9]、中学2年生の時に32.5kg級・3年生の時に40kg級でU-15大会を連覇した[10]

東員町立東員第二中学校を卒業後、高校に進学せずに単身アメリカへ留学して元世界王者畑山隆則のトレーナーだったルディ・エルナンデスや岡部大介から指導を受けた[11][9]

16歳の時に、岡部に紹介されたM.Tボクシングジムに入門した[9]

2015年4月26日に岐阜商工会議所で糸賀純一とミニマム級4回戦を行い、初回1分33秒TKO勝ちを収めデビュー戦を白星で飾った[12]

フライ級

2016年12月23日、東日本フライ級新人王として、西軍代表の矢吹正道を相手に4回3-0(39-38、39-37×2)の判定勝ちを収め全日本新人王を獲得した[13]。なおこの勝利でJBCの発表した最新ランキングで初めてフライ級日本ランク入りを果たす[14]

2017年8月23日、後楽園ホールユーリ阿久井政悟と初代日本フライ級ユース王座決定トーナメント決勝戦を行い、6回2分1秒TKO勝ちを収めて初代日本同級ユース王者になり、最優秀選手賞を獲得した[15]。なおこの試合で東日本ボクシング協会から2017年8月度月間賞新鋭賞を受賞した[16]

2018年10月6日、後楽園ホールで行われた「第577回ダイナミックグローブ」にて日本フライ級2位の小坂駿と日本同級挑戦者決定戦を行い、8回3-0(80-71×2、79-72)の判定勝ちを収めて王者の黒田雅之への挑戦権を獲得した[17][18]

2019年2月2日、日本フライ級王者黒田雅之の王座返上に伴い日本フライ級2位の望月直樹と日本同級王座決定戦を行い、9回23秒TKO勝ちを収めて日本王座獲得に成功した[19]

同年6月1日に中野ウルフと対戦する予定だったが、中野の怪我のため中止となった[20]

2019年6月1日、後楽園ホールで中野の代役としてフィリピンバンタム級8位のフィリップ・ルイス・クエルドと対戦し、初回1分23秒KO勝ちを収めた[21]

2019年7月23日付けで、日本フライ級王座を返上した[22]

2019年10月5日、後楽園ホールで元IBF世界ライトフライ級王者でWBC世界同級12位のミラン・メリンドと対戦し、6回2分2秒TKO勝ちを収めた[23]

2020年4月4日、後楽園ホールでWBO世界フライ級王者田中恒成の王座返上に伴いWBO世界同級1位のジーメル・マグラモとWBO世界フライ級王座決定戦を行う予定だったが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、一度は同年8月に延期され、最終的には同年11月6日に開催されることになった[24][25]

2020年11月6日、後楽園ホールでジーメル・マグラモと延期されていたWBO世界フライ級王座決定戦を行い、8回に左アッパーを効かせてダウンを奪うと、そのまま10カウント。8回2分10秒KO勝ちで王座を獲得し、M.Tボクシングジム所属の選手として初めての世界王者に輝いた。また、日本人男子の新世界王者誕生は、新元号・令和に入って以降では初[注 1]となり[26]、また三重県出身ボクサーとしても初の男子世界王者[注 2]となった[27]

王座獲得後、コロナ禍の影響で初防衛戦の日程がなかなか決まらない状況であったが、2021年9月10日にアリゾナ州ツーソンにて元WBO世界ライトフライ級王者で指名挑戦者のWBO世界フライ級1位アンヘル・アコスタと対戦し、4回32秒TKO勝ちを収め初防衛に成功した[28]。アメリカでの初防衛成功は日本人史上初となった[29]

2022年4月9日、さいたまスーパーアリーナで行われたゲンナジー・ゴロフキン対村田諒太興行のセミメインにおいて、WBOアジア太平洋フライ級王者でWBO世界フライ級2位の山内涼太と対戦し、8回2分20秒TKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[30]

スーパーフライ級

2022年10月27日、スーパーフライ級転向のためWBO世界フライ級王座を返上し、WBO総会で行われたランキング委員会で中谷がWBO世界スーパーフライ級1位にランクされることが全会一致で決定された[31][32]

2022年11月1日、さいたまスーパーアリーナで行われた寺地拳四朗対京口紘人興行の前座において、元IBF・WBO世界ミニマム級統一王者でWBO世界スーパーフライ級3位・IBF同級4位のフランシスコ・ロドリゲス・ジュニアとスーパーフライ級10回戦を行い、3-0(97-92、98-91、99-90)の判定勝ちを収めた[33]

2022年11月4日、WBOは同年12月31日に王座統一戦として行われるWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔WBA世界スーパーフライ級王者ジョシュア・フランコの勝者に、2023年6月末までに中谷との指名試合を行うよう指令した[34]。しかし井岡対フランコ戦は両者引き分け防衛に終わり[35]2023年1月9日、WBOは改めて中谷とWBO世界同級王者井岡の両陣営に対して、30日間で指名試合の対戦交渉に入るよう通達した[36]。しかし、交渉期限までに合意には至らず、WBOは興行権入札を2月23日にWBO本部で行うと発表した[37]

2023年2月17日、WBOは井岡の世界スーパーフライ級王座の返上および中谷と同級2位のアンドリュー・モロニーに王座決定戦を指令した事を発表した[38]

二階級制覇

2023年5月20日、アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスMGMグランド・ガーデン・アリーナにてデヴィン・ヘイニーワシル・ロマチェンコの前座でアンドリュー・モロニーとのWBO世界スーパーフライ級王座決定戦を行い、最終回に左のカウンターフックを叩き込んでモロニーをマットに沈めて12回2分42秒KO勝ちを収め王座を獲得、日本人男子では17人目となる世界二階級制覇を達成した[39]。また、同アリーナにおける日本人選手の世界戦勝利は2014年7月の亀田和毅に次いで2人目[注 3]となった[40]。この試合はデヴィン・ヘイニー対ワシル・ロマチェンコのPPVカードの前座として米国スポーツ専門局ESPNで放送され、日本ではWOWOWエキサイトマッチスペシャル」にてメインと合わせて生中継された。この試合のKO劇は同年12月30日、ESPNにプロボクシングの2023年表彰で年間最優秀KO賞に選出[41]、米スポーツ専門局CBSスポーツでもボクシング界の2023年の年間最優秀KO賞を選出した[42]。2024年1月9日にはプロボクシングの米国興行会社大手「トップランク」社がファン投票で決まる2023年の「トップランク・ファン・アウォーズ」で年間最優秀KO賞と発表[43]、同年1月14日にはアメリカで最も権威のある専門誌「ザ・リング」の2023年の年間最優秀KO賞にも選出された[44]

バンタム級

2023年12月14日、中谷は都内で行われた「Live Boxing」の記者会見に出席、バンタム級に転向するためにWBO世界スーパーフライ級王座の返上を表明し、2024年2月24日に両国国技館でバンタム級転向戦としてWBC世界バンタム級王者のアレハンドロ・サンティアゴに挑戦することを発表した。

三階級制覇

2024年2月24日、両国国技館でWBC世界バンタム級王者のアレハンドロ・サンティアゴと対戦し、6回1分12秒TKO勝ちを収め世界3階級制覇に成功した[45]。日本男子7人目の世界3階級制覇達成で、全勝で決めたのは井上尚弥、田中恒成に続いて3人目[46]

2024年7月20日、両国国技館でWBC世界バンタム級1位の指名挑戦者ビンセント・アストロラビオ英語版と対戦し、初回2分37秒KO勝ちを収め初防衛に成功した[47]。試合から4日後にトップランクと複数年契約を結んだ[48]

2024年10月14日、有明アリーナでWBC世界バンタム級1位でABCOバンタム級王者のペッチ・CPフレッシュマート英語版と2試合連続の指名試合を行い[49][50]、2度ダウンを奪って6回2分59秒TKO勝ちを収め2回目の防衛に成功した[51]

2025年2月24日、有明アリーナでWBC世界バンタム級6位のデビッド・クエジャルと対戦し、3回3分4秒KO勝ちを収め3度目の防衛に成功した。[52]

2団体王座統一

2025年4月18日、同年6月8日に有明コロシアムでIBF世界バンタム級王者の西田凌佑と王座統一戦および井上尚弥の王座返上に伴うリングマガジン世界バンタム級王座決定戦を行うことが発表された。日本人の世界王者による王座統一戦は同年3月13日の寺地拳四朗ユーリ阿久井政悟のWBA・WBC世界フライ級王座統一戦以来約3ヶ月ぶり4度目かつ年内に行われる日本人同士の世界王座統一戦は2度目と過去最多となる[53][54]

2025年6月8日、有明コロシアムでIBF世界バンタム級王者の西田凌佑と王座統一戦およびリングマガジン世界バンタム級王座決定戦を行い、7回開始前に西田が右肩脱臼により試合続行不可能になったため、6回終了TKO勝ちを収めWBC王座4度目の防衛とIBF王座の獲得に成功、2団体王座統一とリングマガジン王座獲得を果たした[55][56]

2025年9月18日付けで、WBCとIBFの両王座返上に加え、スーパーバンタム級転向を発表した。

スーパーバンタム級

2025年12月27日、リヤドのモハメド・アブド・アリーナで、井上尚弥対アラン・ピカソの前座でスーパーバンタム級転向戦としてWBC世界スーパーバンタム級10位のセバスチャン・エルナンデスとスーパーバンタム級12回戦を行い、エルナンデスのタフなインファイトで右目上が腫れ上がるなどのキャリア最大の苦戦を強いられたものの12回3-0(118-110、115-113×2)の判定勝ちを収めた[57][58]。この試合を最後にトップランクから離脱した。

史上初の日本人同士の4団体統一戦

2026年5月2日、東京ドームにて現WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥と4団体統一世界同級タイトルマッチを行うも、12回0-3(112-116×2,113-115)の判定負けによりプロキャリア初の黒星を喫し、4団体統一及び4階級制覇を達成することが出来なかった。

人物

  • 弟の龍人は2022年にマネージャーライセンスを取得し、以来兄をサポートしている[59]
  • 趣味は海釣り、卓球、バスケットボール[9]
  • 2019年8月1日、相模原市にトンテキ専門店の『とん丸』をオープンさせた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、2020年5月末に閉店した[60]
  • 通常の練習だけではなく、試合中に右目が塞がってしまった場合や、どちらかの拳を痛めてしまった場合など最悪の事態に置かれたことを想定した練習も組み込んでいる[61]

戦績

  • アマチュアボクシング:16戦 14勝 2敗
  • プロボクシング:33戦 32勝 (24KO) 1敗
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日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
12015年4月26日1R 1:33TKO糸賀純一(広島三栄)日本の旗 日本プロデビュー戦
22015年7月17日4R 1:06TKO小久保聡(三迫日本の旗 日本
32015年11月22日4R判定 3-0マグナム西田(厚木ワタナベ)日本の旗 日本
42016年1月28日3R 2:17TKO富岡哲也(REBOOT)日本の旗 日本C級トーナメント決勝戦
52016年4月28日1R 1:43TKOユッタナー・シーサケットパッタナータイ王国の旗 タイ
62016年7月27日2R 0:15TKO村松崇(協栄山神)日本の旗 日本2016年東日本フライ級新人王予選
72016年10月4日2R 終了TKO田中公士(三迫)日本の旗 日本2016年東日本フライ級新人王予選
82016年11月13日1R 1:40TKO山田大輔(REBOOT)日本の旗 日本2016年東日本フライ級新人王決勝戦
92016年12月23日4R判定 3-0矢吹正道(薬師寺)日本の旗 日本全日本フライ級新人王決勝戦
102017年2月19日2R 0:43TKOミンクワン・アールアールナコンパトムタイ王国の旗 タイ
112017年4月16日4R 0:53TKOジョエル・タドゥランフィリピンの旗 フィリピン
122017年5月16日6R判定 2-0工藤優雅(マナベ日本の旗 日本初代日本フライ級ユース王座決定トーナメント準決勝
132017年8月23日6R 2:01TKOユーリ阿久井政悟倉敷守安日本の旗 日本初代日本フライ級ユース王座決定トーナメント決勝戦
142018年1月20日1R 1:56KOジェロニル・ボレスフィリピンの旗 フィリピン
152018年4月15日8R 0:43負傷判定 3-0マリオ・アンドラーデメキシコの旗 メキシコ
162018年7月7日3R 0:36KOデクスター・アリメンタフィリピンの旗 フィリピン
172018年10月6日8R判定 3-0小坂駿(真正日本の旗 日本2018年度日本フライ級最強挑戦者決定戦
182019年2月2日9R 0:23TKO望月直樹横浜光日本の旗 日本日本フライ級王座決定戦
192019年6月1日1R 1:23KOフィリップ・ルイス・クエルドフィリピンの旗 フィリピン
202019年10月5日6R 2:02TKOミラン・メリンドフィリピンの旗 フィリピン
212020年11月6日8R 2:10KOジーメル・マグラモ英語版フィリピンの旗 フィリピンWBO世界フライ級王座決定戦
222021年9月10日4R 0:32TKOアンヘル・アコスタプエルトリコの旗 プエルトリコWBO防衛1
232022年4月9日8R 2:20TKO山内涼太角海老宝石日本の旗 日本WBO防衛2
242022年11月1日10R判定 3-0フランシスコ・ロドリゲス・ジュニアメキシコの旗 メキシコスーパーフライ級10回戦
252023年5月20日12R 2:42KOアンドリュー・モロニーオーストラリアの旗 オーストラリアWBO世界スーパーフライ級王座決定戦
262023年9月18日12R判定 3-0アルヒ・コルテスメキシコの旗 メキシコWBO防衛1
272024年2月24日6R 1:12TKOアレハンドロ・サンティアゴメキシコの旗 メキシコWBC世界バンタム級タイトルマッチ
282024年7月20日1R 2:37KOビンセント・アストロラビオ英語版フィリピンの旗 フィリピンWBC防衛1
292024年10月14日6R 2:59TKOペッチ・CPフレッシュマート英語版タイ王国の旗 タイWBC防衛2
302025年2月24日3R 3:04KOデビッド・クエジャルメキシコの旗 メキシコWBC防衛3
312025年6月8日6R 終了TKO西田凌佑六島日本の旗 日本WBC・IBF世界バンタム級王座統一戦
WBC防衛4
IBF・リングマガジン王座獲得
322025年12月27日12R判定 3-0セバスチャン・エルナンデスメキシコの旗 メキシコ
332026年5月2日12R判定 0-3井上尚弥大橋日本の旗 日本WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
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獲得タイトル

受賞

  • プロ・アマチュア年間表彰
    • 2019年プロボクシング部門 新鋭賞[62]
    • 2020年プロボクシング部門 殊勲賞[63]
    • 2022年プロボクシング部門 殊勲賞[64]
  • 相模原市文化スポーツ表彰(2022年)[65]
  • 2023年アンドリュー・モロニー戦
    • ESPN「Men's KO of the year 2023」[41]
    • CBSスポーツ「2023年 年間最優秀KO賞」[42]
    • Top Rank「KO of the year 2023」[43]
    • リングマガジン「knockout of the year 2023」[44]

出演

ドキュメンタリー番組

バラエティ番組

脚注

関連項目

外部リンク

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