制動巻線
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制動巻線(せいどうまきせん、英: damper winding、またはアモルチスール巻線[1])は、一般的な同期電気機械の回転子に設けられたかご形に似た巻線である。過渡的な振動を抑制し、始動操作を容易にするために使用される。[2]
制動巻線の設計は非同期電動機(誘導電動機)のものと類似しているため、技術的には全電圧始動(じか入れ始動)を可能にし、さらには非同期モードでの電動機運転にも使用できる。[2]
もともと制動巻線は、初期の発電機が脈動するトルクを持つ蒸気機関によって直接駆動されていたことに起因する乱調(ハンチング現象)の問題に対処するため、フランスのモーリス・ルブランと米国のベンジャミン・G・ラムによって発明された。現代の設計では、発電機はタービンによって駆動されるため乱調の問題はそれほど重要ではないが、[3] ピストン式圧縮機などを駆動する電動機においては、依然としてトルクの脈動に直面することがある。[2]
制動巻線の構造は複雑であり、その多くは経験的な知見に基づいている。典型的な制動巻線は短絡棒で構成され、円筒形回転子を持つ機械では界磁巻線とスロットを共有し、突極形回転子の場合は磁極片の表面にある専用のスロットに配置される。突極機の横軸(q軸)領域には導体棒は配置されない。これらの棒は、回転子を囲むリング(端絡環)またはプレートで終端されている。[2]