前立腺炎
前立腺が炎症を起こした状態
From Wikipedia, the free encyclopedia
前立腺炎(ぜんりつせんえん)とは、前立腺が大腸菌、クラミジア、弱毒性細菌などが原因で炎症を起こした状態である。全男性の8割が一生に1回はかかる病気といわれ、前立腺炎には急性前立腺炎、慢性前立腺炎、非細菌性慢性前立腺炎、無症候性炎症性前立腺炎の4つに分類される[1]。
概要
急性前立腺炎
主に細菌が尿道から侵入することによって引き起こされる感染症。炎症により前立腺が充血し腫れるなどの症状が見られる。前立腺がんの腫瘍マーカーが異常な高値を示すのが通例。多くは大腸菌(グラム陰性桿菌)が原因となる。発熱、排尿痛、頻尿、尿閉などが主な症状である。
慢性前立腺炎
前立腺の炎症が慢性的に続く状態をいい、非細菌性慢性前立腺炎、慢性細菌性前立腺炎、前立腺痛に分類される。頻尿、残尿感、尿閉、排尿困難、排尿痛、射精痛に加え、下腹部の不快感、鈍痛などを伴うことがある。
米国国立衛生研究所による分類
| カテゴリ | 病名 | 旧名 | 疼痛 | 細菌 | 白血球 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| I | 急性前立腺炎 | 急性細菌性前立腺炎 | ◯ | ◯ | ◯ | 緊急の治療が必要な前立腺の細菌感染症 |
| II | 慢性細菌性前立腺炎 | 同左 | ± | ◯ | ◯ | 間欠性尿路感染症として見られる(比較的稀) |
| IIIa | 炎症性CP/CPPS | 非細菌性前立腺炎 | ◯ | ✕ | ◯ | 前立腺炎診断の90~95%を占める[2] |
| IIIb | 非炎症性CP/CPPS | 前立腺痛 | ◯ | ✕ | ✕ | |
| IV | 無症候性炎症性前立腺炎 | (なし) | ✕ | ✕ | ◯ | 泌尿生殖器痛の既往はないが、通常、他の疾患の評価中に白血球増加が認められる。6~19%の男性は精液中に白血球を認めるが、自覚症状はない[3]。 |