松本駅

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当駅は篠ノ井線の途中駅ではあるが大半の特急あずさの始発・終着であるほか、普通列車の運行が当駅で分断されており途中駅ながら当駅を境に運行形態が大きく変わる

乗り入れ路線

篠ノ井線の列車については塩尻駅を介して中央本線(中央東線・中央西線)へ直通する列車も多数設定されている。そのため、JR東日本では、旅客案内上は当駅以南も中央本線の一部として案内されている。

特急列車は、甲府駅新宿駅方面を結ぶ「あずさ」と、名古屋駅方面・長野駅方面とを結ぶ「しなの」の全列車が停車する。「あずさ」については大糸線に直通する一部列車を除き当駅を始終着としている。2018年(平成30年)ごろまでは、土休日に運転される「はまかいじ」も発着していた。

歴史

日本国有鉄道・JR東日本

筑摩鉄道・松本電気鉄道・アルピコ交通

  • 1921年(大正10年)10月2日:筑摩鉄道(後の松本電気鉄道、現・アルピコ交通)島々線(現・上高地線)が開業し、当駅で接続[5]
  • 1924年(大正13年)4月19日:浅間線開業。
  • 1964年(昭和39年)4月1日:浅間線が廃止。
  • 2011年(平成23年)
    • 4月1日:松本電気鉄道がアルピコ交通に社名改称。
  • 2021年(令和3年)
    • 8月15日令和3年8月の大雨で上高地線の西松本駅 - 渚駅にある田川橋梁が被災し、上高地線の該当区間が運休となる。
    • 8月16日:当駅 - 新村駅間で代行バス運行を実施。当駅の代行バス乗り場はアルプス口(西口)広場ロータリー西側。
    • 10月8日:上高地線の渚駅 - 新島々駅間で列車の運転を再開。当駅 - 渚駅間の代行バスは継続。
  • 2022年(令和4年)6月10日 - 上高地線の当駅 - 渚駅間の列車運転再開に伴いバス代行輸送を終了。
  • 2027年(令和9年)春:交通系ICカードSuica」の利用可能駅になる(予定)

駅構造

当駅はJR東日本とアルピコ交通が構内を共用する共同使用駅で、JR東日本が駅を管轄している。標高は586.0メートル[4]

1番線から7番線(6・7番線は切欠きホーム)まで、各ホームに2線ずつ、計4面7線のホームを持つ地上駅で、橋上駅舎を有している。1単式1線と2島式4線と1単式切り吹き式2線。かつては0番線(切欠きホーム)を含めた計4面8線のホームを有していたが[13]、0番線は2025年(令和7年)11月ごろに使用停止となっている[1]。Suica・QRコード対応の自動改札機が6機セットありうち2機セットが交通系IC専用機である。上高地線はSuica・PASMOなど交通系ICカードは利用できない。なお上高地線ホームに中間改札機はない。

改札口は1箇所で、3階にある。そのほか、3階に、JR東日本の設備として、駅事務室、みどりの窓口VIEW ALTTEATM)がある。また、自動券売機(一部上高地線にも対応)、指定席券売機Suica対応自動改札機を設置している。松本市も設備を有しており、観光案内所がある。

松本統括センターの拠点駅である。また、直営駅駅長配置)であり、管理駅として篠ノ井線の村井駅 - 冠着駅間の各駅および大糸線の北松本駅島内駅島高松駅を管理している。JR東日本とアルピコ交通の共同駅であるがアルピコ交通は当駅に自社で駅員を配置しておらず当駅では券売(券売機のみの対応)や精算業務をJR東日本に委託しているため構内に中間改札はない。発車標がありJRのものは改札口付近と各ホーム(6番線のものは7番線寄り)に、上高地線専用のものが改札口付近と7番線ホームにある。

駅舎の店舗は、駅ビル「MIDORI」と2階・3階で接続しているほか、3階にスターバックスコーヒー、NewDays(土産屋を併設)がある。

外国人専用案内カウンターとコインロッカーがある。ここはかつてびゅうプラザがあった場所である。またここには毎年受験シーズン(1 - 3月)に深志神社の分社が設置され願い事を書くことができる。

改札の外には、お城口(東口)・アルプス口(西口)それぞれにエスカレーターエレベーターが設置され、車椅子利用者単独での利用が可能である。

改札の中の通路およびホーム上にNewDays(無人販売)、各種売店がある。駅そばは0・1番線にある。6・7番線にもあったが、2020年(令和2年)9月末限りで営業終了した。改札の中には、すべてのホームにエレベーターが、6・7番線を除く各ホームにエスカレーターが設置されている。トイレはコンコースの1番線寄りと1番線ホームの北端、2・3番線ホームの南側、6番線ホームの北端にある。2・3番線の長野方には喫煙ルームが設置されている。

2007年平成19年)5月1日に松本市制施行100周年を迎えるにあたって、駅舎・駅前広場の改良工事が行われた。地元(近隣の安曇野市)の篆刻家曽山環翠[14]によって揮毫・木彫された三代目駅舎(1948年-1977年)の表札がお城口に掲示されている。この工事が行われるまで(2006年の東西自由通路完成まで)は、東口・西口はそれぞれ独立しており、東口は橋上駅舎で改札は3階に設置されていたが、西口は6・7番線ホームに直接出入りする裏口然としていた地上駅舎であった。

のりば

番線路線(直通路線)行先備考
1 - 5 CO 中央東線 塩尻甲府新宿方面[1]  
中央西線 塩尻・名古屋方面[1]  
SN 篠ノ井線 篠ノ井長野方面[1]  
2 - 5  
大糸線 信濃大町南小谷方面[1]  
6  
7 上高地線 新島々方面[15]  
付記事項
  • 特急列車は基本的に1・2・3番線を発着とする。名古屋方面の特急「しなの」は、全列車が1番線に到着する(大糸線に直通する臨時列車は除く)。新宿方面の「あずさ」と長野方面の「しなの」は2番線と3番線を発着することが多い。大糸線直通の「あずさ」(上下共)、「はくば」、また臨時特急の一部は4・5番線から発着する。
  • 1番線からも長野方面行きや塩尻方面行きの列車が発車する。大糸線と塩尻方面・長野方面を直通する列車は、線路配置の関係から1番線には進入できず、2 - 5番線から発車する。
  • 6番線は大糸線専用で、配線の関係から篠ノ井線には直接進入できないが、松本車両センターにある引き上げ線を介した場合のみ行き来可能である。
  • 大糸線の0キロポストは上高地線のりば寄りの階段下に設置されているが、この付近にはエレベーターへの通路となっておりかつては線路が敷かれていたがエレベーター新設に伴い線路は北側に短縮され現在に至る。
  • 7番線に相当する上高地線のりばのみ7番のりばと案内されるがJR東日本側では7番線と案内される。
  • 7番のりばはアルピコ交通(旧称・松本電鉄)専用ホームであるがJRの線路とは繋がっていない。かつては国鉄と線路が繋がっておりD51型蒸気機関車牽引の貨物列車(特に梓川に作るダムの建設資材を輸送)や名古屋駅 - 新島々駅間運行の臨時急行「こまくさ」・「上高地」(1967年-1973年)が乗り入れることはあったが、松本電鉄の貨物営業が終了した1973年以降は撤去され、これに伴い「こまくさ」・「上高地」も運行終了となった。
  • 歴史的経緯から6番線・7番のりばホームは他のホームから離れた位置にある。
  • 2024年(令和6年)3月16日より0番線発着の定期列車はなく、回送列車留置線として使用されている。0番線を発着する列車は構造の関係から塩尻方面行きのみ発着であった。2025年10月より0番線側に柵が設置されている。

発車メロディ・アナウンス

  • 7番線以外に東京圏輸送管理システム(ATOS)が採用されており接近チャイムは同じであるものの発車メロディはのりばごとに異なる。当駅において特筆すべき事として、2025年11月16日まで列車到着時には「まつもとぉ~」と、独特のイントネーションによる女声の駅名自動放送が流れていた。当駅を途中駅とする列車は「まつもとぉ~」と2回、終着駅とする列車は3回流れ、駅名連呼の後乗換案内(最末期は乗換案内は使用されず)が流れた。国鉄時代の1985年頃、長野県に冬季五輪の招致話が持ち上がりつつあり、国鉄がいち早く自動放送という新技術を導入しようとしたという経緯から導入された。自動放送の声優を担当した沢田敏子[16]によると、当時の国鉄が駅の自動放送を本格導入を計画した時期に声を吹き込み、北海道から九州まで幾つもの駅のアナウンスを収録する中、上野駅と当駅だけがなぜか「別枠扱い」とされ、上野は郷愁を、松本は旅情を感じるように、と注文されたという。「北アルプスへの登山客や空気が澄んだ街並み」を思い浮かべた、と振り返り、上野駅と当駅の2駅だけ、アナウンスは語尾を伸ばしたものとなっていた[17]。上野駅は2004年にアナウンスが更新されたが、当駅においてはその後も使われ続け、到着放送以外にも乗換案内・発車案内にも用いられ、特に当駅の利用客に親しまれてきた。しかし使用開始から40年以上が経過し、設備の老朽化に伴い2025年11月16日で使用を終了した[18]
  • 2025年10月29日に上記の沢田による自動放送の使用終了が地方局・地元紙等で報じられた後、「爆発的な反響」[19]があり、JR東日本、松本市に対し「放送を残してほしい」との多くの要望が寄せられ、松本市は活用の方法について検討を始めたと報じられ[20]、松本市長臥雲義尚は11月6日の定例会見で、方策について協議していると話し[21]、その後11月20日の市長定例会見において、アナウンスの権利を保有している東京俳優生活協同組合より営利目的に使用しないことを条件に音声使用権を松本市が得たと発表され、特急「あずさ」の到着時に駅の東西自由通路で流すことを検討しているとした[22]
  • 2025年11月17日からは、信号装置の更新に併せて東京圏輸送管理システム(ATOS)の区間内で使用されているものと同様の自動放送に変更された。(この放送は、輸送管理システムとは連動していないことからスタンドアローン型と呼ばれている。スタンドアローン型は、他に木更津駅仙台駅で利用されている。)利用者や市の要望もあり、語尾を伸ばすスタイルは継承された[23]。アナウンスは全ホームで女声(向山佳比子、ルミコ・バーンズ)が担当し[24]、男声(田中一永、クリス・ウェルズ)は使用されていない。
  • 発車メロディは上高地線ホーム7番のりば以外の全てのホームでJR-SH1(音程違い)が使用されていた。しかし、ATOS型放送に切り替わるタイミングで、発車メロディは自社管理曲に変更となった。ただしワンマン列車は発車時に列車の方で発車ベルを鳴動する。また上高地線ホームではワンマン列車しか発着しないため列車側で発車ベルを鳴動する。
  • 7番のりば以外の全ホームで接近放送(沢田敏子による)およびチャイムが流れていたが、これらも2025年11月17日よりATOS型放送に更新された。

駅弁

松本駅前に店を構えるイイダヤ軒と塩尻駅の駅弁業者でもあるカワカミの2社の駅弁が主に販売されている。主な駅弁は下記の通り[25]

  • カワカミ
    • 山里おつまみ弁当
    • アルプス道づれおむすび弁当
    • 信州和風牛肉弁当
    • 山菜釜めし
    • 山菜ちらし寿司
    • とり釜めし
    • とりめし
  • イイダヤ軒
    • 大糸線の旅(駅構内「駅弁あずさ」で数量限定販売)
    • 信州アルプス牛 牛すき重
    • 信州山ごはん 米豚のめし
    • 安曇野ちらし
    • 地鶏めし
    • 安曇野釜めし
    • 月見五味めし - 松本駅を代表する駅弁
    • 山賊焼

利用状況

  • JR東日本 - 2024年度(令和6年度)の1日平均乗車人員16,103人である[JR 1]
  • アルピコ交通 - 2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は1,913人である[松本 1]

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。

1日平均乗車人員推移
年度 JR東日本 アルピコ交通 出典
定期外 定期 合計 JR 松本市
2000年(平成12年)     17,459 [JR 2]
2001年(平成13年)     16,983 [JR 3]
2002年(平成14年)     16,620 [JR 4]
2003年(平成15年)     16,240 [JR 5]
2004年(平成16年)     15,923 [JR 6]
2005年(平成17年)     15,493 [JR 7]
2006年(平成18年)     15,367 [JR 8]
2007年(平成19年)     15,780 [JR 9]
2008年(平成20年)     15,601 [JR 10]
2009年(平成21年)     14,868 1,685 [JR 11] [松本 2]
2010年(平成22年)     14,919 1,762 [JR 12]
2011年(平成23年)     15,367 1,768 [JR 13]
2012年(平成24年) 7,142 8,721 15,864 1,863 [JR 14] [松本 3]
2013年(平成25年) 7,274 9,024 16,299 1,945 [JR 15]
2014年(平成26年) 7,109 8,671 15,781 1,918 [JR 16]
2015年(平成27年) 7,647 8,656 16,303 1,915 [JR 17] [松本 4]
2016年(平成28年) 7,706 8,644 16,350 1,934 [JR 18]
2017年(平成29年) 7,928 8,669 16,597 2,071 [JR 19]
2018年(平成30年) 7,888 8,775 16,663 2,134 [JR 20] [松本 5]
2019年(令和元年) 7,306 8,875 16,182 2,189 [JR 21]
2020年(令和2年) 3,330 7,984 11,315 1,385 [JR 22]
2021年(令和3年) 3,959 7,978 11,937 1,373 [JR 23] [松本 6]
2022年(令和4年) 5,579 8,111 13,690 1,808 [JR 24]
2023年(令和5年) 6,846 8,446 15,292 1,913 [JR 25] [松本 1]
2024年(令和6年) 7,501 8,601 16,103 [JR 1]

駅周辺

松本市街地の西端に位置する。駅の東口は『お城口』、西口は『アルプス口』の愛称がある。当駅周辺は女鳥羽川や田川、薄川といった複数の川に囲まれている。

お城口(東口)

東口周辺

アルプス口(西口)

バス路線

東口に松本駅お城口、西口に松本駅アルプス口バス停が設置され、公設民営バスぐるっとまつもとバスの運行を担うアルピコ交通をはじめとする複数のバス会社による路線バスが運行されている。東口南にある市営駐車場の西側には美ヶ原温泉にあるホテル翔峰とを結ぶ送迎バスが発着する。

なお、アルピコ交通(通称・松本電鉄バス)およびその共同運行会社の路線バスの大半・高速バスなど駅前発着の路線バスは、近くの松本バスターミナルから発着する。また、駅前発着の路線バスは松本バスターミナルを経由しない。駅前発着の路線バスで松本バスターミナルの最寄りになるのは「バスターミナル北」バス停である。

のりば運行事業者路線・行先出典
松本駅お城口(東口)
21 アルピコ交通
[26][27]
22
23
  • 130 信大横田循環線:信州大学・松本第一高校方面
  • 32 浅間線:松本城・松本市役所・信州大学・浅間温泉方面
松本駅アルプス口(西口)
31 アルピコ交通
  • 230 合庁ライナー:県松本合同庁舎方面(平日のみ運行)
  • 300 南部循環線:笹部団地・なんなんひろば・ライフスクエアコモ庄内・相澤病院方面
(日曜・祝日運休)
[26][27]
松本市西部地域コミュニティバス 松本・島内線:なぎさライフサイト・丸の内病院・県松本合同庁舎・浮世絵博物館松本市歴史の里方面、ラーラ松本方面(ラーラ系統のみ日曜・祝日運休)
アルピコタクシー 美ヶ原高原直行バス:美ヶ原高原自然保護センター行き(季節運行)

その他

  • NHK連続テレビ小説おひさま」第103回で、1947年(昭和22年)頭の設定で、松本駅が炎上し、足止めを余儀なくされた人たちに対して、市内の主人公宅のそば屋が炊き出しをする場面があった。上がる炎が見えるのみで、駅自体は登場しなかった。

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
CO 中央本線・SN 篠ノ井線
特急「あずさ」発着駅(1往復除く)、「しなの」停車駅
快速・普通(いずれも「みすず」含む)
南松本駅 (SN 05) - 松本駅 (SN 06) -(平瀬信号場)- 田沢駅 (SN 07)
大糸線
特急「あずさ」(5・46号のみ)・「はくば」停車駅
快速(上り1本のみ運転)・普通
(篠ノ井線)松本駅 (42) - 北松本駅 (41)
アルピコ交通
上高地線
松本駅 (AK-01) - 西松本駅 (AK-02)

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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